おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

いくつになっても

2022-01-10 12:03:52 | 福島

 今日は世の中は成人の日ということになっているが、成人式をする自治体は昨日に集中していたようで、ニュースは成人に関するばかりだった。暦の上では今日が成人の日だが、意味があるのかな。

 僕には成人式の思い出というのはない。高校を卒業してさっさと家を出たが、未成年のうちは成人式のお知らせは保護者の元に届くようになっているのか、当時大阪に住んでいた僕の元にはお知らせは一切なかった。というわけで、大阪での式にも出席せず、実家にわざわざそのために帰るという気もなかったので、いつどこで成人式が開催されたのかも知らないのである。

 やりたいことをするのに年齢は関係ない。昔も今も酒タバコを20歳まで待って始める人間はほとんどいないだろう。20歳で酒タバコを嗜まないのであれば、20歳を過ぎても嗜む必要はない。20歳だからと無理に始めるようなことではないし、自分の体のことは自分で注意すれば良い。

 今日はカフェが休みなので、朝食後はランニングに出た。タミちゃんも休みが重なったので、正月に続き、自転車でついて来た。後になり先になりして、真っ青な阿武隈川の土手を走った。白鳥の群れを見つけると、しばらく立ち止まって見学したり、小さな滝の横の公園で休憩したりしながら、2時間かけてブラブラしてきた。途中、痩せ細りガイコツのようなジイさんとすれ違ったが、出で立ちだけはアスリート並みで、背中にはランニング用のリュック、ニットの帽子にサングラス。ショートパンツにランニング用タイツと本格的だ。

 が、その歩みは競歩よりも遅く、一歩の幅は足のサイズほどしかない。その走りを見ていると、足の裏で長さを測っているようで、左足のつま先の前に右足のかかとを合わせ、次に右足のつま先の前に左足のかかとを持ってくるといった走り方である。それを一般的にランニングと呼ぶのか疑問があるだろうが、本人は限界近くで体を動かしているはずなので、れっきとしたランニングなのである。

 一度すれ違ったそのジイさんと、帰り道にまたすれ違った。そんな走り方でもここまで走ってきたのか、亀のような進み方でも大したもんだなと感心することしきりだ。

 何を始めるにも年齢は関係ない。成人になって酒タバコを許されるなら、30歳になった時にも何か許されるものがあってもいいのではないか。40になった時にはまた別のものといった具合に、その時々で新たに始めるものを増やして行く法律があっても良い。二十歳で大人と言いながら、実際にはそこをピークにして、できることが減って行くという人だって少なくないだろうから。

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