「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむむきゅッ! はッぴょうゥ~されましたでス!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!来年のコース!)
こんにちは、ネーさです。
フランス現地時間19日、
2017ツール・ド・フランスの日程・コースが発表されました。
ドイツのデュッセルドルフをスタート地点とし、
ベルギーとルクセンブルグを経て
フランス東部と南部を主戦場とするコースは山岳が連続!
面白くなりそうだわ~♪と来夏を楽しみにしつつ、
さあ、本日も読書タイムですよ。
こちらの御本を、どうぞ~!
―― スペース金融道 ――
著者は宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)さん、2016年8月に発行されました。
『The Adventures of a Galactic Loan Shark』と英語題名が付されています。
「すぺーすゥ……??」
「ぐるる……?」(←訳:金融道……?)
「それはァ~いッたいィ???」
そうよね、まぁたぶん、
殆どの方々がそこで「?」ってなるわよね。
スペース金融道って、何のなの?どういう意味?と。
私ネーさも、題名から、
これはスペースオペラなのかな?と思ったのです。
スペースオペラって、大雑把に言うと、
《スターウォーズ》シリーズのような、
宇宙を舞台とする冒険活劇ですね。
ところが、この御本、
確かに舞台は宇宙なのですが……
主役は“取り立て屋”ふたり組!
「とッとりたてやさんッ??」
「がるっるるー!」(←訳:ブラックだー!)
《宇宙だろうと深海だろうと、
核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと》
どこどこまでも債権の回収に赴くのは、
いえつまり、
返済期限が過ぎた借金を取り立てるべく押しかけるのは、
新星金融の二番街支社のふたり組、
ユーセフと、
語り手の“ぼく”。
宇宙だの核融合炉だのはウソではなく、
“ぼく”は今日も上司のユーセフさんに引きずられるようにして
取り立ての現場へ向かいます。
「ぴきゃッ! ここはッ!」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:宇宙港の外壁っ?)
おりしも、
港の外壁に衝突したデブリ(ゴミ)による損傷を修理中の、
宇宙服を着た作業員さんがいて……
ユーセフさん、
いきなりその男に斬りつけた?!?
「ひょええええッ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:宇宙なのにぃ!)
宇宙服を切り裂かれたら死んじゃう!
と泣きわめく男に、
まったく動じぬユーセフさん、
借金返済を迫ります。
《期日を守ってニコニコ返済》――
「おにィッ!」
「ぐるっ!」(←訳:悪魔ぁ!)
罵倒されようとも、容赦なし。
宇宙服男からの取り立ての次は、
さぁてと、
人間以外からの取り立てだ。
「にんげんッいがいィ?」
「がるるるぐる?」(←訳:そんなのアリ?)
大手の金融会社が相手にしない者にも、
新星金融はお金を貸し付けているんです。
その多くは、アンドロイド。
ユーセフさんと“ぼく”の新ターゲットは、
或るアンドロイド……
いえ、言い直しましょう。
タダ者ではない、或るアンドロイド。
「……なんだかァ、ものすッごォ~くゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:危険な予感!)
これはおそらく、
シニカルな笑いを織り込んだスペースお仕事小説なのね?
と考えていたら、
物語に新たな波が打ち寄せてきます。
金融工学という、
“ぼく”には手に負いかねる波が。
「きんゆゥこうがくッてェ??」
「がるるるるぐる?」(←訳:そんなのもアリ?)
スペースオペラの舞台立てを利用しつつ、
経済理論も、相棒(バディ)ものも、
ミステリも、ハードSFも、と
《語り》の術を尽くした連作集は
フィクションの醍醐味を堪能できる楽しい作品です。
SF好きさん&SF映画好きさんは、
ぜひぜひ、お読みくださいな!
「めくるめくゥ、うちゅうゥきんゆうりろんッ?」
「ぐるっるがるる!」(←訳:味わってみてね!)
