テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

USA製ストラトキャスターの魅力について考えてみる・・・

2013年12月21日 | 日記
ギブソン購入後にレスポールネタが続いたので・・
久々にストラトについて少々書いてみたいと思うのだ

レスポールも相変わらず根強い人気を誇るがストラトも負けていないように感じる

市場に溢れる様々なギターの多くはレスポール&ストラトに多大な影響を受けているのだ


歴史的な流れではレスポールの方が数年ほど早く世に送り出されたのだ

ご存じだと思うがレスポールというネーミングは開発者であるレスポール氏に由来するのだ

「レスポール氏って誰?」

という方は勉強不足なのだ

若かりし頃は全米一位を獲得したことがある人気ギタリストなのだ

演奏面でも後継に大きな影響を与えている人なのだ

特にレスポールが好きだという方は是非とも検索していただきたい



レスポールの前身はアコギにピックアップを取り付けたモデルだったのだ

「大音量でもハウリングが起こらないギターが出来ないかな・・?」

という試行錯誤の末に完成したのがレスポールの形となるのだ


一号機はシングルピックアップ搭載のモデルだったのだ

現在ではロック的なイメージが強いレスポールだが当初はジャズ向けのモデルという位置づけだったのだ


のちにその豪華なルックスに惹かれて黒人のブルースギタリストに愛用されるようになっていくのだ

ハムが搭載されたのはその数年後という流れになるのだ


”レスポール≒ロック・・”

という流れを作ったのはエリッククラプトンなのだ

ストラトのハーフトーンを世に浸透させたのもクラプトンだと言われている


レスポールのネガな部分を改良する形で生まれたのがストラトなのだ

ボディバックのコンター加工、エルボーカット加工、ハイポジの演奏性を向上させたボディ形状

さらにはレスポールでは不可能なアーム機構etc・・・



レスポールがジャズ向けのモデルに対してストラトはカントリー向けとして開発されたのだ

ジミヘンの出現で流れが大きく変わるが・・・

基本的にストラトのアームはスチールギターの音程変化を真似たものだと言われているのだ

つまりはトリッキーなプレイをするように設計されていないのだ



ジミヘンによるウッドストックでの爆音アームプレイは伝説として語り継がれているのだ

是非とも動画で検索していただきたい


ジミヘンに憧れ、影響を受けたのがジェフベックということなのだ

ジミヘンの粗削りなアームプレイを洗練させたものへと昇華させたのだ


ジェフベックのアームプレイは唯一無二の世界観なのだ

素人であのフィーリングを再現できる人は稀なのだ

力技の速弾きを楽々とこなす人は意外に多いように感じるが・・・

繊細なプレイ、表現力という意味ではプロに遠く及ばないのが現実なのだ


プレイもさることながら、良い機材(ギターやアンプ)を手に入れても音作りが下手なのだ

まぁ、私も他人のことをとやかく言える立場ではないが・・・

楽器店のお兄さん達は私の音作りのセンスを褒めてくれることが多いのだ

最近ではギターの音作りという点に限ってはかなり満足しているのだ


レスポールとストラトは似て非なり・・なのだ


レスポールを『芸術品』だと例える書籍や評論家も多いのだ



ボディトップの曲面がヴァイオリンのそれと酷似しているという人もいる



余談だが・・

レスポールのコピーモデルの多くはこのカーブが微妙に異なるようだ

それが狙いなのか?は私にも分からない

「ボディトップの曲面はトーカイが世界一だ!」

と・・そんなブログを見かけたことがある


あくまでも好みだと思う

少なくとも本家がベンチマークであることは確かなのだ


ストラトは『万能なマシン』という例えをされることが多い



ボディトップはレスポールと相対するフラット加工なのだ

メンテ性の向上を狙ったものだと言われているのだ



実は本家USA製とその他のコピーモデルには微妙な違いがあるのだ

メンテ性を重視した本家モデルではピックガードを問題なく裏返せるのだ



配線の取り回しが巧みに計算されているのだ



安ストラトの場合、このようにはいかないケースが多いのだ

コンデンサーの交換一つも大変な作業になってしまうのだ



ストラトをお持ちの方は是非とも確認していただきたい


効率良く配線が配置されていればピックガードが簡単に裏返せるのだ

良いストラトの一つの証でもあるのだ


一般的にレスポールの方が価格が高い、高級であるというイメージが浸透しているようだ

実際にレギュラーラインにおいてはギブソンの方が数割増しという印象を受ける


しかしながら、カスタムショップに至っては両者に差は無いように感じる



ボトムラインが30万円台の後半、売れ筋が50万円台、100万円付近の価格帯は両者に存在するのだ


レスポールを意識して限定品として販売されたキルトメイプルのストラトは120万円~の価格設定なのだ

個人的にはトラ杢はレスポール意外には似合わないと思う


むしろストラトはカラーのべた塗りがストラトらしいと思うのだ



レスポールの場合にはどちらも可なのだ



まぁ、個人的な感想だが・・・



カントリー仕様というデビューのストラトだが・・・


”ストラト≒ハードロック・・・”

