テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

アリかナシかで、賛否両論?

2016-01-26 21:47:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きたはんきゅうゥ、だいこんらんでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!超級寒波だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 西日本や沖縄だけではなく、寒気は南国タイまでも及んだとか。
 明日以降、少しは気温が上昇……とも予報されていますが、
 どうか皆さま、お気を付けてー!
 もっふり着込んで、
 カイロを貼って(腰に貼るのがおすすめ!)、
 完全防備での読書タイムを、さあ、どうぞ~♪
 
  



           ―― モリアーティ ――



 著者アンソニー・ホロヴィッツさん、原著は2014年に、
 画像の日本語版は2015年11月に発行されました。
 英語原題は『MORIARTY』、
 っていうと、ホームズさんファンの方々はお分かりでしょう――

「きょうじゅゥ、でスねッ!」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:犯罪界のナポレオン!)

 ええ、その通り!
 ヴィクトリア朝ロンドンの裏社会の元締め、
 詐欺やスリ、強盗、あらゆる犯罪の裏には
 アイツがいるんだよワトスンくん、、と
 かのシャーロック・ホームズさんに言わしめた
 ジェイムズ・モリアーティ教授。

 ワトスン博士が『最後の事件』で著したように、
 モリアーティ教授は
 シャーロtック・ホームズさんとの死闘の末、
 ライヘンバッハの滝壺へ姿を消しました。

「ふァいッ! そうでスともッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:悪人は滅びました!)

 悪が滅びたのは、まあ、いいことなんですけれど……

 ライヘンバッハの滝の事件は、
 各方面に影響を及ぼします。

 盟友を失ったワトスン博士は衝撃にうちのめされつつも、
 混乱と悲しみの只中で『最後の事件』を記し、
 モリアティ教授の悪行を糾弾しました。

 そして他にも、
 少なからぬショックを受けた者たちが、
 ライヘンバッハの滝に程近い
 マイリンゲンの教会にやって来ます。

「ここはァ、ちかしつゥ?」
「ぐるがるる?」(←訳:遺体安置所?)

 もの言わぬ骸(むくろ)の手に付けられた
 『ジェイムズ・モリアーティ』の名札。

 それを検分しているのは、
 スコットランドヤードの警部
 アルセニー・ジョーンズさんと、
 米国のピンカートン探偵社所属の調査員
 フレデリック・チェイスさん。

 地下室で、ふたりは話し合います。

  これは本当に彼なのか……?

「……そんなふうゥにィ、いわれたらァ~!」
「がるるるるぐっるぅる!」(←訳:疑心暗鬼になっちゃう!)

 巨悪は斃れたのか。
 それとも、これはニセモノか。
 いや、これが本物の教授であれニセモノであれ、
 首魁を奪われた犯罪組織が
 黙ってはいまい。

 必ずや、何かが起きる!

「たちこめるゥ、あんうんッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:いや増す不安!)

 ライヘンバッハの滝の事件の真実、とは?

 著者・ホロヴィッツさんが
 たいそうな評判を得た『シャーロック・ホームズ 絹の家』に続いて放つ、
 シリアスなホームズものパステイーシュ(贋作)第二作は、
 スピンオフ的な色合いも併せ持つ
 ヴィクトリアン・クライムノベルとなりました。

 アーサー・コナン・ドイル卿の《ホームズ》シリーズを愛する方々には
 おそらく賛否両論ある作品、なのでしょうけれど
 コナン・ドイル財団から正式に認可された
 “お墨付き”の贋作です。
 あんまり目くじら立てずに、
 一読してみてくださいね♪

「じけんのォ、かぎをォにぎるのはァ~」
「がるっ?!?」(←訳:誰だっ?!?)



 
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