ずいぶん日が長くなって来た。計算してみると、週に5分ずつ朝は前倒しに、夜は後ろへ日が長くなって行くので、冬至からひと月半も経てば、朝晩ともに30分ずつ日が長くなっているのである。
カメラを持って出ても暗くてほとんど何も撮れなかった季節は過ぎ、散歩に出るのも楽しみが増える。今朝は首からカメラをぶら下げて出たものの、天気が崩れるということでちっとも明るくならない。30分ほどケンくんとテオを遊ばせた後、再び散歩を続けていると、木の上でガサゴソと音が聞こえる。顔を上げると予想通りリスが枝から枝を飛び移っていた。
残念ながら暗くてシルエットだけの撮影になったが、今年初めてのリスの目撃にテンションが上がる。写真に撮ることもできたので、カメラを持って出て大正解だった。リスも春が近づき、そろそろ活発に動き始めたのだろう。
その後、別の場所でもリスを目撃したが、そちらはあっという間に雑木林の中に消えたので、写真に撮ることができなかった。
田んぼにはまだ氷が張っているが、ため池の氷は溶け、カルガモがやって来ていた。
もしかしたら、フキノトウが顔を出しているかなと、毎年たくさんのフキノトウが生息している場所で調査してみたが、ひとつも見つけられなかった。春先に咲く福寿草を見たというお客さんがいたので、そちらも探してみたが、なんとか地面から出た葉っぱだけを確認するにとどまった。
が、梅の花は咲き始めた。
まだほんの数輪だが、これからどんどん咲き始め、春は本格的になってくるだろう。
天気は悪いが、南から生温かい風が吹き、暦の通り立春を実感する。暖かい九州の春と違って、東北の春は短い。冬は一気に初夏へと突入する。早め早めに春を味わわなければ、あっという間に春は終わってしまうのだ。
1時間半ほどの長い散歩から帰ってくると、窓のところでアンが待ちくたびれてアクビしていた。「おまえも連れて行けるといいんだけどね」