という流れを作ったのはリッチーブラックモアだと思う

それ以前はそんな弾き方をする人が少なかったのだ

実際に歪ませて弾いていた先人は数多くいるがギター小僧のハートに響かなかったのだ


この流れはレスポールとクラプトンのそれに似ているのだ


つまりは音楽的に群を抜いて優れている証なのだ


私も当時は夢中になってコピーしていたのだ

どれもこれも中途半端になってしまい完全コピーに成功したのは『スモーク・・』だけなのだ


現在ならば、かなりの曲がフルコピーできると思う

まぁ、特にレインボーをコピーする意味は感じられないが・・


ストラトをロックに昇華させた理由の一つに音色が挙げられる

実はリッチーは早くからピックアップの改造に取り組んでいたのだ




ダンカン製の特注品なのだ


ちなみにリッチーに憧れたイングヴェイもダンカンの愛用者なのだ

生産完了品だがシグネチャーモデルが発売されていたのだ


ストラト≒非力という流れをピックアップ交換で補っていたのだ

レコーディングでも爆音でマーシャルを鳴らすことでも有名だったようだ

当時はライブとレコーディングの垣根がなかったらしい


つまり、ライブでの音作りをそのままレコーディングに用いていたといえるのだ

伝説のエピソードがあるのだ偶然にもツェッペリンとジミヘンが同じレコーディングスタジオで隣り合わせていたのだ


ジミヘンは爆音でマーシャルを鳴らしてレコーディングしていたらしい

一方のジミーペイジは小型アンプを鳴らしていたというのだ


ツェッペリンは試験的な試みが大好きだったらしい

これはビートルズにも共通しているのだ


実際のアルバムでは迫力のギターサウンドだが・・

実際には小型のアンプを好んでいたという事が後のインタビューで本人から語られたのだ

「小音量の歪みの方がコントロールし易いんだよね」

「あとはミックスの段階でライブの迫力を加えるのさ・・」

という事らしい


実際に現代でも用いられている手法なのだ

歪みの量を抑えれが後でコントロールし易いのだ

必要ならば卓で歪みを加えれば良いのだ


アンガスヤングなどは当時のエンジニアの提案でクリーンで録音していたらしい

クリーンであのノリが出せるのも凄いと思う

さすがに超一流のギタリストなのだ

私のようなレベルではクリーンではリフのアイディアさえ浮かばないと思う


ある種、ギターの音色にインスパイアされてフレーズが浮かぶということも多いのだ

良いフレーズが浮かばない、ノリが出ない・・という場合には音色を根本から見直す必要がある



ストラトはその弾き易さから初心者向けと言われることが多い

個人的には賛成なのだ

ロングスケールによる適度なテンション感もストロークで遊ぶには向いていると思う

そもそも初心者に音色などないのだ


楽しく遊べるか?が重要なのだ

体が小さい人の場合にはさらに小さいムスタングのコピーなどもお薦めなのだ

女子がストラトを抱えている姿を見ると確かに少々大きいように感じられる

大きさだけをみればレスポールの方が良いが痛いし重いのだ

ネックの形状も初心者向けではないのだ


やはりストラトでギターの楽しさに触れるのが良いと思う



しかしながら、脱初心者~中級者では話は別なのだ

さらに一歩踏み込んで音色に拘る必要があるのだ


目指すべきはストラトマスターであるChar氏のような音色&演奏だと思う

好き嫌いは別なのだ

ストラトプレイのベンチマークだといえる


本家フェンダーがシグネチャーモデル(日本人初!)を作るほどの腕前なのだ

ストラトの真骨頂は何と言っても『音の強弱』なのだ


「斧を振り下ろすように弾き・・時には羽で撫でるように弾くのさ・・・

と語ったのはストラトの名手であるレイヴォーンなのだ



私が音作りのお手本にしているギター弾きなのだ

マーシャル&フェンダー系という同時鳴らしというハイブリッドな手法を取り入れたのも素晴らしい!

私もGT-100では各種のアンプをミックスすることが多いのだ


ストラトの音色に憧れながらも挫折していく素人ギター弾きが多いのだ

「俺にはシングルは無理かな?」

そんな流れでレスポールに転向する人も少なくないようだ


実際にレスポールが簡単か?と問われればNOなのだ

レスポールにも独自の弾き方、鳴らし方があるのだ

ハムの方が多少の誤魔化しが効くという点がメリットだろうか・・?


極論だが・・

ストラトが自在に鳴らせる(弾ける)ようになれば、どんなギターも弾けるようになるのだ


私もルックスに惹かれてストラトを購入したのだが・・

購入の当初は正直なところ少しだけ後悔したのだ

「全然、カッコいい音が出せないなぁ・・・」

「歪ませても迫力がないし・・何かなぁ・・・」

という感じだったのだ


根本的な間違いに気付いていなかったのだ


ハムのセッティング(アンプやエフェクターなど)でストラトを鳴らそうとしていたのだ

比較すれば当然ながらストラトは非力で迫力に欠けるのだ


間違いに気付いたのは購入から数ヵ月後なのだ

「ストラトが上手い人の演奏をしっかり聴いて勉強しよう」

とにかくジェフベックを筆頭に色々なストラト弾きを熟聴したのだ


特にジェフベックは主要なアルバムはすべて購入したのだ



実はジェフベックも最初はレスポール弾きだったのだ

ジミヘンの凄さに尻ごみしてストラトを弾く事を遠慮していたエピソードは有名なのだ

あのクラプトンも同様なのだ

「ジミの前じゃ恥ずかしくてストラトなんか弾けないよ・・」

・・というくらいジミヘンは偉大だという事なのだ


個人的にはジミヘンからは『コード崩し』(以前にご紹介したと思う)とファズのつか方を学んだのだ


とにかく、第一歩として演奏よりも音色を真似る事に徹するべきだと思う

音色をコピーできるようになれば、自ずと演奏力も鍛えられるのだ


まぁ、そんな感じなのだ

今回の音源は『コピー大会』というイメージで作ってみたのだ

プロのコピーに励む人は多いが・・・

ドラム、ベース、鍵盤etc・・・までもコピーするのが私流なのだ

レスポールのハムサウンドとは異なるシングルの繊細さを感じていただきたい



ストラトの真骨頂は『鈴鳴り』なのだ

ジェフベック&レイヴォーンなのだ


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