JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

ニュースと磁石

2018年03月28日 | 社会・経済

ここ何日かのニュースを見ていて思いついたことを記してみたいと思います。

ご存じの様に磁石にはN極とS極があり同極は反発、NとSは引合ます。 どちらの場合でも磁力が働くことによって引き合ったり反発したりします。 地球も北極と南極から磁力線がでて地球の磁場は安定しています。 

ここで政治家(政権)をN極、官僚をS極と仮定すれば面白いことに気がつきます。 Nだけではいくら政策を決めても実行部隊であるS極がなければ動かないし、S極だけでもうまく行きません。モーターと同じようにNSがないと動きません。(実際はS極でNを動かす発案がなされNは形式的にそれを認めているだけかもしれませんが?)NとSは組織として一体ものですが、NSを結ぶ磁力線はどうなっているのでしょうか? 多くは書き物によって指示命令系統が明確になっているはずですが、もともとNSは引き合っている一体物と考えれば書き物なしでもつながりは持てるわけです。

忖度は磁石を例にしたときの磁力線で、適度な強さが無いと二つの磁石は安定しませんが、ある時S極がNに過剰反応すると、S内部に歪が発生し安定状態ではなくなる。従い、NはSとは一切かかわりなく、Sは内部で何かあったがNとはつながっていないと言っておけばいい。 これらは阿吽の呼吸、長いものには巻かれろなどと表現されるかもしれません。 いずれにしても人の心の中を見なければ本当のことはわからないのでいずれうやむやになるでしょう。 人のうわさも75日が150日になる程度かもしれませんね。

次の選挙で国民の民度が問われるでしょう。

読書 日本の未来の大問題 丹羽宇一朗著

2018年03月26日 | うんちく・小ネタ
又無線とはあまり関係ない話題ですが、アマチュア無線にも当てはまるところが多々あると思います。
著者をご存じの方は多いと思いますが、昨年12月に出版された”日本の未来の大問題”にはなるほどと思うことが沢山書かれています。 著者はエンジニアではありませんが、後半はロボットが今後の日本にとってとても大切だと説いています。

キーワード
老人は支配・権力の座から降りよ
 
いろんな組織、会社は勿論各種団体などで老人(65歳以上)が権力の座に居座り若い人は言うことを聞いていればいいので、イノベーションが起きない。結局その組織は衰退してゆく・・・東芝が例として挙げられている。 相談役や顧問と言う言葉が最近目につきますが、なぜ多くの組織でこういった役職に就く人が多いのか、どうすればいいのかが議論されています。全くその通りですね。
老後の仕事は山ほどある:定年した人の生き方を説いています。虚栄心を捨てよと言うのはよく言われることですが、実際そうできる人であれば自分でチャレンジ先を開拓できると思います。 驚いたのは丹羽さんの居た会社の社長OBは一生涯報酬を保証されていた・・現在は廃止・・組織の私物化があったんですね。 驚きでした。

ポジティブ・リストが日本をダメにする: 

あまり聞いたことがない言葉ですが、その意味は<原則として禁止されているなかで例外として許されるものを列挙した一覧表>、逆を表すのはネガティブ・リスト<原則として自由とする状態で例外的に禁止規制するものを列挙した一覧表> です。 
ハイテク企業からイノベーションが起きなくなった、日本の科学技術力が急速に失われている、特許件数が大幅に減ってきている などはポジティブ・リストが原因と言っています。 あることをするのに法律違反以外は何をしてもいいと言うのと、あれはダメこれもダメこれだけはしていいと言うことで、前者がネガティブリスト、後者がポジティブリストです。前者は大海原を自由に航行していいけれど港ではルールに従いなさい、後者は大海原のここだけは通っていいけれどそれ以外はダメ、と言う感じですね。詳しくは読んでみてほしいと思います。

縦割り社会をぶっ壊せ:

