テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

愛しの茶トラと。

2014-02-25 21:32:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とうとうッ、はじまりィ、なのでスよゥ!」
「がるる!ぐるがーるる!」(←訳:虎です!花粉シーズン!)

 こんにちは、ネーさです。
 つい昨日のこと、
 眼鏡屋さんで花粉対策メガネなるものを試してみましたら
 あ?ウルトラマン?ええっ?みたいな顔でガックリ……
 いや!気を取り直して、さあ、読書タイムと参りましょう、
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― ボブという名のストリート・キャット ――



 著者はジェームズ・ボーエンさん、原著は2012年に、日本語版は2013年12月に発行されました。
 英語原題は『 A STREET CAT NAMED BOB 』、
 先日はミュージシャン山下洋輔さん著『猫返し神社』を御紹介いたしましたが、
 ふっふっふっふ♪
 今日もニャンコBOOKがやって来ちゃいましたよ~♪♪

「これなるゥ~にゃんこちゃんはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:ボブくん!)

 ニャンコ好きさんは、
 『猫返し神社』と同じく、とうに御存知かもしれませんね。
 ロンドン在住のトラ猫・ボブくん!

 あ、TV好きな方々も知ってるかも!
 実は最近、ボブくんのミニドキュメントというか、
 ボブくんと著者・ボーエンさんの出会いを描いた再現ドラマが
 日本のTVでも放送されたんですよ。

「テディちゃ、みましたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:ボクも見たよ!)

 さかのぼれば、2007年の3月、
 木曜日の夜のことでした――著者のジェームズ・ボーエンさんが
 或るネコと巡り会ったのは。

 アパートの玄関ホールの暗がりに、
 光る一対の眼、
 小さくミャーと鳴く声。

 これは、もう……!

「にゃんこォ、だねッ!」
「ぐぅるるる!」(←訳:にゃんこだ!)

 少年時代は猫に囲まれて育ったジェームズさん、
 すぐにその、
 茶トラの猫に心惹かれるのですけれど……

 家に連れ帰って飼おう!
 とはゆかぬ事情がありました。

 ホームレス。
 そして麻薬中毒患者。

 それが、ジェームズさんの実情でした。
 政府にホームレスと認定されて住居を斡旋してもらい、
 ストリートミュージシャンとして
 日々の暮らしに足りるか足りないかのお金を稼ぐのがやっと……。

「うううむゥ!」
「がるる!」(←訳:キツい!)

 猫を飼えば、それだけお金がかかります。
 そんな余裕、ぼくにはないし。
 あの猫にはきちんとした飼い主がいるのかもしれないし。

 でも――

 あの茶トラ、ケガしてるみたいだ……。

「むむむむゥ!」
「ぐるるるぅ!」

 ジェームズさんは黙って見ていられませんでした。

   痩せ細った茶トラ猫くんにごはんを与え、
   そして、病院へ連れてゆく!
   たとえ一文無しになってもいい!と。

 振り返れば、その決断は、
 ジェームズさんの世界を変える決断となりました。
 猫と一緒に暮らすために、

   麻薬中毒患者です。

 から、

   中毒患者だった。

 へ。

「げんざいけいィからァ~」
「がるるる!」(←訳:過去形へ!)

 この御本は、
 ボブと名付けられた茶トラ猫とジェームズさんの、
 二人三脚で歩む花と嵐の記録です。

 親切なひと、意地悪なひと、
 優しいひとや理解のないひと、
 世の中にはいろいろな人間がいますけれど、
 ボブくんとジェームズくんを取り巻く世界には?

「ふたりにィ、こううんをッ!」
「ぐっるーる!」(←訳:ハッピーを!)

 ボブくんとジェームズさんのその後は……
 ふっふっふっふ♪
 おふたりはツイッターやHPをお持ちらしいわ!
 皆さま、この御本を読んだら検索してみてくださいね、
 ふたりの“現在(いま)”を!



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