歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

世界文化遺産?白川郷は「夜目、遠目、笠の内」だった!

2006年10月17日 | 旅の話し
白川郷の合掌作りを見て来ました。
これまで情報から創られたイメージと、現実の「合掌作りの郷」はかなり「遠くの方」にありました。

一軒、一軒の合掌作りの家々はイメージとして、そう遠くの方に行ってしまわないのですが、「集落・郷」としてのイメージは何処か遠くへすっ飛んでしまいました。

上の写真は、30枚近く撮った中で、それなりにイメージに近い風景です。
カメラを構えると、どうしても自分のイメージに近い構図を探しているのに気付きます。

世界遺産と言っても、現実に生活している集落ですから、21世紀の現実はいたるところにある訳ですが、あまりにも、あまりにも「雑然」として「一つの集落」としての「まとまり」が感じられないのです。

あらためて、白川郷の風景を写真をネットで探していて気付いたのです。

そうです。そうなんです。
白川郷のイメージは「雪景色」と「夜間のライトアップ」で創られていたのです。

『雪深い山奥の郷、暗闇に浮かび上がる雪化粧をした合掌作りの家』

そう!! そうだったのです!! 雪のない「真っ昼間」に見てはいけなかったのです。真っ昼間には、見てはならないものが見えてしまうのです。
まさに「夜目、遠目、笠の内」です。

※旅行で宿を決める際に、「泊まってはいけない宿」として、ガイドブック等に宿の外観写真が夜間に撮られた写真を掲載している宿と言われています。

所詮、世界遺産は観光施設で金儲けの道具と言ってしまえば「ミモフタナシ」ですが、商売気が出過ぎには注意しましょうね。観光協会殿

いまのところは、訪れる観光客は自分の創ったイメージを壊さないように、いいところだけを見て、納得して帰っているようですけどね・・・。私もその一人ですけどね。

一度訪れた人の多数は、他人に印象を聞かれたらあまり良いことは言わないでしょうね。

世界遺産に決定したとき、「雪・夜・ライトアップ」の写真が大きな力を発揮したのでしょう。

今日の結論
「人は創られたイメージに合わせて現実を見る」しかし、イメージはいつか壊れる。

※追記
あるお土産屋さんの、店員が「若くて、服装のセンスもいい、可愛い女性」だったのです。それは、それで良いのですが・・・・・。
原宿の竹下通りで、修学旅行の学生を相手にして商売している、お土産屋の店員だとしても、全く違和感がない人でした。しかし、白川郷のイメージには合わないのです。白川郷はイメージで商売しているのですから、素朴な人が居てほしい。勿論、見た目だけで結構です。
        
          白川郷観光協会殿


コメント (2)
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