権限と責任を問わない文化の例として“もんじゅ”を例に解説されています。 村八分にならないためにはお互いに責任を追及しないですべてのをあやふやにしておく、意見の対立をさけ相互に忖度し合い妥協しあう、そしてだれの責任か不明のままにしておしまい・・・・。 メディアで報道されているxx学園問題などはまさにこれですね。 そういえば、政府トップは改ざんの原因をとことん追求すると言っていますが、忖度された人が自分は何もしていないと思っており、忖度した官僚がやっつけられるのは変だなと思っている人は多いと思います。お互い責任を追及しない組織の典型例だと思いますが、この問題が世間にさらされることはいいことでしょう。

ぬるま湯から出て異文化をくぐれ: 

資源を輸入しそれを加工し付加価値をつけて外国に買ってもらい、食糧やエネルギーを輸入して国内産業でみんなが生きているのが日本です。 そう考えると外国といい関係を作るのは絶対条件と言えますが、本書ではいろんな視点から海外との交流に力を入れよと説きそのための提案がいくつも出ています。 それにしても日本人の海外で学ぶ人がどんどん減っていますが、韓国や中国は日本の何倍何十倍もアメリカ初め世界中のトップクラスが集まるところで切磋琢磨をしています。なぜ日本人留学生が減っている理由の一つは留学は就職に不利になるかと聞いたことがあります。日本の一括採用システム(就活⇒新卒一括採用)を見直しが必要な気がします。

人口減少はロボット補え: 

大よそ想像できると思います。

N8RMA's Amateure Radio Survey

2018年03月10日 | 無線室
アマチュア無線をやっている人たちに幾つかの質問を出し集計してどんな人がどんなバンドでたのしんでいるかなどのアンケートをN8RMAが昨年より行っています。 あくまで個人的にやっているそうです。 昨年のアンケートには688人が回答し、その集計したものが https://sway.com/dBedey0zHZEjk0Xt に出ています。 アメリカ以外からも参加しているようなので、今年のアンケートに参加してみてはどうでしょうか。

幾つか興味のあるところを貼り付けます(と、言っても大半をコピーしてしまいました)。

免許種類


使っているバンド


年齢分布


職業


オンラインQSLは?


コンテストへの意見


リグは自作?


半田付けは出来ますか?


デジタルモードやったことありますか?


デジタルモードについてどう感じてますか?


ログは電子式それとも紙?



日本だけで同じアンケートするとどうなるか興味ありますね。 ログを手書きしている人が沢山いること、デジタルモードは結構使われている、高齢者の趣味になっているのはどこも同じですが、それでも若い人がカウント出来るくらいいるらしいので嬉しい限りです。 サンプル数をもっと多くすれば良いと思いますが、今年のアンケートではもっと増えると思うので(勝手に)集計結果が出たら前年と比較してみたいと思います。









QRZ.com の記事 FT8 TEST on air "DXpedition Mode" on 6 and 7 March !

2018年03月09日 | 無線室

元々はFT8のソフトウエア WSJT-XにDXペディションモードが追加されその実験を3月6-7日にやろう、と言う話ですが、コメント欄を読んでいたらこのソフトの新バージョンのことではなくFT8モードについて沢山コメントが寄せられていました。

FT8は経験すればすぐ分かりますが、マウスでクリックするだけでQSOが出来ます。 QSOの定義からすればお互いコールサインを確認し、信号レポートを送り、そして73のステップは全部含まれていますが、コミュニケーション=親睦を図る 的なことはほとんど出来ません。 又、PCが自動的にすべての処理をやってくれるのでオペレータは見ているだけでログを一杯にすることも出来ます。 こんなモードなので、退屈だ・・やめた と言う人から、小さいパワーとアンテナで世界中のハムとQSOできるのはすばらしいといった意見までコメント欄で見ることが出来ます。 ざっと読んで次のコメントがもっともこのモードのことをあらわしていると思ったので紹介します。

原文はQRZ.comを見ていただくとして以下は要約です。

CWは私の好きなモードですが、同時にFT8、RTTYそしてSSBも好きです。 どれも退屈しないので好きなときに好きなモードで運用しています。 又、DXも少し追いかけているのでFT8のDXペディションモード(最新バージョンのこと)には興味があります。 このDXぺディモードが既存にFT8に影響しないようにして欲しいと思います。

