テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

トラブルで気分爽快?

2014-02-18 21:48:50 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 やッとォ、かいつうゥ?」
「がるる!ぐるぐるがっる!」(←訳:虎です!まだまだだって!)

 こんにちは、ネーさです。
 中央道の除雪が進み談合坂付近も通行可能になったと聞きました。
 良かったぁ~とホッとしたいところですが、
 JR中央本線はまだ動きそうにありません。
 多摩や山梨の皆さま、引き続き御注意くださいね。
 では今日の読書タイムは、
 雪害でげんなりしがちな気持ちも
 ぱこーん!と明るくしてくれちゃうこちらの御本を、どうぞ~!

  



            ―― これ誘拐だよね? ――



 著者はカール・ハイアセンさん、原著は2010年に、日本語版は2014年1月に発行されました。
 英語原題は『STAR ISLAND』、
 同じミステリ作品ではあれど、
 前々回記事で御紹介しました大崎梢さん著『ようこそ授賞式の夕べに』とは違い、
 それはもう~!

「めちゃくちゃなッ!」
「ぐるるる!」(←訳:おバカな!)

 無鉄砲で非常識で、
 スットンキョーでスッとぼけで、
 スチャラカでヘッポコで、
 でもなんだかラブリー♪
 と言えなくもないのが、この御本です。

 わたくしマジメな書物しか読みませんことよ!
 っていう活字マニアさんは……
 アレルギー反応を起こす可能性大、でしょうか。

「すてきなァ、めちゃくちゃッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:愉快なおバカ!)

 著者・ハイアセンさんは、
 米国フロリダあたりを舞台にミステリを書かせたら
 世界イチのキレっぷり!を誇るベテラン作家さん。
 もちろん、この御本でもストーリーの主な舞台、いえ、
 主戦場となっているのは、
 フロリダ周辺の高速道路の路上や、沼や、
 お金持ちのプライベートジェットや……。

「わほッ♪ おかねもちィ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:高級車に邸宅!)

 この御本に出て来るお金持ちは、
 お金持ちはお金持ちでも
 ずいぶんキナ臭いお金持ちさんです。

 アイドル歌手の、チェリー・パイさん。
 チェリーさんのお母さん。
 チェリーさんのプロデューサーさん。
 チェリーさんのスキャンダル現場を狙うパパラッチのアボットさん。

 あ、パパラッチのおじさんはお金持ちじゃなさそうですけれど。

「わけありィでスッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:危険だぞぅ!)

 お酒とドラッグ浸りの歌手チェリーさんには、
 ルックスがそっくりの影武者さんがいます。
 売れない役者・アンさんが、その影武者。

 
 ドライブ中にトラブルに巻き込まれたアンさん。
 一方、自分からトラブルを作り出してしまうのは
 リハビリ施設を脱走したチェリーさん。

 フロリダ周辺在住の方々にとっては気の毒なことに、
 トラブルがまたトラブルを呼び、
 さらにトラブルを招き……
 お話の先がまったく読めないわ!

「めちゃくちゃァでスからねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:おバカだし!)

 田村義通さんによる訳文が素晴らしく、
 ああ、チェリーさんが実在の人物だったらいいのに!と
 思わせてくれます。
 いえ、登場するすべてのキャラさんたちが
 笑えちゃうほどリアル!

 さあ、大笑いして気分爽快!になりたい活字マニアさんは
 必読です、この御本~♪♪

「でもォ~もしもォ~…」
「がるるるぐるっるる~…」(←訳:おバカが伝染ったら~…)
「どうしようゥッ??」

 同じバカなら踊らにゃソンソン♪ですよ。
 ぜひ!



 
 
 
 
 
 
 
コメント
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