「こんにちわッ、テディちゃでス!
あさからァ、しょッくゥ、なのでスゥ~…」
「がるる!ぐるるるぅ~…」(←訳:虎です!寂しいよぅ~…)
こんにちは、ネーさです。
俳優ルトガー・ハウアーさんが亡くなったとの報せに、
朝から心がザワザワしております。
そこで本日の読書タイムは予定を急遽変更し、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
―― SF大クロニクル ――
編者はガイ・ヘイリーさん、
原著は2014年に、画像の日本語版は2016年2月に発行されました。
英語原題は『Sci-Fi Chronicles』、
『クロニクル(年代記)』と題名にありますが、
これは、どちらかというと……事典に近いかしら?
「おもいィでスゥ!」
「ぐるる~!」(←訳:分厚い~!)
御本巻末の『日本語版監修者あとがき』に、
監修者の北島明弘さんはこう書いています。
《年代順に
SF史における重要な書籍・雑誌、
映画・テレビ、人物をピックアップして、
詳しく紹介してあり、
いわば事典と年代記のいいとこどり
といった構成になっている。》
そして、“いいとこどり”の内容は、というと、
英国のライターさんたちが分担して
本文の各項目を執筆しているせいか、
英国ならではのSFコンテンツがちらほらと。
「さんだーばーどォ!」
「がるぐっるるるるがるる!」(←訳:銀河ヒッチハイクガイド!)
「あれれェ? でもォ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:日本のものもある!)
そうなのよね、
驚かされることに、
《円谷英二》
《鉄腕アトム/アストロボーイ》
《時をかける少女》
《宇宙戦艦ヤマト》
《風の谷のナウシカ》
《AKIRA》
《攻殻機動隊》
《新世紀エヴァンゲリオン》
などの日本の作家さんや作品が
文章と図版資料できっちり解説されています。
特に《攻殻機動隊》と士郎正宗さんに関する評価は高くて、
《『攻殻機動隊』が現代のSFに与えた影響を
計ることは難しい。
影響を受けた作品が多すぎるためだ。》
とまで言い切っちゃってるんです。
「そッ、そうなのォでスかッ??」
「がるるぐるっるがるるるる?」(←訳:日本のSFってスゴイんだ?)
20世紀後半から現代、
世界のSF文学&アートのメインストリームを形成してきたのは
英米と日本だったのかしら、と
私ネーさ、考え込んでしまいましたが、
まあそこらへんは後回しにして、
『攻殻機動隊』の話題に戻りますと、
士郎正宗さん、
『AKIRA』の大友克洋さんたちに
影響を与えたSF作品といえば。
「それはァ、もうゥッ!」
「ぐるーるがるるー!」(←訳:ブレードランナー!)
ああ、やっと辿り着きました。
そうです、1982年の6月の公開当時、
興行成績はパッとしなかったものの、
いまではSF映画の金字塔とされる
『Blade Runner』。
主演としてクレジットされているのは、
ハリソン・フォードさん。
ですけれども、
フォードさんを喰ってしまうほどの怪演をみせたのは
ルトガー・ハウアーさんでした。
「いちどォみたらァ~!」
「がるるぐるるる!」(←訳:絶対に忘れない!)
この御本には、
『ブレードランナー』の他にも、
監督のリドリー・スコットさん、
スコットさんの代表作《エイリアン》シリーズなど
『ブレードランナに』につながる事々が
取り上げられています。
それらの中で、
ホロリとさせられるのは
『ブレードランナー』原作者であるSF作家
フィリップ・K・ディックさんのエピソードでしょうか。
実際のところ、ディックさん、
こころよく思っていなかったんです、
映画『ブレードランナー』の脚本を。
原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』と
ストーリーが違い過ぎる!
こんな改変ゆるせない!
そう公言していたのですけれど、
製作チームが完成した特殊効果映像を見せると、
怒りを鎮め、
映画の公開を待ち望むようになったのだとか。
「うむうむゥ~!」
「ぐるるるる!」(←訳:そうだよね!)
しかし、
公開3ヵ月前の、1982年3月2日。
ディックさんの生命の灯もまた
燃え尽きたのでした。
もしもディックさんが生きていたなら、
どう感じたことでしょうか。
白い鳩を抱いて黄泉へ旅立つレプリカントの言葉を。
折り紙の小さなユニコーンの残像を。
「ことしはァ、ちょうどォ!」
「がるーるぐるるーるる!」(←訳:ブレードランナーの年!)