うむむきゅッ! はッぴょうゥ~されましたでス!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!来年のコース!)
こんにちは、ネーさです。
フランス現地時間19日、
2017ツール・ド・フランスの日程・コースが発表されました。
ドイツのデュッセルドルフをスタート地点とし、
ベルギーとルクセンブルグを経て
フランス東部と南部を主戦場とするコースは山岳が連続!
面白くなりそうだわ~♪と来夏を楽しみにしつつ、
さあ、本日も読書タイムですよ。
こちらの御本を、どうぞ~!
―― スペース金融道 ――
著者は宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)さん、2016年8月に発行されました。
『The Adventures of a Galactic Loan Shark』と英語題名が付されています。
「すぺーすゥ……??」
「ぐるる……?」(←訳:金融道……?)
「それはァ~いッたいィ???」
そうよね、まぁたぶん、
殆どの方々がそこで「?」ってなるわよね。
スペース金融道って、何のなの?どういう意味?と。
私ネーさも、題名から、
これはスペースオペラなのかな?と思ったのです。
スペースオペラって、大雑把に言うと、
《スターウォーズ》シリーズのような、
宇宙を舞台とする冒険活劇ですね。
ところが、この御本、
確かに舞台は宇宙なのですが……
主役は“取り立て屋”ふたり組!
「とッとりたてやさんッ??」
「がるっるるー!」(←訳:ブラックだー!)
《宇宙だろうと深海だろうと、
核融合炉内だろうと零下190度の惑星だろうと》
どこどこまでも債権の回収に赴くのは、
いえつまり、
返済期限が過ぎた借金を取り立てるべく押しかけるのは、
新星金融の二番街支社のふたり組、
ユーセフと、
語り手の“ぼく”。
宇宙だの核融合炉だのはウソではなく、
“ぼく”は今日も上司のユーセフさんに引きずられるようにして
取り立ての現場へ向かいます。
「ぴきゃッ! ここはッ!」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:宇宙港の外壁っ?)
おりしも、
港の外壁に衝突したデブリ(ゴミ)による損傷を修理中の、
宇宙服を着た作業員さんがいて……
ユーセフさん、
いきなりその男に斬りつけた?!?
「ひょええええッ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:宇宙なのにぃ!)
宇宙服を切り裂かれたら死んじゃう!
と泣きわめく男に、
まったく動じぬユーセフさん、
借金返済を迫ります。
《期日を守ってニコニコ返済》――
「おにィッ!」
「ぐるっ!」(←訳:悪魔ぁ!)
罵倒されようとも、容赦なし。
宇宙服男からの取り立ての次は、
さぁてと、
人間以外からの取り立てだ。
「にんげんッいがいィ?」
「がるるるぐる?」(←訳:そんなのアリ?)
大手の金融会社が相手にしない者にも、
新星金融はお金を貸し付けているんです。
その多くは、アンドロイド。
ユーセフさんと“ぼく”の新ターゲットは、
或るアンドロイド……
いえ、言い直しましょう。
タダ者ではない、或るアンドロイド。
「……なんだかァ、ものすッごォ~くゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:危険な予感!)
これはおそらく、
シニカルな笑いを織り込んだスペースお仕事小説なのね?
と考えていたら、
物語に新たな波が打ち寄せてきます。
金融工学という、
“ぼく”には手に負いかねる波が。
「きんゆゥこうがくッてェ??」
「がるるるるぐる?」(←訳:そんなのもアリ?)
スペースオペラの舞台立てを利用しつつ、
経済理論も、相棒(バディ)ものも、
ミステリも、ハードSFも、と
《語り》の術を尽くした連作集は
フィクションの醍醐味を堪能できる楽しい作品です。
SF好きさん&SF映画好きさんは、
ぜひぜひ、お読みくださいな!
「めくるめくゥ、うちゅうゥきんゆうりろんッ?」
「ぐるっるがるる!」(←訳:味わってみてね!)