N1PGA Johnと28メガSSBでQSO, 例によってQRZ.comを見たらどうやらアンテナを木にひっかけている様だったのでいろいろ聞いてみました。それをいくつか紹介したいと思います。
・彼のQTHはマサチューセッツ州郊外の木が沢山ある丘の上の2/3エーカー(約2700sqm=800坪以上ですね)の敷地です。Googleマップで見ると十分な間隔できれいな家が見て取れます。アンテナの高さからすると15メートルくらいの木が沢山あり、この木を利用して固定ビームを沢山作って楽しんでいる様です。(→ メールで木の高さは85フィート・・25mくらいと連絡ありました)
・アンテナの写真が沢山QRZ.comに掲載されていますが、いくつか紹介したいと思います。
2エレクワッド: 木の間に浮かんでいる様に見えます。(最初見たときタワーはどこ?と思いました!)
28メガのEU向け固定ビーム 左が今年のARRL 右が昨年 エレメントが一本増えています。この写真もマストはどこ?木からアンテナが生えている?
別の2エレクワッド (写真上部の枝の間に吊るされています)
JA向けの2エレクワッド(メールで送ってくれた写真)真ん中少し上に見えるXがアンテナ
ブームに取り付けたロープ: 木にプーリーを取り付けロープでアンテナを引き上げる(吊るす)
作業中?のN9PGA John
木をタワー代わりに使ったアンテナ建設のメリットは、木の枝や幹にプーリーとロープでアンテナを引き上げるでアンテナの実験が簡単にできるのが一番の様です。 ロープを緩めて下ろすだけなので30秒もかからずに地上まで下ろせ保守も簡単。 2本の木の間にアンテナを吊るす方法もあり(写真の様に)、おそらくクワッドの様な立体型のアンテナにはベストな設置方法だと思います。当局が思うに、一番のメリットは撤去が簡単、タワーは負の遺産になるので、この木をタワー替わりにするはベストな選択だと思いました。
ローテーターが無いので向きはシャックから変えることはできませんが、ロープでアンテナを下げ反対方向にすることやある角度に変えることはでき、それも短時間で出来るので十分満足しているようでした。
以前このブログで木がアンテナに及ぼす影響についてQSTの記事を紹介しましたが、正に彼のアンテナは木の間に位置しているのでとても興味があったので聞いてみました。
生木とアンテナ損失 - JA1KIH's Radio Memo
QST2018年2月号にLiveTreesAffectAntennaPerformanceと言う記事が出ています。2月号の表紙にはTheTruthAboutTreesandAntennaGainと大きく出ており編集者の意気込みが感じら...
goo blog
結論から言うと全く木の影響は感じないそうです。 恐らく彼のアンテナは木からある程度距離が取れているので影響がほぼないのかもしれませんが、興味のある情報でした。 もし、木を利用してアンテナを作ろうと考えている方には元気の出る話だと思います。
Johnはアンテナの実験のみならず作ったアンテナの性能を試すためコンテストにも積極的に出ている様で、QRZドットコム戦果が掲載されていますが、ARRLとCQWWのコンテストをメインに入賞もしています。 彼曰く、無線機で差はないのでアンテナを作ってその性能を試してみるのが一番楽しい・・・その通りですね。
最後に彼のBiographyを一部引用します。
N1PGA is my original FCC-issued callsign. Back in the days when I first got licensed, after you took your exams, the wait for the FCC envelope to arrive in the mail was a very long couple of weeks. Finally that day came and I sure was delighted by the call I was issued when I opened the envelope and looked all around the form to find my first call sign! I then upgraded to 20-wpm Extra Class in the next couple of months, but I will not change my call.
⇒ 当局も電話級の試験に合格し電波管理局(当時)コールサインがはがきで送られてくるのを首を長くして待っていた経験があります。Johnの気持ちと全く同じだったのを思い出しました。
And to answer a frequent on-the-air question - yes, I'm a golfer. At one time as a much younger man I had serious thoughts about trying to play professionally. I was encouraged to give it a go by the touring pros I played with when the PGA Tour came to town each year, but I came to my senses and golf has remained a game and not a job or work. It is always fun for me to listen to the far-end contact when they de-code "N1PGA.... P-G-A" and make various comments such as "hey... PGA... you must be a golfer!".
⇒ 次回あった時にはごフル談義を・・・・、文章からすると相当な腕前(だった?)様な気がします。
なお、ブログへの掲載はオーケーをもらっています。