テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お山はどこへ・・・?

2008-08-26 23:05:41 | その他
 信じられない……! お山はどこ行っちゃったのかしら?

「ふァ~? どしたのでスかァ、ネーさァ?
 おぽッ、くもがァ、いッぱいィのおてんきィでスねッ」

 それが変なのよ、テディちゃ。
 この画像は、近所の橋の上から撮ったものなんですけれど、
 いつもだったら高尾の御山が見えているはずの光景が……灰色の雲ばっかり?
 たまに、霧がかって山影がぼやけることはありますが、
 ここまで雲ですっぽり、というのは珍しいんです。

「ていきあつゥのせいィ、かなッ??」

 このぶんだと……お山は濃霧。
 一寸先も分からないガスなのね?!
 大変よ! 遭難する人が出ちゃうわ!

「そんなァ~、おおげさァでスゥ~」

 お山を侮るのは危険よ!
 急いで!
 アルムおんじと、ヨーゼフを呼ぶのよ!

「ふァ?」

 お山で活躍するのは、ハイパーレスキュー隊よりもセントバーナード犬!
 セントバーナード犬といえば、ヨーゼフ!
 そして飼い主のアルムおんじ!
 そうだわ、ヨーゼフの首輪の樽に詰めるワインも用意しなくちゃ!
 さあ早く!
 デルフリ村経由で国際電話を!

             (ピポパポ、と発信音)

「…………ネーさ、
 あるむゥおんじィのおうちにはァ、でんわァ、ないィそうでスゥ」
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《歌うたい》のMUSIC!

2008-08-26 13:26:03 | ブックス
 はいっ、本日は御覧のとおり!
 CDの御紹介をいたしましょう!

「もふッ?
 ネーさ、これェ、ぼりゅゥむゥ、あるでスッ?」

 そうなんですよ、テディちゃ。
 ボリュームたっぷり、3枚組のCDとブックレット付属のベスト盤です♪
 さあでは、あらためまして、こちらをどうぞ~!!


 
 ―― 斉藤和義 歌うたい15  SINGLES BEST 1993-2007 ――


 
 著者は斉藤和義さん、’08年8月発行の新譜です。
 1993年から2007年に発表された斉藤さんの楽曲を
 ディスク3枚に編集した記念碑的な《シングルズ・ベスト》!なんですね。

「ふァいィッ!
 テディちゃ、このひとォ、しッてるでスゥ!
 えェ~とォ、てれびィでェ、みたのォでスよッ!」

 あらっ、それは先週の金曜日のことでしょうか?

「そォでス! そォでスッ!」

 では8月22日(金)の『ミュージック・ステーション』に
 斉藤さんが出演なさったのを観たんですね。
 演奏曲目は、《歌うたいのバラッド》――
 このベスト盤の題名にも入っている、斉藤さんの代表作でしたでしょ?

「ふァいィ~♪
 よいィきょくゥだッたのでスゥ~、かッちょよきゃッたのでスゥ~……♪」

 《歌うたいのバラッド》は、
 Disc-2の一曲目に収録されています。
 ネーさも大好きな曲なので、もう何度も聴いちゃいました。
 
 また、Disc-1には
 《僕の見たビートルズはTVの中》、
 《君の顔が好きだ》、
 《歩いて帰ろう》(シングルバージョン)、
 《大丈夫》、
 《空に星が綺麗》、

 Disc-2には
 《Hey!Mr.Angryman》、
 《アゲハ》、
 《約束の十二月》(シングルバージョン)、
 《ハミングバード、

 Disc-3では
 《ウエディング・ソング》、
 《ベリーベリーストロング ~アイネクライネ~》(シングルバージョン)、
 《RIDE ON THE SUN》(未発表音源)、
 《世界を白くぬれ!》他、名曲がずしんどしん!と。

 曲の背景について、斉藤さん御自身が解説しているブックレットは
 聴く愉しみを倍化してくれます。
 斉藤さんのお名前にピンと来なかった人も、
 《歩いて帰ろう》や《大丈夫》を聴けば、おお!と膝を打つことでしょう。
 そう、あの歌声の、あのひとです!

