JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

新刊本・・日本銀行 我が国に迫る危機

2023年03月29日 | うんちく・小ネタ

久しぶりに本の紹介です。昨年来の円安やコロナ騒ぎ、昨今では物価上昇補填と言う名目で兆円単位のお金を配り、外に対しても気前よくお金をばらまいている政府を見て心配している人も多いと思います。この本の著者は時々朝のラジオで経済解説をしている方ですが、何か月か前朝の番組で5分ほど経済の話をしていたとき確かに日銀の金利が上がった時に起きる債務超過をサラッと流していましたがこの本ではなぜ利上げ出来ないのか詳しく解説しています。ちなみに出たばかりだというのにこの本が一番残り少なくなっていました、気になる方が多いということですね。

 

 


アナログ周波数表示とデジタル表示・・・どちらが好きですか?

2023年03月20日 | 無線機

アマチュア無線機の周波数表示がデジタルになって随分経ちますが、それ以前の周波数読み取りは1キロヘルツでさえ表示板に示された印で読み取っていました。リグによっては目盛り間隔が大きく”なんとなく”今どこら辺か適当に読み取っていました。勿論それ以前は大雑把な下手すれば100KHz単位でしかわからず、スプレッドダイアルでごまかしていました。 

今はメインダイアルがあり、そのすぐそばに液晶表示でそれこそ1Hzまで細かく表示され、実際のQSOを聞いてもビタット周波数は一致していて、下手にアナログVFOリグで出ようものならすぐズレてますよと指摘されます。

ここでハタッと思ったのですが、どうもワッチしていてデジタル数字を睨んでいると何か物足りないというかワッチするワクワク感が今一つな様な気がしてしかたありません。 考えてみるとアナログ表示を見ていると目盛りとメモリの間に何か獲物がいるような気がしてそれを追いかけている感じがするのです。 ところが数字表示だとただ単に数字が変わるだけとしか思えず、ましてスペアナ機能がついているリグでは周波数はみないで信号を見てそこにカーソルをダイアルを回して合わせているのです。 それはそれで便利この上ないシステムですが、何か一つ欠けている様な感じがします。

そこで、トリオのTS-820を引っ張り出しアナログ部分を撮影して、それとTS-590の同じく表示部分を比較してみました。 同じ様に周波数は表示していますが、820のアナログダイアルはそれなりにいい感じです。メインダイアルのすぐ上に回転式の円盤目盛りがあり、その上に50KHzごとの目盛りが入ったサブの円盤、その上にデジタル表示です。このリグもデジタル表示はオプション扱いでフルに装備されたタイプ以外にデジタルなしの製品も販売されていました。 

まず、TS-820

次にTS-590S

 

更に古いKWM-2Aなどは表示板自体に価値があるようなものでしたが、ワッチしていてなんとなく電波を探索している気になったものです。 同じように感じている方も結構多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

 


森の中のアンテナ!!

2023年03月17日 | DXとのおしゃべり

N1PGA Johnと28メガSSBでQSO, 例によってQRZ.comを見たらどうやらアンテナを木にひっかけている様だったのでいろいろ聞いてみました。それをいくつか紹介したいと思います。

・彼のQTHはマサチューセッツ州郊外の木が沢山ある丘の上の2/3エーカー(約2700sqm=800坪以上ですね)の敷地です。Googleマップで見ると十分な間隔できれいな家が見て取れます。アンテナの高さからすると15メートルくらいの木が沢山あり、この木を利用して固定ビームを沢山作って楽しんでいる様です。(→ メールで木の高さは85フィート・・25mくらいと連絡ありました)

・アンテナの写真が沢山QRZ.comに掲載されていますが、いくつか紹介したいと思います。

 2エレクワッド: 木の間に浮かんでいる様に見えます。(最初見たときタワーはどこ?と思いました!)

28メガのEU向け固定ビーム  左が今年のARRL 右が昨年 エレメントが一本増えています。この写真もマストはどこ?木からアンテナが生えている? 

別の2エレクワッド (写真上部の枝の間に吊るされています)

JA向けの2エレクワッド(メールで送ってくれた写真)真ん中少し上に見えるXがアンテナ

 

ブームに取り付けたロープ: 木にプーリーを取り付けロープでアンテナを引き上げる(吊るす)

作業中?のN9PGA John

木をタワー代わりに使ったアンテナ建設のメリットは、木の枝や幹にプーリーとロープでアンテナを引き上げるでアンテナの実験が簡単にできるのが一番の様です。 ロープを緩めて下ろすだけなので30秒もかからずに地上まで下ろせ保守も簡単。 2本の木の間にアンテナを吊るす方法もあり(写真の様に)、おそらくクワッドの様な立体型のアンテナにはベストな設置方法だと思います。当局が思うに、一番のメリットは撤去が簡単、タワーは負の遺産になるので、この木をタワー替わりにするはベストな選択だと思いました。

ローテーターが無いので向きはシャックから変えることはできませんが、ロープでアンテナを下げ反対方向にすることやある角度に変えることはでき、それも短時間で出来るので十分満足しているようでした。

以前このブログで木がアンテナに及ぼす影響についてQSTの記事を紹介しましたが、正に彼のアンテナは木の間に位置しているのでとても興味があったので聞いてみました。

 

生木とアンテナ損失 - JA1KIH's Radio Memo

生木とアンテナ損失 - JA1KIH's Radio Memo

QST2018年2月号にLiveTreesAffectAntennaPerformanceと言う記事が出ています。2月号の表紙にはTheTruthAboutTreesandAntennaGainと大きく出ており編集者の意気込みが感じら...

goo blog

 

 

