歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

『日航123便墜落の新事実・・・目撃証言から真相に迫る』外部要因?内部要因?

2022年09月29日 | 世間話し

何故か今頃、気になりだして読んでみました。

『日航123便墜落の新事実・・・目撃証言から真相に迫る』・・・青山透子著、2020年6月20日初版発行、河出文庫800円+税

あの、単独機事故として世界最多の犠牲者を出した航空機事故の、原因を個人で追跡した本です。因みに、著者は元日航客室乗務員、事故機のクルーとは同じグループでの乗務経験あり。事故機にも何度も搭乗経験あり。

著書は他に、

1.『天空の星たちへ――日航123便 あの日の記憶』2010年4月29日発行

2.『日航123便 墜落の新事実――目撃証言から真相に迫る』2017年7月30日発行 

3.『日航123便墜落 疑惑のはじまり――天空の星たちへ』2018年5月28日 発行

4.『日航123便墜落 遺物は真相を語る』2018年7月21日 発行

5.『日航123便 墜落の波紋――そして法廷へ』2019年7月12日 発行

の5冊で、今回読んだ本は「単行本 2」を文庫化したもの。

事故は1985年8月12日に発生しました。乗客乗員524名、生存者は4名、520名の方が亡くなられました。今から37年前ですから、当時私は35歳でした。

翌日の13日、その日、お盆なので姉とその子供達2名を乗せ、母の実家に向かう途中、母の妹の家によりました。そのとき、子供達二人を映すためにビデオを回していました。ビデオカメラは会社から借りた、懐かしき、ソニーのベーターマックスです。

その映像に、母の妹が『キューちゃんも乗っていたって、テレビでやってた、可哀想に・・・』との発言が今でも残っています。”キューちゃん”とは、”国民的アイドル歌手”だった”坂本九”のことで、この時はもう人気の頂点からは、かなり下った時期だったと記憶。

それで、事故?の概略は、

東京羽田発、大阪伊丹空港行き、日航123便、乗員乗客524名。機体はボーイング747SR。

123便は、羽田空港を18時12分離陸し、18時24分緊急事態発生し機体コントロール不能に、18時56分「群馬県上野村御巣鷹山」の尾根に激突し大破炎上。

と、なります。

因みに、747SR通称ジャンボ、私も、20数年前に出張の帰り、鳥取から羽田まで乗った記憶があります。そのとき運良く二階席の左窓側だったと記憶。当時、もう、123便の墜落事故の記憶は消えていました。

話しを戻します。事故後の経緯です。 

8月12日 事故発生

8月16日 毎日新聞が「圧力隔壁の修理ミスが事故原因」と報道

8月19日 日航整備部長が記者会見で「突風など、何らかの外からの力で垂直尾翼が折れ、それに伴い圧力隔壁が損傷と推測」と”外的要因”を強調。

8月20日 運輸省航空技術部長が「圧力隔壁が事故に重大な絡みがある」と発言

8月23日 現場調査を行った運輸省調査官が「隔壁に大穴はなかった」と発言

9月06日 ニューヨーク・タイムズ紙が、以前尻もち故を起こし隔壁を損傷。その時の「ボーイング社の修理ミス説」との、「米国家運輸安全委員会」の見解を報道。

これ以降、マスコミ報道の論調は、一斉に「修理ミスによる圧力隔壁破壊説」に傾く。

9月14日  日航整備部長がボーイング社の修理ミスを否定

9月17日 現場から梱包搬出の為、圧力隔壁を細かく裁断。事故直後にも救出作業の為として圧力隔壁は、自衛隊により切断されていた。

10月2日 ボーイング社が修理ミスを認めるような発言

10月9日 事故調査委員会の委員長が辞任。理由は縁者に日航関係者がいる為と発言

そして、2年後の1987年に6月19日に、事故調査委員会が調査結果を発表。

原因として「ボーイング社の修理ミスが原因で後部圧力隔壁に疲労亀裂が生じて破壊。それに伴う急減圧が生じた事で、垂直尾翼の中を突風が吹いて吹き飛ばされと事が墜落の原因と”推定”される」

断定ではなく、この「推定」との曖昧さが、のちのち、いろいろと、憶測を呼ぶのです。そもそも、原因の記述が、なんと、なんと、たった6行なのでした。

現場で現物を確認している調査官や、日航の整備部長も、内部からの破壊では無く、外部からの破壊との見解をしめしているのに、なぜか、内部破壊説で決着させたのでした。

内部要因破壊説と、外部要因破壊説の対立。途中、委員長の交代にもこのことが影響していると思います。

事故後の経緯からは、外部要因説主張派と、内部要因説主張派に、かなり、かなりの、駆け引き、暗闘の様子が窺えます。

内部要因破壊説は「事故」となり、外部要因破壊説は、当然「事件」としての可能性が大きくなります。

ここまできて、思い起こされるのが、あの「下山事件」です。あの時の、自殺説・・・生前轢断・・・に対して、他殺説・・・死後轢断・・・の論争です。

下山事件もそうでしたが、この日航123便事故?事件?も、当時の政治状況も背景として、かなり重要になってくると考えます。

著者の青山透子さんも、その点は、それなりに理解し、本書には、それなりの記述があります。

本日はここまで、続きは次回。

 

それでは、また。

 

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国葬も!統一教会も!五輪贈収賄も!3年経ったらみんなチャラ!と考えてるんだろ!岸田クン!

