薩た峠から
撮影地:静岡市清水区由比西倉澤 Google Map
眼下を走るのは山側から、東海道本線、国道一号線、東名高速。
Photo 2012.2.20
富士山撮影の定番スポットから。絵葉書的な写真で芸はないが、とりあえず。
季節により、天候により、時刻により風景は変わる。同じ風景は二度とは現れず、撮るたびに発見がある。だから毎日でも富士山を撮るという方もおられる。ライフワークとして富士山を撮り続ける方も多い。
個人的には、富士山に限らず、絵葉書的な写真を撮ることにはいつもやや抵抗がある。型にはまっていて新鮮味がないというか・・・。追体験をしてるだけではダメだろ、という自問もあって。
もちろんそういう場所に行けば、私も同じように撮る。とりあえず押さえておこうと思う。でもだからといって、何度も行ってベストカットを撮ろうとは思わない。プロならともかく、なぜそこまで同じ場所で何度も撮るのか、ちょっと理解できない。他にもいろんな撮影対象があるのに・・・。
薩た峠からの富士山はひとまずこれで満足。富士山が全然見えなかったりしたらまた来たかもしれないけれど、快晴下の写真を撮れたのでしばらくはもういい。夜景が有名な場所でもあるが、峠に至る狭い農道を夜中に走るのもちょっとイヤなので、それはまたいつか。こんなこと言ってるから、良い写真が撮れないのだと言われれば、そうですねと同意するしかない。私の写真熱などその程度のものなのだ。
ところで、北斎はたくさんの富士山の絵を画いた。現代の私たちが見てもその構図や見立ては斬新かつ多彩で見る者を飽きさせない。北斎に限らず、古今東西の画家や写真家は、試行錯誤を経て風景の様々な新しい見方を提示しており、そんな見方もあったかとハッとさせられることが多々ある。その意味では追体験から学ぶことはもちろん多い。
だが一方で、私自身、やはり新しい風景の見方をいつかは発見してみたいと思う。奇をてらうのとはちょっと異なる。対象も含めて、オーソドックスだが新しい、そんな見方ができるようになれれば面白いのだろうなと常々考えている。
静岡の街並み
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麻機近辺はまだ親戚が何件かあり訪れることもあります。私にとっては今も懐かしい田舎なんです。
昨春、東名でこの下のトンネルを抜け出ると快晴の富士山に出会い、妻には初めての景色で大感激してくれました。