1818年発表の『フランケンシュタイン』から、
2009年の『アバター』まで――
SFの歴史を俯瞰する事典/年代記は、
小説好きな御方に、
SF映画マニアさんにもおすすめですよ。
名優ハウアーさんを偲びつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね。
あさからァ、しょッくゥ、なのでスゥ~…」
「がるる!ぐるるるぅ~…」(←訳:虎です!寂しいよぅ~…)
こんにちは、ネーさです。
俳優ルトガー・ハウアーさんが亡くなったとの報せに、
朝から心がザワザワしております。
そこで本日の読書タイムは予定を急遽変更し、
こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
―― SF大クロニクル ――
編者はガイ・ヘイリーさん、
原著は2014年に、画像の日本語版は2016年2月に発行されました。
英語原題は『Sci-Fi Chronicles』、
『クロニクル(年代記)』と題名にありますが、
これは、どちらかというと……事典に近いかしら?
「おもいィでスゥ!」
「ぐるる~!」(←訳:分厚い~!)
御本巻末の『日本語版監修者あとがき』に、
監修者の北島明弘さんはこう書いています。
《年代順に
SF史における重要な書籍・雑誌、
映画・テレビ、人物をピックアップして、
詳しく紹介してあり、
いわば事典と年代記のいいとこどり
といった構成になっている。》
そして、“いいとこどり”の内容は、というと、
英国のライターさんたちが分担して
本文の各項目を執筆しているせいか、
英国ならではのSFコンテンツがちらほらと。
「さんだーばーどォ!」
「がるぐっるるるるがるる!」(←訳:銀河ヒッチハイクガイド!)
「あれれェ? でもォ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:日本のものもある!)
そうなのよね、
驚かされることに、
《円谷英二》
《鉄腕アトム/アストロボーイ》
《時をかける少女》
《宇宙戦艦ヤマト》
《風の谷のナウシカ》
《AKIRA》
《攻殻機動隊》
《新世紀エヴァンゲリオン》
などの日本の作家さんや作品が
文章と図版資料できっちり解説されています。
特に《攻殻機動隊》と士郎正宗さんに関する評価は高くて、
《『攻殻機動隊』が現代のSFに与えた影響を
計ることは難しい。
影響を受けた作品が多すぎるためだ。》
とまで言い切っちゃってるんです。
「そッ、そうなのォでスかッ??」
「がるるぐるっるがるるるる?」(←訳:日本のSFってスゴイんだ?)
20世紀後半から現代、
世界のSF文学&アートのメインストリームを形成してきたのは
英米と日本だったのかしら、と
私ネーさ、考え込んでしまいましたが、
まあそこらへんは後回しにして、
『攻殻機動隊』の話題に戻りますと、
士郎正宗さん、
『AKIRA』の大友克洋さんたちに
影響を与えたSF作品といえば。
「それはァ、もうゥッ!」
「ぐるーるがるるー!」(←訳:ブレードランナー!)
ああ、やっと辿り着きました。
そうです、1982年の6月の公開当時、
興行成績はパッとしなかったものの、
いまではSF映画の金字塔とされる
『Blade Runner』。
主演としてクレジットされているのは、
ハリソン・フォードさん。
ですけれども、
フォードさんを喰ってしまうほどの怪演をみせたのは
ルトガー・ハウアーさんでした。
「いちどォみたらァ~!」
「がるるぐるるる!」(←訳:絶対に忘れない!)
この御本には、
『ブレードランナー』の他にも、
監督のリドリー・スコットさん、
スコットさんの代表作《エイリアン》シリーズなど
『ブレードランナに』につながる事々が
取り上げられています。
それらの中で、
ホロリとさせられるのは
『ブレードランナー』原作者であるSF作家
フィリップ・K・ディックさんのエピソードでしょうか。
実際のところ、ディックさん、
こころよく思っていなかったんです、
映画『ブレードランナー』の脚本を。
原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』と
ストーリーが違い過ぎる!
こんな改変ゆるせない!
そう公言していたのですけれど、
製作チームが完成した特殊効果映像を見せると、
怒りを鎮め、
映画の公開を待ち望むようになったのだとか。
「うむうむゥ~!」
「ぐるるるる!」(←訳:そうだよね!)
しかし、
公開3ヵ月前の、1982年3月2日。
ディックさんの生命の灯もまた
燃え尽きたのでした。
もしもディックさんが生きていたなら、
どう感じたことでしょうか。
白い鳩を抱いて黄泉へ旅立つレプリカントの言葉を。
折り紙の小さなユニコーンの残像を。
「ことしはァ、ちょうどォ!」
「がるーるぐるるーるる!」(←訳:ブレードランナーの年!)
1818年発表の『フランケンシュタイン』から、
2009年の『アバター』まで――
SFの歴史を俯瞰する事典/年代記は、
小説好きな御方に、
SF映画マニアさんにもおすすめですよ。
名優ハウアーさんを偲びつつ、
ぜひ、一読してみてくださいね。