ハムログの最新バージョン 5.32b にはWSJT-Xのログデータを読み込む機能が付いています。オプションメニューの一番下にある、T-Get'sをクリックするとWSJT-Xのログデータが出てきて、FT8のQSO成立後(RR73)JT-linkerを使わなくてもハムログにデータの転送ができます。
と、便利になったのですが、相変わらずCOMポート不足はそのままです。 従来 JT-LinkerをWSJT-Xとハムログ間に入れても無線機にはCOMポートが二つ必要だったので、ハムログにFT8データを取り込む機能が付いたのでCOMポートが一つで済むのかと思ったら、それはNGで、2つ必要でした。
今まで無線機のCOMポートを増やすために:
1)VSPEやLPB-2を導入して対処するケース(無線機のCOMポートが一つの場合)
2)2つ以上のCOMポートを持つ無線機を使うケース (IC-7300には一つプラス出来る記事があります)
3)USBx1+RS232Cの無線機はシリアルポートをUSBに変換して2つのCOMポートするケース
のどれかになります。
しばらく検討していて、次の様にするとCOMポート一つでFT8データをハムログに取り込むことができました。 と、言っても原始的な方法で、ソフトの立ち上げ順番を変えるだけです。
まず、WSJT-Xを立ち上げFT8が使えるようにしておきます。 この時点で無線機にあるUSBはWSJT-Xに占領されます。 次にハムログを立ち上げますが、COMポートがないと言ってきますが、無視して立ち上げます。リグとハムログは交信はなくなり、周波数やMODEは読み込めません。
FT8でQSOが終わったらデータをセーブするようにWSJT-X側で設定してあればデータは保存されます。次にハムログのJTーGet’sをクリックし、強制転送をクリックするとハムログにQSOデータが取り込まれます。 もちろん、ハムログ側ではWSJT-Xのデータを取り込めるようにパスの設定はしておきます。(いくつか解説記事がでています)
この方法によりCOMポート一つあればFT8のQSOデータをハムログに電子的に送ることができ、手入力でのミスはなくなります。
CWやSSBモードに戻るときは、WSJT-Xをオフにして、またハムログも再立ち上げし無線機と連動するようにすればOKです。
CWやSSBで閑古鳥が鳴いている時でもデジタルモードは沢山の局がQRVしているので楽しめますが、ハムログの最新バージョンでより簡単にログ管理ができるようになったと思います。