「♪るんぱァ、うんぱァ、るるゥ~るゥ~♪」 (←歌っているつもり…?)

 魂ぐっと鷲摑み!な、
 ギターを抱いた《歌うたい》さんのベストソング集、
 とにもかくにもお奨めです!
 ぜひ~!

「♪るきゃッぷゥ、るるッぷゥ~、るるるるゥ~♪」 (←もう誰も止められない…)
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おNEWなクッキー?

2008-08-25 23:12:13 | 美味
「もぐもぐッ? うゥ~むゥ? もぐもぐッ、はむッ?」

 テディちゃ、何を悩んでいるんですか? 

「あッ、ネーさァ、このォ、おかしィ、ふしぎィなのでスよォ」

 ……そ、それは、さっき御近所の方からいただいたばかりの!
 い、いつの間にっ!

「もぐもぐッ……ううむゥ、やぱりィ、ふしぎィ~」

 安曇野旅行のお土産だというお菓子ですよ。
 《上高地 カマンベールチーズチョコクッキー》、ですって。
 これのどこが不思議なんです?
 検証のため、ネーさもいただいてみましょう。
 もぐもぐ、と……おや、これって?
 食感が、普通のクッキーとは違っていますね。
 さくさく、ではなくて、

「がふッ!まふッ! なのでスよッ」

 そうねえ、チョコを焼いたらこれに似た歯応えになりそうですね。
 お味も、ホワイトチョコとチーズをブレンドしてあるところが変わり種です。
 さっくり口の中でほぐれるバターの風味豊かなクッキーとは異質の焼き菓子……
 う~む、好みが分かれるかもしれませんね。

「テディちゃはァ、すきィでスゥ♪」

 チャレンジャー?な味と食感、
 もはや普通のクッキーでは飽き足らんのだ!という御方は
 安曇野へお出かけしたついでに、探してみて下さ~い。 
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小ビストロでは《謎》ア・ラ・カルトを。

2008-08-25 14:04:12 | ブックス
 晴天が恋しい東京は多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ♪ こざむいィでスッ」

 ま、小寒いだけに読書もはかどるのだ、と思うことにして。
 昨日はグルマンなおやつガイド『極上のおやつ』を御紹介いたしましたが、
 本日もまた、美味美食、
 そして食の知識が大きなポイントとなる一冊を取り上げましょう♪

「むぽッ♪ おいしィものッ♪」

 はい、お待たせしました。こちらを、どうぞ~!



              ―― タルト・タタンの夢 ――
  


 著者は近藤史恵さん、’07年10月に発行されました。
 全7編から成る連作短編ミステリです。

「えッ、みすてりィッ?? ……おいしィものはァ?」

 美味しいものが登場するのは、物語の中で、なんです。
 何故かといえば、
 下町の商店街の片隅にある小さなフレンチ・レストラン
 《ビストロ・パ・マル》――
 このお店を舞台に、様々な謎が、
 シャンパンの泡のように浮かび上がってくるのですから。

「びすとろォ? ぱ・まるゥ??」

 パ・マルはフランス語ですね。
 英語でいう『not so bad』、
 日本語訳では『悪くない』、意訳するなら『悪かないね!』でしょうか。
 
 この少々変わった店名をつけたのは、シェフの三舟さん。
 長髪を束ね、無精髭をたくわえた風貌は武士を意識したものだとか。
 
 シェフ三舟さんの他に、
 正統派フレンチの修行を積んだ料理人、志村さん。
 元OLの若いソムリエール、金子さん。
 語り手でもあるギャルソン(サーヴィス係)の高築(たかつき)くん。
 総勢4名のスタッフで、お店を切回しているんです。

「ふむふむゥ、いごこちィ、よさそォでスッ」

 無口で気難しそうな三舟シェフさんですが、
 彼の料理を楽しみにしている常連さんもついていて、
 ビストロは今日も繁盛しています。
 しかし、新人ながらなかなか目端が利く高築くんは気付きました。

    おや、どうしたのかな、この御客さま?
    いつもと注文の傾向が違うようだけど?
    体調が良くないのかな……?

