歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

沢村忠と「立ち食いそば」-1

2006年10月02日 | 食事の話し


歩き周りお腹が空くと私は、カレーをよく食べます。
カレーと言っても専門店の「本場のインドカレー」や「ヨーロッパ風カレー」ではありません。「立ち食いそば屋」のカレーです。

カレーに限らず、洒落た店に一人で入って、一人黙々と食事をするのは「もったいない」ですね。
一で人食べるのは食事と言うより、単なるエネルギーの補給であり、エネルギー補給に高い費用はかけたくありません。それに、しやれた店で一人で食べていると、寂しいと言うが、情けないと言うか、バカバカしいと言うか・・・・・・、段々、気持ちが落ち込んでくるのです。


それとは逆に、牛丼屋、立ち食いそば屋に二人連れ(当然、女性と)で入ると、気分は落ち込むと思いますね、たぶん・・・・・・。

ですから、一人の時にはカレーがメニューある立ち食いそば屋に入ります。
立ち食いそば屋は、一人で、短時間に、エネルギーを補給することをコンセプトに作られている(そうですよネ)ので、一人で食べていても気分は落ち込みません。

逆に、一人の時は、立ち食いの方が、ゆったり(混雑時を避けてはいるので)と「食事」ができます。

それで、できれば、店はチェーン店ではなく、個人で営業している店を探して入ります。何故、そうなのかと言えば、小さい頃に家でおふくろが作ってくれた「ライスカレー」の味に出会えるからです。

以前、お腹を空かし、隅田川の近く、新大橋通りを歩いていたとき、私の「理想」とする立ち食いそば屋を見つけたのです。

店は個人の店で、カウンターにイスが10脚・・・・・途中ですが「イス」があても、予め茹でた麺を湯通して、汁をかけて出す店は「立ち食い」ですよね?
椅子に掛けて食べる店でも「スタンドそば」と言われるし、そう名乗ってもいるしね・・・・・ほどで、カウンターの中には60代後半か70代前半と思える夫婦二人でやっていました。
夫婦とわかったのは二人の会話からです。
二人は昼のピークを過ぎ、疲れた表情をしていました。(歳のせいか、それとも朝から、そういう表情をしているのかもしれませんが・・・・・・)

客は私の他に、50代のサラリーマン風の男が一人、3席離れた席でソバを啜っていました。

椅子の後ろの壁際には、箸、小麦粉、天ぷら油等のダンボールが積まれ、雑然としてしていました。この雑然がいいのです。

私の理想どおりの店です。個人の店、疲れた老夫婦、雑然とした店内。

私は、迷わず「カレーセットのソバ(写真がそれです)・・・520円」写真を注文しました。
奥さんがカレー担当で、親父さんがそばの担当でした。
奥さんが、ジャーから皿にご飯をよそりながら「福神漬けいりますか?」と聞き、旦那がソバを湯の中に落として「そばは、温かいの? 冷たいの?」と聞いてきました。

「いります。温かいのお願いします」と答えました。
カレーに福神漬け、これは期待出来そうだと思いました。

トレーに乗った、カレー、そばが私の前に置かれました。
カレーは期待通り、あのカレーの匂いです。直ぐカレーにソースをかけ頬張りました。こういうカレーにはソースなのです、我が家の正しい作法です、親父がそうしていましたから、そうしないと食べられないのです。
間違いありません。あの味でした。

余分な話しが長くなりました、今日はここまでとします。
「沢村忠」は次回とします。

           続く
コメント
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