CDのRC5A3を長年使っていますが過去何回か障害がありました。 一つはローテーター内部に実装されている方向表示用VR(5KΩB)がオープンが2回、もう一つはモーター不良、でした。
今回の故障は、EU方向から南西方向(東南アジア)に向けた後真北にプリセットを合わせてしばらく経って表示を見ると西方向で止まったままです。次に南にセットしましたが、全く動きません。マニュアルにて右や左に回そうとしても全く動きません。西方向で止まったままです。 何が悪いのか?
まずモーター不良を確認するためマニュアルに従って抵抗を図ると40オーム位で問題ありません。しかしモーターが回転しないことには始まりません。次にコントローラを別なものに変えてみましたが、同じです。 考えられるのはモーターを動かすためのコンデンサ8μFの不良です。これがNGだとモータそのものが回転しません。
ここで大きな問題が目の前に!! 当局の場合アンテナ方向をNEにしないとエレベータでアンテナを下ろせません。下ろすためにはアンテナを手動で回転させNEに合わせる必要があります。そのためには・・・タワーに登ってローテータとマストのジョイントを緩め、タワートップでアンテナを手でNEに向けるしかありません。 この熱波のなかどうするか、そう、早朝まだ温度が低いうちにタワーに登るしかありません。 ・・・・何とか下ろせました。
次は下ろしたローテータをトラックから取り外し、予備に交換しますが、ここで問題発生。予備は方向指示VRがNGになったままです。モータは回転することは確認しましたが、VRの交換はローテータを開腹する必要があります。実はこの開腹作業が結構大変なのです。開腹すると、既存のグリスを新品に交換したくなりホームセンタに行ったり、結構時間を費やしました。 無事予備の動作確認が終わり、下ろしたモーターからケーブルを外し、予備がちゃんと動くか確認したりしていると昼時になり、気温は体感温度40度C、それでも何とか入れ替え作業終了し元の状態になりました。
教訓:
1)エレベータ式タワーではアンテナの上げ下げは特定の位置でしかできなので位置がずれて止まった場合は高所作業を覚悟するか、業者に依頼するしかありません(今は、すぐには来てもらえない)。 自分で高所作業の自信がなくなったら断捨離して竹竿アンテナに切り替える。
2)モータの予備があってもまともなものでないと時間の無駄になります。 かといって予備が無ければ部品取り寄せか、修理に出すことになりあっという間に数週間かかります。無線機であれば古い無線機で楽しめますが、アンテナはそうは行きません。
作業中の写真は暑さのため断念、また、不良ローターを分解してコンデンサがどうなっているかなどチェックする元気もこの暑さでは出てこないので、調査結果は別途アップしたいと思います。