目に焼き付けておく

　昨日、宮崎県で震度5弱を観測したマグニチュード5.1の地震について気象庁は
「かなり小さい地震ですので、この地震の発生に伴ってですね、南海トラフ地震がですね、通常時と比べて発生の可能性が相対的に高まったとは考えておりません」と発表していた。

　聞きながら、「高まっていないということは、大丈夫ということなんだろうか」と半信半疑だった。

　南海トラフ巨大地震がいつ起きるか、その発生時期の予測には諸説ある。2035年プラスマイナス5年、つまり2030年～2040年の間に発生するという説もあれば、それより早く発生するという説もあるという。政府の地震調査委員会は2023年1月、南海トラフでマグニチュード(以下M)8～9級の地震発生確率は、10年以内30％程度、20年以内60％程度、30年以内70～80％、50年以内に90％程度もしくはそれ以上と発表している。

　10年以内に30％というと、まだギリ大丈夫かなという気分になるが、10年後に来るというわけではない。明日かもしれない確率だって30％あるのだ。それって、明日大地震が来るかもしれない確率が3割もあるということだから、実はおちおちしてられない。

　それなのに、気象庁は小さい地震なのですぐに大地震が来る可能性が高まったとは考えないという。正確に言うなら、高まっていはいないが、高いままなのは変わらないということなのである。なんにも安心できないのだ。

　今日は朝から大雨で、これが満開だったら花散らしの雨になったなあと思う。が、幸いにしてこの辺の桜は開花したばかりで、ソメイヨシノは三分咲きくらいなので、大雨だってへっちゃらだ。雨が上がれば、きっと満開の桜が待っているだろう。こうした桜も毎年見られると思っていたら大間違いなので、いつだってしっかり目に焼き付けておくことが大事なのだと肝に銘じているアベさんなのである。