JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

ケンウッドリグ用バンドスコープ

2014年02月20日 | 無線機

先にアップしたSDRを利用したケンウッドリグ用バンドスコープは一応動いてはいるが、弱い信号が見にくい感じがしたのBPFに2SK241のアンプをいれてみた。

Photo

回路はトランシーバ製作入門を参考に8.83メガ用に製作。FCZトランス2個の間にFETを入れ、電源はACDCアダプターで平滑のため2200μFをパラに。 ゲインは実測で15dBだった。 

SDR#で見た7メガのバンド状況は次の写真

7feb20_2014

アンテナ(8.83メガの信号をオフ)なしの場合以下の様になった。

7feb20_2014_2

一つだけスプリアスが見えるがこれを知ってスコープを見ていれば言い訳で、バンドの状態をチェックするには良い感じとなった。

課題として、ドングルの安定度が悪く周波数がふらふらする、ただしリグのスコープとしてだけなら大きな問題ではない。また、モードをあわせる必要があるので結構面倒、特定のバンドモードだけなら気にする必要はないと思う。

このスコープはHF帯のIFのリグには簡単に接続できるので十分楽しめると思う。


SWR異常 

2014年02月20日 | アンテナ

雪が降った数日後、7メガに出ようと電波を出すとSWRが異常に高いのでチェックした。アンテナの構成は 2エレヤギ⇔自作同軸スイッチ(タワーに設置)⇔8D2V 20m ⇔8DSFA 25m ⇔シャック内同軸スイッチ ⇔ SWR+LPF+CMF⇔リグ。 現象:電波を出すとSWRメータが1.0くらいから3位までじわじわと上昇する。通常は1.0近辺で反射はほとんどない(CWバンド)。 MFJ-259で調べても少したつとじわじわと悪化、電波を出すより反応は遅くかつ2まで行かない。障害箇所切り分けのため、タワー設置の同軸スイッチでアンテナのSWRを確認結果は問題なし。 次にこのスイッチにつながっているシャックからの同軸にダミーロードをつけシャックからSWRを測定した結果通常SWR=1になるところがSWR=3以上だった。これにより同軸不良と判断。 同軸は2種類をJJコネクタで接続し、自己融摘テープで防水処理しタワーからシャックまでの間は10cm程度の直埋、JJは直埋。当地はモグラが生息していてケーブル埋設ルートにもモグラの穴が見られる。そこで、ケーブルをいったん戻し外皮をチェックしたが、特にモグラにかじられた後もなく正常だった。JJコネクタ部分は自己融着テープでがっちり固めていたが、良く見るとピンホールらしきこまかな穴が見える。そこでテープをはがしてみたらなんと水滴が! JJコネクタをはずしてみると変色したごみみたいなのが出てきた。 写真参照。 

Jjfeb18

これはてっきり同軸に水が浸水したと判断したが、水は極少量であり、大雪前は全く問題がなかったのでコネクタ部分から1mほど切って浸水具合を調べたら問題なし。8DSFAと8D2VともOKだった。 早速新しい同軸コネクタで処理をし、かつJJ部分が埋設しなくても良いようにケーブル長を調整し再度片端に50Ωダミーをつけ測定するとバッチリ SWR=1となった。 その後シャックでSWRメータを見ると以前と同じ様な指示で復旧完了となった。 恐らく雪どけ水がじわじわと細かなピンホールから浸入したと思われる。

教訓として同軸の接続をしなければならないとき防水と設置場所に気をつけること、特に接続部分は何時でも確認できるようにしておく必要がある。


ハムログとDXLab 連携 その後

2014年02月12日 | 無線室

ハムログとDXLabの連携について以前書いていますが(http://blog.goo.ne.jp/dotenkaimei/d/20130924)、ハムログにコールをインプットして確定させなくてもDXLabのコールサインに読み込まれ相手局の位置や現地時間そのたのデータが瞬時に表示されます。この状態でQRZボタンを押すとQRZページが開きます。この機能は意外と便利なので使う価値はあると思います。 ハムログとQRZ.comを常時立ち上げ、交信する前にQRZ確認しそのごコールしハムログにまた同じコールをインプットする手間が省けます。 CQを出して連続して呼ばれているときはハムログにコールをインプットしDXlabのQRZボタンを押せばすぐQRZ.comが出てくるので便利に利用できます。

Dxlabhamlog  

この連携機能を使う上での問題は、立ち上げの順番は問題ありませんが、ハムログ→DXLab(立ち上がったらDXV→PF)の順でOKですが、終了するとき新規QSOデータがある場合、DXlabTurboをまずXで終了しその後ハムログを終了しないとエラー表示(データが読み込めないという)がでます。 DXLabはどの順番でもOKです。

Dxlabdxlab_turbo


SDRの実験(ケンウッドリグへバンドスコープをつける)

