JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

無線に関係ない最近読んだ本「人新世の「資本論」」

2021年06月26日 | うんちく・小ネタ

すでに30万部近く売れている本なので知っている方も多いと思いますが、紹介したいと思います。

人類の経済活動が地球を破壊する、気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう、それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありえるのか。 トリガが地球温暖化でその原因は化石燃料の使い放題、それは資本主義にとっては必要不可欠なエネルギー源なのでこのまま進めば、生活環境破壊により、一部の超富裕層はその富によって好き勝手に生活できるが、一般庶民のほとんどは生存の危機に見舞われる。 と、言うところから、原因は資本主義のあくなき成長を求めること(=二酸化炭素排出を伴う)ことが原因とし、マルクス思想(資本家と労働者)を別な角度からみてどうすればいいのかが書いてあります。 しかし、結構難しいのでなかなか理解できません。 

 

化石燃料の大量使用でエネルギーを得て今の文明が発展した事は間違いありませんが、それがいつまで続くのか、そしていいことなのか、問題とすればどうすればいいのかは興味あるテーマだと思います。


ヒントの一つは古代ローマ帝国で、人類の歴史パターンは全て網羅されているという見方があります。それによると、ローマ帝国の没落は、原因不明の人口減や人々が政府に娯楽と福祉を求め、為政者(政権を握っている人や政を行う人)は財政赤字などくそくらえのバラマキ政治をおこない、ローマ軍の士気は崩壊し、帝国は終わった。 (何か今の日本とそっくりです!!、ローマ帝国の衰退についていろいろ記事がありますが、おおざっぱには上記の内容であっている様です)


もう一つは、チェルノブイリの原発事故30キロ圏は人が住んではいけないところとなっていますが、人がいなくても、元々生息していた動物に加え人間が飼っていた馬や牛などが野生化し人間がいなくなった自然の中で生物と共生し子孫を残し繁栄している、と言う事実があります。 では人間がエネルギーなしで生きていけるのか?と言う声が聞こえそうですが、化石燃料の利用が始まってまだ200年足らずでその前は木を燃やしたりして暖を取り、暑ければ日陰で休む、今の様にエアコンをバンバン動さなくても自然体で生活していたわけです。

 

 


IC-7300 MULTI  (ロータリーエンコーダー取り換え修理) Replacement of rotary encoder of MULTI of IC-7300

2021年06月23日 | 無線機

IC-7300をメインとして使用していますが、最近MULTIを回してRITやRF POWER設定がスムーズに変化しないので、調べてみました。このMULTIにはロータリーエンコーダ(RE)が使用されていますが、いわゆる(メカニカル接点の)「すべり」現象がおき、スムーズにアップダウンカウントが出来ない状況になっていました(と、思われる)

ネットで検索しましたが、それらしき記事は見つからなかったので、まれ?なケースかもしれません。このMULTIを使うのは主にRITや送信電力を調整するときくらいですが、変化がスムーズでないのはストレスになります。

調べると、このREはREと基盤でユニットになっており(RITボードと呼ぶようです)、簡単に取り換え出来そうだったのでアイコムにネットから補修部品の問い合わせをしたところ、すぐに返事があり、予備を含めて2個注文しました。 

交換作業:

① ケースを外す。ビスが多いので結構手間です。

② MULTIの「つまみ=ノブ」を外す。引き抜くだけですが、きっちり刺さっており手では引き抜けません。そこで、ゴムシートを適当な大きさに切り、ノブにかぶせペンチで軸方向手前に引きぬきました。余り力を入れるとノブが壊れるので注意が必要です。

③ REを外す、パネル面から見えるネジを外すだけです。ラジオペンチを使えばうまくゆくます。

④ REを交換、コネクタの差し込みを忘れない様に。

と、書けば簡単ですが、RITボード(下の写真)ではなくREだけが送られてきたので、既存の不良REを外し、新しいREをボードに載せ替える作業が待っていました。 REには5端子あり、ボードにガッチリと半田でついています。 はんだ吸い取り器があれば簡単に行くと思いますが、あいにく手持にはまともに使えるものはなく、半田ごてとはんだ吸い取り線で作業となりました。5つの端子に半田ごてを当てて半田を吸い取ってもなかなかきれいに取れてくれません。そこで、不良REをばらして5つの端子を独立して外せるようにし、何とか交換できました。

送られてきたRE 2個、一個は予備  (Rotary encoder, one for spare)

MULTIのRITボード(上側の四角いのがRE) RIT board, upper one is RE.

 

パネルより外したMULTIのRITボード  (Removed RIT Board)

不良REを外したボード(ここまでの作業は結構大変)(Board after removed faulty RE, it was hard work)

新しいREとボード (New RE and existing board)

取り換え完了  (Now lets go!)

