テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

本を愛し、本に愛され。

2017-05-22 22:05:07 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 ついにィ、やたッ!!!」
「がるる!ぐるがるるるる!」(←訳:虎です!歴史作りました!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、やりました我らがユヴェントス!
 セリエ史上初の6連覇を成し遂げて、有終の……おっとと、
 リーグ戦はまだ残っているし、CLもありますが、
 とにかく優勝です!
 選手さんスタッフさんに心からの感謝の拍手を送りながら、
 さあ、スカっと明るい気分で
 本日の読書タイムは、こちらの新書を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 役に立たない読書 ――



 著者は林望(はやし・のぞみ)さん、2017年4月に発行されました。
 大ヒットエッセイ『イギリスはおいしい』、
 ケンブリッジ大学に所蔵される和漢古書に関する研究、
 『謹訳源氏物語』他の作品で
 活字マニアさんにはお馴染みの著者・林さん、
 この御本では、語って語って語ります、
 “書物と人”について、ずっしりと!

「しょもつのォ、ないィくらしィ、なんてェ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:つまんないもん!)

 書物=本って、
 そもそも、どういうものなのだろうか――

 御本の本文、第一章『読書と知』の冒頭には、
 次のような小題が掲げられています。

  『読めば教養人になれるという錯覚』

 ↑これがもう、ほぼキモというか、
 この御本の真髄であると言えましょう。

「おもいこみッてェ~」
「がるぐるる!」(←訳:怖いからね!)
 
 たくさん読めばいいってものじゃない。
 早く読めばいいってものでもない。

 大切なのは、考えること。

 そう、時々メディアに広告が出ている速読法なんて、
 とてもできない。

 一冊の本をいかに深く味わい、
 そこから何を汲みとり
 自らの栄養にしたか。

「むむゥ! それこそがァ~」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:真の活字マニア!)

 と、書いておきながら。

 著者・林さん、こんな風にも言い切ってしまいます。

  『読書以前に大切なものがある』

「わほゥ??」
「がるぅ?」

 小っちゃい頃の林さん、
 完全なアウトドア派であられたそうな。

 学校から帰って来るなり、
 ランドセルを放り出し外へ遊びに行ってしまう。
 本を読んでいる時間なぞゼロ。

 そんな少年時代を過ごしたからこそ、思うことは。

 読書は、書物は、確かに大事だけれど、
 世界はそれだけじゃないだろう?

「むふふッ♪」
「ぐるるっ♪」

 ええ、そう、
 読書が世の何にも優るだなどとは
 思ってもいませんが、
 やはり、本が大好きなのも事実。

 そこで、御本の後半では、
 書物の入手法、
 どうしたら良い書物(読みたいと思える書物)と出会えるか、
 出会った書物のどこに醍醐味をみつけるか、
 大事な書物の保管方法など、
 “本との付き合い方”にも言及されています。

「なァるほどォ、こうすればァ~」
「がるぐるるるるる!」(←訳:本も長持ちしそう!)

 マイ本棚をお持ちの方々には、
 うんうん、そうなんだよね、と頷かされる
 書物マイスター・林さんの読書論。

 特に、本の探し方を解説したパートは
 活字マニアの皆さまの参考になるかもしれません。
 古書店街へ行く前に、
 ぜひ、一読してくださいね~♪
 
 

 
 
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