2022年09月09日 | 世間話し

9月になりました。

今回も、ひさしぶりの更新。

ホントに、ホントに、毎日、毎日、ボンヤリとYouTubeを眺める日々。時々は、頭を刺激しないと!惚ける!と思いつつも、何となく一日が過ぎていくのです。

やはり、歳の所為でいろいろと鈍感になった? それとも、過去に、同じような経験をしているので、反応が鈍くなった?

それで、オリンピック開催に関わる贈収賄事件ですが、ニュースを聞いた時は、やっぱりね!そうだよね!で、あまり驚きませんでした。

贈賄側も、収賄側も、それほど罪悪感は無いのでしょう。古今東西、世の中は裏と表で、それなりの輩は、それなりに美味い汁を吸っている!と、世間一般も、それなりに、そう思っているのです。

世間の受け止めも、自分がそう言う立場にいたら、もしかして、やっているかも?との思いは、少なからずあると思うのです。

それに、収賄側が、大会組織委員会の理事だった為に、”みなし公務員”として事件が成立しているのです。民間であったならば、何ら法律に抵触することは無いのです。

そんな、こんなで、世間の受け止めに、それほど強い反発は感じられない今日この頃。

今の段階では、検察よくやった!の声は、国民からは起きません。ここは、やはり、国会議員、大臣クラスの逮捕!それ以上の金星として、元首相経験者の逮捕でもあれば、話しは別です。

以前より、巷では、大臣クラス逮捕は確実で、もしかしたら元首相経験者も?何て噂が、その筋では囁かれていました。

まあ、安倍政権時代、検察は政権から、人事と予算で都合良くコントロールされ、政権の不正に手出しができませんでした。

ここは、一発、名誉回復?汚名返上?で世間の喝采!を、と、考えている? まあ、兎に角、それなりに、わたしも、影ながら、検察を応援したいと思います。

※ここまでは、昨日(9/8)の午前中に書いたものです。

今朝の朝刊一面の肩に、”森元首相を参考人聴衆”の見出し発見。検察やる気に?と、思って、寝ぼけ眼で(午前2時前後に朝刊が配達され、私はいつもその時間に2~30分目を通し又寝るのです)紙面を眺めたのです。

文字を追って、よくよく見ると「参考人」で「容疑者」ではありませんでした。残念!まあ、容疑者であれば、一面トップを飾る大ニュース。

まあ、角川のときも、青木のときも、高橋元理事と同席し、100万か、200万を受け取ったようですが、何たって元総理大臣です!数百万のはした金では、検察も檻の中には放り込めないのです。やはり、数千万か億の単位が慣例上必要なのです。

それにしても、”統一教会”と自民党と云うか、清和会と云うか、両者の”お仲間関係”ですが、歴史的にも、人的にも、思想的にも、金銭的にも、かなり、かなり、根深いようです。

それに加えて、安倍国葬問題、統一教会問題への、岸田自民党政権の対応は、とても、とても、最低、最悪です。

またまた、それに加えて、茂木幹事長の対応と、その態度は、人間性を疑います。彼は党内で人望が無いそうですが、何で、あんなに偉そうな態度?

これは、やっぱり、そうしないと、どうしても、あの方は外見的には、仕立ての良い高価なスーツをまとっても、卑しそうで、とても、とても、偉そうに見えないからだと思いました。

それにしても、岸田クンも茂木クンも、過去の政治家と比較して、とてつもなく無能な政治家に見えます。これこそが、現在の、日本の、姿を、象徴しているのかも?

政治、経済、繁栄の時代から停滞の時代? 学術、芸術、文化的には、それなりに対面を保っている?

バブルが崩壊して30年、あれから日本の経済成長は止まりまり、停滞の時代。やはり、あの頃は、高度成長で、商売繁盛で、右肩上がりで、世の中浮かれて、夢の時代でした。わたしも恩恵を受けた世代。いろいろ満足して、ボンヤリして、暢気に暮らして、そして、現在。

GDPが国力のすべて表現しているとは云えませんが、それなりに一つの指標とはなると思います。いまでは、一人あたりのGDP(2019年度購買力平価)では、日本は世界35位となっています。

因みに、アメリカが9位、ドイツ19位、イギリス28位、フランス26位、イタリア33位、韓国30位、ロシア60位、中国76位となっています。

兎に角、ボケ対策で、ここまで綴ってきて、それなりに、指先を動かし、キーを叩き、頭を動かし、それなりに、少しは、ボケ防止になった、ような気がします。

しかし、しかし、それは、そんな”気がする”だけかも?

余談ですが、先日、「老化防止的ハウツー本」の新聞広告に、91歳の著者が「50代60代よりも今が一番元気」とのうたい文句が載っていました。

私は直ぐに反応して「事実を正しく認識できない、それこそが、ボケのはじまり、老化の進行」と、ツッコミをいれてしまいました。

最後に、とてつもなく、くだらない、話しをしてしまいました。

兎に角、国政選挙は3年間ありませんので、統一教会も国葬も、そんなことはすべて忘れてしまうのです。

 

それでは、また。

 

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