 

以上で完成です。 REの部品代は妥当な金額でしたが、送料と代引手数料の方が高いくらいでした。 また、ケースの開腹やパネル面各部品の実装図を送ってもらったので参考になりました。

もし、これからMULTIのRITボードを交換しようと考えている方にコメントしたいと思います。注文はREとボードがセットになったものを聞いてみてください。REだけを注文すると半田ごてと格闘することになり結構時間と場合によってはボードを破損させる危険性があります。RITボードで交換する場合でもパネルと本体間にフラットケーブルが3本とワイヤのケーブルが一本あり外す必要があり、抜き差しに注意が必要です。 

以上あくまで当局が実施した内容なので、自己責任で楽しんみてください。

English version

IC-7300 is my current main radio and it works well past few years without any problem. Recently I found a malfuntion of MULTI which is composed of rotary encoder (RE) and it's mounting board. Phenomenon was that smooth up and down can not be done, which made stressful adjustment of the radio, looking at the circuit, I determined the RE should be degraded of inner contacts or so and need to be replaced.

I asked Icom for the quotation and got reply in the next day, it was so quick!

Step to repair

1.  Open the case, upper and lower.  Many screws!

2. Take off the RIT board, be careful there are small flat cable between front panel and main body.

3. Take off the faulty RE, clean the board for new RE installation.

4. Take opposite procedure.

Step 2 requre some technique that it is difficult to take off the faultiy RE from the board since it is fixed tightly, if you do the work, be careful not give damage the board.  One solution is to order RIT board (RE equipped with board) which does not require soldering work.  Knob of MULTI (RE) is tightly inserted in the shaft so that you need to pull the knob out with some tool(it may be only in my case).  I used a plier, but put a rubber between the knob and the tool to protect the plastic knob.

There are three flat cables between front panel and main body and one cable assembly, while working this work pay attention for those cables.

After completion of the replacement, I have no problem on the function.   

Hope this article may help for anyone who has a similar issue.  This article is just in my case, do it by your own responsibility.

 

 

 

 


FT8 中国局が多いのはなぜ?

2021年06月18日 | DXとのおしゃべり

夜中の14メガ、アンテナをEUに向けFT8を見ていたら、中国の局が沢山出ていることに気が付きました。たまたまかもしれませんがズラッと中国のコールサインが並んでいるとどの局を呼ぼうか迷いますね。 そのほかにもEUはじめ中近東やインドネシアからオーストラリアまでアンテナの方向に関係なく”見えて”いました。 デジタルモードでは余分な?ことは喋らない(打たない)ので、元々599BKの中国局には最適なモードかもしれません(言語の問題がほとんどないモードなので、我々にも当てはまりますが)。 ローパワーでもOKなので最近はリニアアンプがオフになっています。

 


インドネシアDXクラブからの誘い

2021年06月10日 | DXとのおしゃべり

インドネシアはアマチュア無線をやっている方が多く各バンドで強力な信号を毎日聞くことができます。 人口は2.64億人で世界第4位、東西5110㎞にわたり13,466の島で構成される大きな国です。 アマチュア無線関連ではハム人口は3万人くらいで、日本との相互認証がH25年になされインドネシアと日本のアマチュアはお互いに運用可能となっています。 インドネシア語が公用語となっていますが、HF帯ではほとんどのインドネシアの局は英語をしゃべりDXとのQSOを楽しんでいるようです。  グーグルマップからインドネシア全体を概観してみましょう。

ハイバンドのコンデションが良くなってきたので先日21メガで複数のYB局とQSOする機会がありました。QSOが終わってすぐにメールで YB7-DXCLUB FROM BORNEO. WhatsAppへの招待なるものが届きました。 どうやらインドネシアのDXを楽しんでいる人たちのネットワークの様です。

興味のある方は上記で検索すると動画を見ることができます。

インドネシア局を意識してワッチしていると結構沢山の局とおしゃべりできますが、首都ジャカルタやその他大都市だけでなくボルネオやニューギニア島など大きな島、また、聞いたこともない小さな島からも電波が出ています。 先日ニューギニア島のインドネシア局(隣国パプアニューギニアとの国境の町)と話した時、久しぶりのパプアニューギニア局とのQSOと言ったらすぐニューギニア島だよ、パプアニューギニアは別の国と言われしまいました。別な国とは知っていても思わず口に出てしまったので恥ずかしい思いをしました。 と、言うように大きな国で今後東南アジアの中心になる国なのでインドネシア局と積極的に交流を図るのもいいかと思います。

FT8では各バンドインドネシア局がたくさん出ているのでQRZでQTHなどを確認してメールを出しお友達を作るのも楽しいかと思います。そうすればハムフェアでアイボールでき、インドネシア訪問して別の世界を見ることができるかもしれません。