おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

凍てつく朝

2019-02-10 11:42:17 | 福島

 最強寒波がやって来て、天気予報では都心部でも積雪があると言っていたが、福島は大丈夫そうだった。が、やはり東北の寒さはそんな甘いものではなく、昨日は日没後から雪が舞い始め、寝る前に窓の外を確認するとすでに5センチほど積もっていた。明日の朝は、まず雪かきから始めなきゃならないだろうなと覚悟して布団に潜り込む。

 夜明けに目を覚まし、早速外を見てみると、夜中にはほとんど降らなかったようで、昨夜見た量とさほど違いがない。ただ、氷点下まで冷え込んでいるので、カリカリに凍りついているかもしれない。

 散歩の前に雪かきを済ませておくことにして、アイゼンをつけた長靴を履き、プラスチック製の雪かきのスコップを持って家を出る。雪はサラサラの氷の粒みたいなものだから、スコップを押して回るだけでどんどん捗る。20分もやれば玄関先と道路の雪かきは終了だ。

 我が家の前には雪はないが、散歩に出れば道路はツルツルで、安物の簡易アイゼンの歯は、ちっとも氷に刺さらない。これが普通のスニーカーだったら、坂道を登ることも下ることもできないだろう。

 雪に残された足跡を見つけては、それが何の動物かを想像するのは楽しい。至る所にあるウサギの足跡に、いかにたくさんのウサギがこの近くに生息しているのかを知り、今更のように驚く。リードをつけて散歩する犬の足跡の隣には、長靴の跡が並行してついている。人間の足跡のない場所で見つかる足跡は、タヌキだろうか、それとも飼い猫が散歩しているのだろうか。

 1台だけ通った自動車のタイヤの跡の横に、動物の足跡が残されていた。大きさからすれば狸でも猫でもなく、大型犬くらいの足跡だと思うが、人間の足跡がない。野生動物にこんな足跡のヤツがいたかなと思ってみたが、田舎には時々散歩に行くのを面倒臭がって犬を放す迷惑な人がいるが、「雪が降ってるからお前ひとりで行って来い」と鎖を外された犬が夜道を散歩している姿を想像すると、それはそれでなんとなく面白いのだ。

 

コメント
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