 結論から言うと全く木の影響は感じないそうです。 恐らく彼のアンテナは木からある程度距離が取れているので影響がほぼないのかもしれませんが、興味のある情報でした。 もし、木を利用してアンテナを作ろうと考えている方には元気の出る話だと思います。

Johnはアンテナの実験のみならず作ったアンテナの性能を試すためコンテストにも積極的に出ている様で、QRZドットコム戦果が掲載されていますが、ARRLとCQWWのコンテストをメインに入賞もしています。 彼曰く、無線機で差はないのでアンテナを作ってその性能を試してみるのが一番楽しい・・・その通りですね。

最後に彼のBiographyを一部引用します。 

N1PGA is my original FCC-issued callsign. Back in the days when I first got licensed, after you took your exams, the wait for the FCC envelope to arrive in the mail was a very long couple of weeks.  Finally that day came and I sure was delighted by the call I was issued when I opened the envelope and looked all around the form to find my first call sign!   I then upgraded to 20-wpm Extra Class in the next couple of months, but I will not change my call.

⇒ 当局も電話級の試験に合格し電波管理局(当時)コールサインがはがきで送られてくるのを首を長くして待っていた経験があります。Johnの気持ちと全く同じだったのを思い出しました。

And to answer a frequent on-the-air question - yes, I'm a golfer.  At one time as a much younger man I had serious thoughts about trying to play professionally. I was encouraged to give it a go by the touring pros I played with when the PGA Tour came to town each year, but I came to my senses and golf has remained a game and not a job or work.  It is always fun for me to listen to the far-end contact when they de-code "N1PGA.... P-G-A" and make various comments such as "hey... PGA... you must be a golfer!".

⇒ 次回あった時にはごフル談義を・・・・、文章からすると相当な腕前(だった?)様な気がします。

なお、ブログへの掲載はオーケーをもらっています。

 

 

 

 

 

 

 

 


日本のODAは感謝されているか・・・・

2023年03月15日 | DXとのおしゃべり

28メガSSBでVU2DBM DebさんとQSO, 彼はインド北部、ネパールとバングラデシュの間に位置するアッサム州のGuwahatiと言う町に住んでいます。 信号はとても強くS9オーバー、以前QSOしているので今回は彼の町について呼ぶ前にネットでYoutubeでGuahhati紹介のビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=-ugv-3-LZ5k)や日本との関係がある記事を読んで結構日本との関係が深いことを知りました(彼がパイルアップを受けていたのでその間にネットで検索しました)。 

ビデオを見ればこの町はとても綺麗で魅力的に見えます。 また、日本とつながりも強く、特にODAでこの町の水道システム構築に日本が貢献した記事をいくつか発見しました。 一つ興味があったのはネットでは大体自画自賛の評価が見え隠れしますが、日本のODAが現地の人にとって本当に感謝されているのかは現地の人に聞くのが一番だと思い、たまたまアマチュア無線で知り合った現地の方に単刀直入に聞いてみたいと思ったわけです。そこでコールして思ったことを言いました。

結論から言うと驚くことにDebさんから水道プロジェクトは現地の人からとても感謝されていて、日本との関係がとてもいい感じとなっていると言ってもらったことがすべてを表しています。恐らく現地で活躍されたJICAから派遣された日本の水道関係技術者の方の努力が実を結んだと言えると思いました。 ODAは一般の日本人含め税金の無駄遣いとか、日本で困っている人が優先ではないかとかいろんな批判を受けていますが、今までいろんな国で現地の人から聞いた評価は決して悪くはありません。 

インドへのODAをなぜするのか?、ご存知の様にインドは核兵器を持つ、また宇宙探査ができる能力があり、インド工科大学の様に世界トップレベルの大学を持つ国です。 日本から援助する理由が理解されないのは当然と思います。別な見方をすると日本のODAはJICAが行っておりある意味天下り組織でもあるので、その組織を維持するためわからないところで予算をつけるのははけしからんと言う話もあります。話はその通りで反論する余地があまりありません。 しかし、困っている人がいる(上記の例では水のインフラ問題)⇒ 自分たちでは何もできない(インド政府のできる範囲は限界がある)⇒ 何とかしてやりたい(と、日本のやさしい人たちが思った)⇒ODAで・・・・ と言う構図が、実はある、それを実行できる力が日本にはあるのです。

アマチュア無線を通じて異文化との交流を図れるのは素晴らしいと思います。 が、それには語学のブラッシュアップのみならずいろんなことへの興味を維持する必要があります。 

 

 

 

 

 


10m

2023年03月11日 | DXとのおしゃべり

太陽黒点数も100オーバーでサイクル24よりFBなコンデションになっています。 今後数年間はハイバンドでDXと簡単にQSOできると思います。 その中で28メガ(10mバンド)は朝は北米から南米の局が沢山聞こえ、昼から夕方はアジアや大洋州そのあと欧州とのQSOが楽しめる様になってきました。 6mもDXとのQSOが簡単にできる様になってきました。

今朝の10mで何局かDXとQSOしましたが、CWで何十回もQSOしているChip W7AIT と何とSSBでQSOできました。TS-480SATに自作DP(12m高)からFBな信号で、初めて聞く音声でした。面白いのはかつてCWオンリーだった局が音声通信で聞こえる様になった感じがしています。 沢山の北米や南米局とQSOしていますが、バーチカルやDPなどがほとんどでやはり10mは昔から言われているように一旦開けるとパワーやアンテナは関係なしに世界中と交信できるバンドだと感じます。 ローカルの最近開局された局もデルタループに50ワットで楽しんでいるのが聞こえています。

一方、ハイバンドがFBな中で、7メガのCWでCQを出すとじっと?聞いている北米のOTが呼んでくれたりします。これまた時代の変遷を感じながらログを見て過去を思い出すいい機会です。