私はテンポの良い交信がすきですが、勿論ラグチュウも好きです。 こんな中で私はFT8が好きですね。 私はバンドーモード、プリフィックス、カントリーなどを集計していますが、FT8を見るとコンテスト、QSOパーティーなどで出会う方たちとは異なる場合があり楽しいです。

FT8は私から見るとアマチュア無線をはじめたばかりの人にとっていいものではないでしょうか。と言うのもそんなにお金をかけないで、簡単なアンテナやアンプなしでも出来る点はすばらしいと思います。 FT8で楽しみそれから他のモードやバンドに移行してもいいでしょう。

少し前、ローカルクラブの会合に初めて参加しました。 そこでびっくりしたのはHFの運用経験のあるのは私一人で、他の方はVHFだったので、私にとっては別世界の話でした。 そこで私はHFのことについて一生懸命説明しました。 VHFの人達はレピーターのことを話してくれましたが,全く未知の世界でした。 1963年からハムをやっていますが、VHFやレピーターを使った経験はありませんでした。

これからいえることは我々の趣味は多様性があるということです。 異なるモード、バンド、DXCC、普通のQSO、ネット、緊急無線・・・。 これらからいえることはこの趣味の中で本質的に同じだということです。 もし何かに興味があればそれにどっぷりつかってください。もしそうでなければ何かを見つけてください。異なる興味を持っている人々を非難してはいけないと思います。

この人が言っている様にFT8で楽しんでいる人もいれば、CWが好きな人もいる、DXCCを追いかけている人、アワードやIOTAで楽しんでいる人もいる・・・なので、自分の環境で色んな楽しみ方をやってみてはどうでしょうか。 

現役TS-520の話→ぼやき? 

2018年03月06日 | 無線室
今日ワッチしていたらTS-520Sを使っているDXの信号がクリアに聞こえていました。 午前中TS-520にSB220アンプを使っているW6ZENのとてもFBな59プラスの信号が聞こえていました。サンホセからS9オーバーでした。他にFBなリグがあるそうですが520とは縁が切れないと言っておられました。 夕方LPでオーストリアのOE6NKGが綺麗に聞こえていました。TS-520Sに自作アンプの400ワットだそうです。

40年も前のリグが現役で使われており使っている人もそれをいかにも楽しそうに話しているのを聞くと埃に埋もれた我がTS-520Dを引っ張り出し使ってみたくなりますね。 しかし・・・・今の日本の電波法を守ると・・上納金を払い使っても良いと言うお墨付きをもらい、時間をかけて許可を取らねばなりません。 それを考えると馬鹿らしくなったので忘れることにしました。電波法を守るのは国民の義務ですが、外国では同じことを自由に出来る様になっている、一体誰ががんじがらめのシステムにしたのでしょうかね? 国会では資料の改ざん問題が話題をさらっていますが、背景にあるのは同じかも。

規則ばかり発達しても頭の中は凝り固まった融通の効かない、新しいことを拒否する社会にしてしまうような感じがしてなりません。 科学分野で日本がどんどんランクが下がっているのはこんなことも原因かもしれません。

中国のベンチャー企業が作った最新リグは廉価で且つ高性能とアメリカでも紹介されていますが、後x年後には日本メーカーはどうなっているのか興味ありますね。 今の技適制度によってエレクラフトはじめ外国メーカーの日本市場への参入は一種の関税の様なものと理解出来ますが、彼らは日本市場を重要だとは思っていない可能性が高いかもしれません。 市場調査をやった人ならすぐ分かると思いますが、需要が少ない市場は対象にしません。なぜなら、2017年末のアマチュア無線局数は昨年より5000局も減っており、減ることはなくても増えることはないからです。

鉄鋼やアルミ製品に輸入税をかけるといっている超大国が日本製リグには100%関税をかけるといったらどうなるのか想像したら一体日本の行政は何をするのでしょうか? その内アマチュア無線をやっている超大国の人が現大統領に一言言うと・・・???