 シェフは高築くんの報告を聞き、さっそく特別なメニューを組みました。
 
「わぽッ、りんきィおうへんッ、でスねッ!」

 シェフの心遣いに感謝した御客さまは、閉店直前、
 わざわざ御礼を言いにきてくれました。
 ヴァン・ショー(赤ワインのお湯割り)をお出しすれば
 御客さまとの雑談も進みます。
 体調を崩したのは、一昨日、婚約者の手料理を食べすぎちゃったもんだから――
 のろけ話に金子さんと高築くんは笑ってしまいますが、
 シェフの三舟さんは無表情を保ち、
 その後、意外な行動に出るのです。

 いったい、御客さまの語った何が、三舟さんを動かしたのでしょう?
 
「えェッ?? なんだろうッ??
 なににィ、きがついたァのかなッ??」

 7つの物語に、それぞれの《謎》と季節の美味が盛りつけられています。
 どのお皿も、どのコースも、
 大満足を約束してくれるビストロ・パ・マルへ、
 さあ、ミステリ好きさんは予約の電話を!

「むぽぽッ♪
 らんちィがァいいかなッ、でぃなーにィしよォかなッ♪」

 年末は特に混雑するそうなので、お早いうちに。
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塩&ミルク。

2008-08-24 23:00:22 | 美味
 食品業界のお塩ブーム、続いているようですね。
 テディちゃ、ミルクキャンディ部門でもお塩バージョンが発売されたわよ。
 『UHA味覚糖』さんの《特濃8.2塩ミルク》、いただいちゃいましょう!

「ふァいッ! いただくゥでスゥ♪」

 フランス産ロレーヌ岩塩使用、とあります。
 さて、お味は?

「みるきィ~でスッ♪」

 塩っ気は、あまり感じませんね。うっすらと……といったところでしょうか。
 それよりも、ミルクが主張していて、
 かなり甘~いタイプのキャンディです。

「でもォ、おいしィでスよッ♪
 あめだまはァ、あまァいィものなのでスッ」
 
 ミルク系キャンディがお好きな御方に、お薦めですね。
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♪秋に捧げる?菓子三昧♪

2008-08-24 13:57:29 | ブックス
「がるるゥ~、ぐゥるるるゥ~♪」

 ちょっと、テディちゃ! よだれ! よだれを拭いて下さいな!

「もふッ、そォでしたッ……でもォ、むぽぽッ、おいしィそォ……ぐゥるるゥ~♪」

 えー、冒頭からたいへん失礼いたしました。
 これもみな、本日ご紹介いたしますこちら!の為さしめる処でございます。
 では、あらためまして、はい、どうぞ~!



              ―― 極上のおやつ ――



 著者は松任谷由美さん、本上まなみさん、深澤里奈さん、藤田千恵子さん、
 ’07年11月に発行されました。
 雑誌『an an』に’05年~’07年の間に掲載された『Gourmet』のページを
 一冊にまとめたのがこの御本です。

「おやつゥ!
 ぜェ~んぶゥ、おやつゥでェ、おかしィでェ、おいしィのでスよッ、ネーさ!」

 はいはい、そうですね。
 美味しいもの大好き!
 おやつに目がないんです!
 と自認なさる御四方による極撰上撰の《おやつ》が93品。
 お菓子好きさんにとっては、
 これくださいな!と
 じっとしていられなくなるような逸品尽くしです。

「くださいなッ♪
 いますぐゥ、テディちゃにィ、くださいィなッ♪」

 ジュースあり、洋菓子あり、
 でも、和風のお菓子が数の点ではやや優勢、でしょうか。
 羊羹、豆大福、ごま摺り団子、どら焼き、栗まんじゅう、おかき……。

 ネーさが、これだ!と思ったのは、
 『霧の森菓子工房』さんの《霧の森大福》です。
 愛媛のお菓子屋さんが作る、抹茶をまぶした大福の中には、
 こしあんと生クリームが。
 一目惚れいたしましたよ。

「がるるゥ~♪
 ぷりんもォ、いいィ~♪
 ばななけーきィもォ、いいィ~♪」

 デパ地下で見かけるお菓子があれば、
 直営のお店以外では売られていないもの、
 お店は遠いけれどお取り寄せが可能、というお菓子もあります。
 お友達へのプレゼントに、
 頑張った自分への贈り物にしてもよさそうな、
 とーっても可愛い、
 眼にも愉しいお菓子たち――
 お菓子との馴れ初めを語る文章も、
 疲れた身体に染み込む甘味のように
 読み手の心をなごませてくれます。

    なにか美味しいもの食べたいな、
    いつもよりちょっと贅沢なお菓子がいいな、
    いままでつい食べそびれていたお菓子や、
    そうだ、
    子どもの頃は食べたけれど
    このところ御無沙汰しちゃってたお菓子は何だっけ?

