都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

トラファルガー広場(Trafalgar Square)

1993-03-02 | イギリス 

1993 Europe日記
1993.3.2(Tue)

11:30 St.James Parkのわきを通ってトラファルガー広場(Trafalgar Square)へ。ここからバスに乗ってロンドン塔へ向かう。 Google Map

トラファルガー広場からアドミラルティアーチ(Admiralty Arch)

 どう表現したらいいかわからないが、建物で囲まれた広場というのが日本にはあまりないので、羨ましい。都市的な広場が格好良く思われる。

 日本には寺社境内とか広小路という広場が昔からあったけれど、ちょっとそういうのとは違う良さがある。寺社境内は、やはり宗教関連の空間という印象が強い。そうではない空間で、交通の結節点でもあり、でも人のための空間になっているのがよい。日本の駅前広場は、バスやタクシー、自家用車で占拠されていて、歩行者のための広場になっていないことが多いのと、線的な鉄道駅と街という非対称な二者で囲まれている。

トラファルガー広場前から

 日本では、街の中に広場があることの意味が、あまり理解されていないのかもしれない。欧米人は、もともと広場で議論したり集会をしたりする習慣があって、そのため歩行者が行き来する広場空間を大切に考えているらしい。

 一方、日本人は、大きな公共の広場で集会をする習慣があまりなかったためか、現在に至るまであまりうまく広場を使えないといわれる。自然発生的に集会が行われることに対して、管理する側が良い印象を持っておらず、集会をする権利を制限したがるところもあるためか、空間としての広場はあっても、活用されることは多くない。結局、駅前なんて、交通系の機能が果たされていればそれで十分という感じになっている。

トラファルガー広場のバス停付近

 トラファルガー広場じたいは、50~60m四方程度だが、隣接する大きな交差点空間も含めるとかなりの大きさになる。広場の前のロータリーはバスやタクシーなどがたくさん往来しているので、そこは自由に歩き回れるわけではない。だが周囲を建物群で取り囲まれており、全体を包括する形で大きな広場空間が認識される。このまとまり感、一体感がなぜか日本の広場には少ない。

 昨日もトラファルガー広場を通ったが、この広場はいくつかの道が集まる場所にあるためか、見る方向によって異なる印象になり、複雑さをもたらしているようだ。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21

#古い建物 海外  #広場  #街並み 海外  #モニュメント
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