京成電鉄 旧寛永寺坂駅
所在地:台東区上野桜木2-4
建設年:1933(昭和8)
解体年:2016(平成28)
Photo 2012.12.19
1933(昭和8)年に開業した京成電鉄の地下駅の駅舎地上部分。シャッターの部分が入口でここから階段を下りていく構造だったのだろう。入口部分は建物に斜めに取り付いているが、庇の先端を建物と平行にしようとしているため、異様に右側の張り出しが長くなっている。しかもこの庇部分は木造でトタン屋根とかなり簡易な造作で、当初からこんな安普請だったのだろうかと思ってしまう。同じ地下駅でも上野公園内の博物館動物園前駅は立派な西洋建築風の入口を持つので、この落差には驚かされる。
同駅は戦争末期に国に接収されたため休業。戦後の1946(昭和21)年に営業を再開したが、翌1947(昭和22)年には結局廃止されてしまったという。その後、1953年4月から「台東倉庫」という会社に貸し、倉庫として使われてきたそうだ。地下にはまだ遺構が残っていたという。
この撮影時点でも倉庫の状態だったが、2016年に解体されて現在はコンビニになっている。
#失われた建物 台東区 #鉄道
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