 と美味しいものへの思い入れを呼び起こす
 食いしん坊さんのためのこの御本、
 んもー食欲の秋もウェルカムです♪
 お腹いっぱい、食べちゃえ!

「たべちゃうぞォッ♪ がるるるゥ~ッ♪」

 あのですね、テディちゃ、よだれだけは拭いて下さい。 
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1/2コンプ?

2008-08-23 23:04:07 | その他
「むぽぽ~ッ♪
 ぺぷしィのォ、おまけェ!
 4ッ!
 よッつめェ、げッとォ、なのでェス♪」(←御機嫌テディちゃです)

 …………。 (←御機嫌うるわしくないネーさです)

「るゥ~るるゥ~♪
 のこりィはァ、4しゅるゥいィ~♪
 あとォ、るるゥ~、よッォつゥ~♪」(←ますます御機嫌上々です)

 …………。(1.5ℓのペットボトルは重たいのよ~と心で呟くネーさです)
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川のほとりの、歌のまちにて。

2008-08-23 13:46:17 | ブックス
 秋を越えてもう冬なのっ?!と寒さに震えるネーさです、こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ~、8がつなのにィ、ぶるぶるゥ~」

 はい、へなちょこ王座決定戦なら決勝まで残る自信たっぷりのネーさ、
 さっそく風邪を引きました。
 こんな時には、温かな飲み物と笑える読み物を!
 という訳で、本日ご紹介いたしますのは、こちらで~す!



           ―― のだめカンタービレ #21 ――


 
 著者は二ノ宮知子さん、’08年8月発行の新刊です。

「わぽッ♪ のだめちゃァ~んッ! おげんきィでスかァ?」

 それが……元気なような、元気でないような……。
 千秋くんとの仲も、上手くいっているような、そうでないような……。

「それはァ、じけんでスゥ! ぴんちィでスゥ!」

 乙女心は複雑で、
 音楽の神さまは気紛れ――
 だって、今巻でスポットが当たっちゃうのはRuiちゃんなんですから。

「ふふァ~、のだめちゃんのォ、らいばるゥでスねッ」

 千秋くんが指揮するラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、
 会場を満席にしたのは大注目のソリストRui。
 舞台の上に、のだめちゃんの居場所はありませんでした……。

 光を求めて、のだめちゃんは足掻きます。
 どうしたら千秋くんに追いつけるのか?
 どうしたらRuiを追い越せるのか?

 そんな懊悩の只中。
 彼女の前に手が差し伸べられました。
 手の持ち主が彼女を連れて行くのは、天国か、それとも地獄か。
 音楽の女神さまは、のだめちゃんに微笑みかけてくれるのか――

「むぽッ?
 それッてェ、さすぺんすゥ、みたいでスゥ!」

 サスペンスフルな展開にも、
 ところどころに笑いが飛び出します。
 オクレール先生に初めて『メグミ』と読んで貰えて、ハッピー!
 日本から襲来して久々にポエムを炸裂させてくれる音楽評論家・佐久間さん!

「もッとォ、ぽえむゥをッ!」

 ポエムもよろしいんですけど、
 千秋くんの指揮・演出によるオペラのシーンを観てみたいですね~♪
 次巻あたりでやってくれちゃうんでしょうか?
 楽しみだわ!
 魔笛! ドン・ジョバンニ! 椿姫! 蝶々夫人? いっそ指輪3部作?!
 