2014年02月11日 | 無線機

TS-950Sなどケンウッドの古いリグはIFが8.83メガ帯でその出力がSM-230などのためにバックパネルに出ている。 製品としてLP-PANが出ているが最近SDR(ソフトウエアラジオ)がテレビのワンセグ受信用として安価に手に入るUSBドングル(USBメモリより若干大きいサイズでVHFからUHF帯まで受信できる)を改造してHF帯を受信する記事が沢山出ている。 このUSBにはRTL-2832U デコーダチップが入っており、HF帯用に改造後、PCにSDRソフトを入れることによってHF帯のスペクトラムやウォータフロー画面が見えるというもの。 TS-950SのIFアウト(ピンジャックで出ている・・・・IFフィルタに入る前のワイドバンド信号)にUSBドングルのアンテナ端子をつなぐとバンドスコープとして使える(はず)。 以下手順。

  • USBドングルの入手  使ったのはDVB-T+DAB+FM DV3 USB2.0 ドングル、アマゾンに発注、一日で到着。 RT-2832Uチップを使った製品であればOK。価格は3K円程度。
  • USBドングルのドライバのインストール  SDRで検索すると沢山のサイトが出てくるので適当なサイトを選びダウンロード先などを確認、アイコムのサイトに手順が簡潔に出ているのでFB。 zadig_v2.0.1.60をダウンロード後手順に従ってインストールし、インストール後ドライバがちゃんと入ったかデバイスマネージャで確認。 libsub(WinUSB)devices配下に二つ入っていればOK。

Photo_2

  •   この状態でVHFからUHFは受信できるのでアンテナをつないでFM放送などを受信してこのドングルが動いていることを確認しておく。
  • ドングルの改造  HF帯を受信するにはRTL-2832Uチップのピン1と2にHF信号をインプットする必要があり、改造が必要、と言っても50Ω:200Ωのトランスをトロイダルコアでつくり実装するだけなので手間はそんなにかからない。 改造方法はいろんなサイトで紹介されているので参照。 トランスは中央上部にあるRTLチップの上に配置してある。 左はリグとドングル間に入れたBPF(FCZ9メガトランスを2個使用2pFで結合)

Usb

  • 次に、SDRソフトのインストールで調べるとSDR#やHDSRなどがあるので、SDR#をインストールしてみた。 最小限の設定は以下のSDRコントローラ参照。

Rtlsdr_controller

  • この状態でHF帯が全部聞こえる(ちゃんとしたアンテナが必要)ので試しに、夜7メガの放送バンドを聞いてみたら北京放送などFBに入感していたのでHF帯への改造も無事?だった。
  • 次に8.83メガ帯をリアパネルから取り出しドングルのアンテナ端子に接続すればスペクトラムが見える・・・と思ったらいろんなスプリアスらしきものが沢山・・・手持ちのFCZトランスを使って適当なフィルタを製作して途中に挿入。
  • ドングルの受信周波数を8.83メガに設定したところ、以下のような画面が出てきた。これは7メガを受信しているところで950のダイアルを動かしスペクトラムが立ったところにあわせるとそれなりの信号が聞こえる。 こんな小さなもので7メガがよく聞こえるので驚きの一瞬。 PCはWindows7,メモリ2GB

Sdr7

と、スムーズに行ったように見えますが、幾つか問題がありました。以下メモまで。

  • ドライバのインストール これには結構時間がかかりました。デバイスマネージャに出てくる表示が Windows7の場合、USBデバイス配下にでてくるのが正しいらしいのですが、実際にはルートに表示されています。最初この状態では動作せず、繰り返してやってみたらUSB配下にでたこともあり(ここら辺がよくわからない)そのときはSDRソフトで見ることが出来た。 デバイスソフトのインストール画面に幾つか異なるものも出てくるので必ず確認してインストールする必要があります。間違えてUSBキーボードを選んでしまい、キーボードがうごかなくなりました。
  • ドングルの改造はRTL2832Uチップのピンにトランスの一時側をつけるだけですが、ピンがとても小さくルーペで見ながら隣のピンとブリッジしないように作業するのは結構大変。 トランスは写真の様に小さなトロイダルコアにトリファイラ巻で作成していますが、品名不明なコアを使っています。 この改造によりチューナーチップは使えなくなります(VHFからUHFは聞こえない)。
  • SDRソフトはとても優秀でセッティングも簡単ですが、バンド幅が最小で0.25MHzなのでこれ以上細かくは見えない。 
  • 夜間受信するとIFにいろんな信号が入ってくるのでSDRで見るスペクトラムはとてもにぎやかです。 SDRを詳しくやっている方のWebにダイナミックレンジの測定結果などが参考になると思います。 自作したフィルタの効果がどれくらいあるのかは今後実験してみたいですね。
  • SDRソフトに受信周波数設定がありますが、ドングル自体に周波数のずれがあるのでリグでバンドを聞いてそれがPCから聞こえるよう調整、その後SDRソフトで補正すればすっきりします。 上記受信中の写真は補正前。

