テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ワンもニャンもウサもその他も。

2016-10-28 22:16:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 すたァーしゅうけつゥでスッ!」
「がるる!ぐぅるるぅるるぅ!」(←訳:虎です!フェスティバルぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 先週末は宇都宮で《ジャパンカップ2016》が開催されましたが、
 今週末はさいたま市で《ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム》が開催されます。
 ロードレース界のスター選手さんたちが集う秋の大イベント、
 自転車競技好きさんは注目してくださいね!
 では、読書タイムも、よ~いドン!
 本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪
 
  



        ―― ペットショップボーイズ ――



 著者は竹吉優輔(たけよし・ゆうすけ)さん、2016年9月に発行されました。
 『PETSHOPBOYS』と、そのまんまズバリの英語題名が付されたこの御本は、
 物語の舞台もやっぱり、
 ペットショップさんです。

「にゃふふゥ! どうぶつゥ、いろいろッ♪」
「ぐるるるがぅるるる!」(←訳:ワンコもニャンコも!)

 そのお店は、
 茨城県にある大型ホームセンター内のペットショップさんです。
 『ユアセルフ上城三重 ペットファミリー』――
 東京ドーム2個分という大きなホームセンターに店舗があり、
 お店にいるのは、
 哺乳類、熱帯魚、昆虫、爬虫類と
 さまざまな種類の動物たちがいますが、
 あっ! 逃げちゃった!

「はふッ? なッなにがッ??」
「がるがるっ??」(←訳:どこどこっ??)

 ネザーランドドワーフ種のウサギさんが、
 ケージから脱走!
 良かったわね、ウサちゃんで。
 これがチビサイズのハムスターだったりしたら
 狭~い隙間に入り込んじゃったりして、
 そりゃもう大変ですもの。

「あッ! いましたでスッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:そこだぁ!)

 はい、ご安心ください。
 逃亡ウサギちゃんは、
 お店でアルバイトをしている幸多(こうた)くん、
 語り手の“ガッくん”こと学人(がくと)くんの
 ナイスなコンビネーションにより
 無事に確保されました。

「ないすゥきゃッちィ!」
「がっるぅる!」(←訳:グッジョブ!)

 超がつくほどの動物好き、幸多くん。
 大学生の学人くん。

 ふたりともアルバイトではありますが、
 お店の立派な戦力です。

 水槽のコケをとる、
 ケージのお掃除をする、
 動物たちの体調に気を付けつつ、
 イソギンチャクに関するお客さんの質問に答え、
 お気に入りのアメリカンショートヘアちゃんが
 いっこうに売れそうにないことに胸を痛める……

「ふァ~、にくたいィろうどうゥでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:気力も要るね!)

 それに、頭脳もフル回転させなきゃなりません。

 或る日、
 ルリコンゴウインコのルリちゃんが、
 お客さんの前でとんでもない言葉を口にしました。

 いわゆる、《忌み言葉》というヤツで、
 お店で接客中に使っていい言葉ではありません。

 いったい誰が
 こんな言葉をルリちゃんに教えたんだ?!?と
 仰天する幸多くんと学人くん。

 僕たちでないのは確かで、
 ならば店員の誰かが……?
 でも、何のために……?

「うゥ~むゥ、みすてりィ!」
「がる!」(←訳:謎だ!)

 ものすごい凶悪事件が起きるわけではないけれども、
 捨て置けない、
 見過ごしに出来ない《謎》に取り組む幸多くん&学人くん。

 ふたりを取り巻く動物たちについて、、
 ペットショップの仕組みについて知ることも
 新鮮に感じられる短編連作集です。

 ペットショップって生命(イノチ)を簡単に売り買いするようで
 なんだかなぁ……と思っていた私ネーさ、
 ちょっと考えを改めました。
 こういうお店なら、あってもいい。
 いえ、こういうお店ばかりになってほしい。

「どうぶつもォ、にんげんもォ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:一緒に仲良く!)

 ミステリ好きさんにも
 動物好きさんにもおすすめの一冊です。
 書店さんの、動物本コーナー……ではなく、
 小説/ミステリのオーナーで
 探してみてくださいね~♪
  

 
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