「ぷふッ♪
 わらいィがァ、おきたりィしてェ~」

 ……指輪で笑いが? それは……怖いもの見たさで満員になるかも……。
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オレンジ電車。

2008-08-22 23:18:03 | その他
 JRの西八王子駅近くの踏み切りにて、パチリ。
 上りホームに停車中の、中央線車両を撮ってみました♪

「……あいかわらずゥ、へたぴィでスねッ、ネーさ」

 今日は急いでいたので仕方ないんですよー、テディちゃ。
 本当はね、別の場所で撮りたかったんですけど。

 以前、
 中央線とTOKIOが競争!どっちが速いか?
 というTV番組の企画がありました。
 その壮絶な駆けっこの競技場となったのが、
 この駅の西側に伸びる線路沿いの道だったんです。

「わぽッ♪
 ながせェくんやッ、たいちィくんがッ、はしッたのでスねッ!
 テディちゃもォ、あやかるゥのでスッ!
 れんしゅうッ、しよォとッ!
 あしがァ、はやくゥ、なりまスようにィッ!」

 ……えー、と。
 あのね、無理は止めた方が。

「よォーいィッ、どォんッ!」

            (はたして結果は……御想像の通り、なのは勿論です)
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江戸の風吹く町めぐり。

2008-08-22 13:39:44 | ブックス
「おォ~♪
 これはァ、いなせなァ、おにィさんでスねッ♪」

 そうですね。
 艶っぽいおにいさんが表紙で見得を切る、こちらの御本、
 テーマは申し上げるまでもなく、《江戸》でござんす。

「てけてんてェ~んッ、ちょんッ」 (←舞台のお囃子の真似らしい……?)

 ではテディちゃ、御紹介いたしましょう。こちらを、どうぞ~!



               ―― 江戸の醍醐味 ――



 著者は荒俣宏さん、’08年5月に発行されました。
 副題に『日本橋・人形町から 縁起めぐり』とあります。

「ふむふむッ、にほんばしィ!
 おえどのまちのォ、ちゅうしんッ、でスね、ネーさ」

 はい、江戸の町で最も繁華な商業ゾーンといえば日本橋でした。
 日本橋の大通りに店舗を構えることが、
 お店として最高のステータス、栄光であり、成功の証であった、とは
 畠中恵さん著の人気シリーズ『しゃばけ』を読めばよく分かりますね。

「だいはんじょォ~、でスゥ♪」

 江戸の頃、六本木、新宿、池袋といった土地は
 『繁華街』でも『流行の発信地』でもありませんでした。
 しかし、日本橋界隈は、今も昔も大勢の人が行き交う商業地、
 また交通の要衝でもありました。

「とうかいどうのォ、ふりだしィ、でスよッ」

 時間が、その地を蔵が建ち並ぶ運河の町から、
 ビルが林立する現代のトーキョーへ変身させました。
 日本橋の上を高速道路が塞ぎ、
 人形町の道路はアスファルトに、
 有馬のお殿さまは所有していた水天宮を売ってしまいましたが……。

 お江戸は、まだ残っているのでしょうか。

 明治も大正も、ましてや昭和すら遠くなりつつある平成の東京に
 《江戸名物》の面影を求めて訪ね歩くのは
 博学無双の荒俣センセ。
 本気になって探せば、おお、けっこうあるものです!

「えッ、あッたのでスかァ?」

 都市の成り立ち、町の暮らし、庶民の娯楽。
 あっちのポイント、こっちのポイントから、江戸へ、ささやかなタイムトリップ!
 現代の私たちにも分かり易いのは、
 『食の起こり』の章で取り上げられている老舗さんの存在です。
 お茶のお店、飴のお店、お醤油のお店……
 
「わほッ♪ えいたろォのォ、あめだまッ、だいすきィ~♪」

 知られているようで知られていない、
 お江戸に通じる小時間旅行の入り口めぐり、
 時代小説好きな御方にお奨めです。
 お散歩好きな御方の目も、きっと輝くことでしょう。
 うんうん、次に人形町の辺りへ行ったら、
 このお店、この建築も訪ねてみよう!面白そうだ!と。

「おかいものォ、たのしィでスよォ♪
 おッきなァ、ばッぐゥ、もッていかなくちゃッ!」

 カメラも、もちろんお忘れなく。 
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