最近CWのQSOをワッチしていて気付いたことに相手のコールサインを言わないケースが(結構な頻度で)あることです。 実際に7メガで聞いたQSO内容を文字で再現すると:
A局: CQ・・・DE J*3*** JCC **** K
B局: J*1***
A局: J*1*** DE J*3*** GM UR599 J*1*** DE J*3*** K
B局: GM UR 599 JCC**** BK
A局: FB DX J*1*** DE J*3*** 73 TU
B局: CU 73 TU
A局は普通に相手のコールサインの次に自局のコールサインを送出していますが、B局は相手のコールサインを一回の言っていません。交信の基本はCQを聞いてコールする場合、相手のコールサインを呼ぶ、応答があったら信号レポート等を交換する、終了する、この一連のやり取りには必ず相手と自局のコールサインを入れますが、相手のコールサインを入れない上記の様なQSOが時々聞きます。 これはDXQSOにおいても似たような傾向です。 特にEUの局はその傾向が強いと感じます。
これはパイルアップやそれに準ずる忙しい(?)QSOではありだと思いますが、日常行われている普通のQSOでなぜ相手のコールサインを言わないのか?不思議ですね(・・・不思議と思う時点で化石になってしまった??)。 599BKスタイルは今や一般化している感じですが、なぜそんなに忙しくするのか?、を考察してみるのも面白いと思います。勿論何回もQSOしている馴染の局であれば省くのもありだとは思いますが。
一つはラバスタQSOに意味を感じなくなった、RSTの後にQTHや名前を打ち、場合によってはリグの紹介をする、確かに毎回同じことを言うのは省いて最小限の情報だけ交換する様になり上記の例の様になった。
少しずれているかもしれませんが、無線機の性能がアップし当然QRHもないし伝搬さえよければ長ったらしいコールサインを省く方が効率がいいというのもあるのではないでしょうか。 PLLやDDSのVFOになる以前は周波数変動もありお互いコールサインを言い合う必然性はありましたが、今はCWデコーダ内臓の無線機がありいちいちコールサインを何度も言う必要はないというのもあると思います。
こう考えると省エネQSOは簡単でいい、余分な内容伝達は無駄、電波が飛んだことだけを確認できれば楽しい、と言う感じで、これは正にFT8などのデジタルモードです。 技術の進化が人間の感性を変えつつあるような気がします。 皆さんはHW?