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まわりで起こっていること

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東京物語

2012年05月14日 | Weblog
日曜日の夕方、何気なく、テレビのスイッチを入れたら。

小津安二郎の映画をやっていて。

ちょっと、かったるいな。

と感じていたんだけど、結果、最後まで、観てしまった。

「東京物語」です。

途中からで、ちょうど、年老いた両親が、尾道から。

東京の、医者をやっている長男の家に着いたあたりで。

往診やらで、忙しく、慌ただしい。

笠智衆演じる父親のテンポと対照的で。

美容院の娘のところでも、同じで。

都会の暮らしは、とにかく、忙しいわけだ。

じゃ、熱海の温泉にでも、と。

ところが、ここでも、戦争終わった後の若者たちが、マージャンやらなにやらで。

やかましい。

その後、老父母は、寡婦の、義理の娘のところへ。

戦死した息子のお嫁さん。

彼女だけは、二人に時間を割いて、できるだけのもてなしをしてくれる。

帰り際に、お母さんに小遣いをあげたりね。

ま、最期は、尾道での、このお母さんの葬儀前後の顛末、となるんだけど。

老妻のなくなったあと、笠智衆が近所の人につぶやくんだね。

こんなことなら生きている時にもっと優しくしておけばよかった。

一人になったら、急に日が長くなって、と。

都会と田舎の時間の流れの違いが、鮮やかで。

どうも、僕の生まれた頃の時代設定で。

この間、浅間町のお寿司屋さんに、おじおばと行ったのだけれど。

その二階で、結婚の披露宴をした、と言うから。

わが父母も、この映画の頃に、若者だったわけだ。

そんなわけで、「東京物語」でした。
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