まだやっと受信できるようになったばかりですが、スペクトラムスコープがこんな小さなもので出来るので、今後SDRを使ったHFリグが沢山出てくるような気がします(アルインコからすでに出ています)が、メーカは付加価値をつけるところがなくなって商品企画が大変だなと思った次第。

 


LoTW登録

2014年02月08日 | 無線室

LoTWに登録しようと何度も思ったが、やっとその気になって登録した。 手順はARRLのLoTW導入サイトにあり、またネットで検索すると多くの日本の局が詳しく紹介しているので当方の行った内容を簡単にメモしておく。

  • ARRLのLoTWにアクセスし Get Started に入る。ステップ1からステップ6まであるのでこの手順にしたがって登録した。

    Photo_3

  • TQSLと言うソフトをダウンロードし、初回なので Request a certificate for your callsignを行う。これはTQSLでログデータをARRLサーバにアップロードするとき認証を行う。 そのため事前に自分が使っているPCデータをARRL側で確認する。
  • このリクエストはWeb上で行える。コールサインがメールアドレスなどを記入してWeb上で送信する。この時点でTQSLには自分のコールサインが見える。
  • 送信後しばらくたつと(当局の場合一日くらいだった?)ARRLよりTQSLソフトに読み込ませるファイル(コールサイン.tq6)とLoTWのWebにログインすつためのUsernameおよびパスワードがメールで送られてくる。 このファイルは重要なので必ずバックアップをとっておく。
  • このファイルをTQSLに読み込ませるとtQSL Certificateの表示が黄色に変わり準備完了となる。
  • 上記各ステップをクリックすると詳しいやり方が丁寧に説明されているので事前にそれらをコピーしじっくり読んでおくとスムースに登録できると思う。

LoTWで自分のログをアップロードすればすでにアップロードしている局と突合せ処理をし、データが一致していればQSLとなる。 実際にログデータを送信しWebにログインすると送った交信局数に対しQSLできたのは25%だった。 また、この25%の交信データをDXCCやWAZアワードデータに整理した表示がでるのでとてもFB。

登録からアップロードまでで発生した問題(と、言うほどのことではないですが)をメモ代わりに。

  • tq6ファイルがCertificate要求してすぐに来た。Step2の説明を見るとCertの要求をemailにtq5ファイル(Cert要求をWebではなくメールで行う場合、要求内容がtq5ファイル形式で作成される)を添付して送る場合は別途郵便で局免やパスポートコピーを送る必要がある。 Webでやると早い。
  • アップロードするログデータはADIF形式(決まったデータの並べかたの一つ)なのでハムログで作成できる(作り方はハムログのヘルプ参照、古いVerのハムログはダメ)。 このADIFファイルを出力するとき問題発生。 出力先はPCのCドライブにあるProgram Filesに作ったTQSLフォルダに子フォルダをつくりそこに出す設定をしたが、ハムログ側ではxxxx件変換OKと出ているにかかわらずエクスプローラで見ると見えない。ネットでPC関係サイトを調べた結果、Window7の場合、作成されたファイルはCドライブのUsers配下にあるProgram Fileフォルダに格納され(このフォルダはUsersから何階層もしたにある)見ることができる。これがわかるまで結構時間を要した。 C:¥ProgramFileフォルダのセキュリティーを変更すればOKになるみたいですが深追いせず(一度やってPC全体がおかしくなったので余分なことはしないと言う教訓)
  • アップロードするファイル名をQSO番号とアップした日付けにするとかで後で混乱しないようにするのが長く利用する場合はいいと思う。

LoTWで使っているTQSLソフトの説明にAA6YQのコールが出てきますが、彼はログソフトDXLabの開発者なのでLoTWには彼が関係しているかもしれません。DXlabをハムログとセットで使用していますが、非常に便利です。このソフト導入時にメールで何回も問い合わせしましたが、丁寧に対応してくれました。

無料で使用できる便利な道具です。 アップしたデータはARRLが使おうと思えば使え(Q&Aにでています)ますが、どこかの無線連盟の様に自分のWebサイトも外注、挙句の果てにごたごた騒ぎなどに比べると無線界の役に立つデータとして使用してもらうのはいいのではないでしょうか。 ソフトの開発も同じハムだし、LoTWの担当者も同じハムです。

eQSLとLoTWで交信確認はできるので、当局の様に紙QSLに興味があまりない場合はこれで十分ですね。 必要があれば郵便ベースでやればいいだけです。 どこかの連盟に入っている意味がだんだんなくなってきました。