いつもの夕方の散歩の時間を少し遅らせ、去年から始まった磐越東線舞木駅の桜のライトアップを見に行った。4月の8日からライトアップを始めたものの、今年はソメイヨシノがなかなか開花せず、ようやく3日ほど前に開花した。待たされた分、遅れを取り戻そうとするかのように、2日でほぼ満開になったが、今度は台風並みの春の嵐がやって来て、いつになっても花見気分は盛り上がらないのだ。
もっとも、桜を愛でるだけなら嵐だろうが雨降りだろうが関係ない。お天気が良ければと考えるのは、人間の勝手な都合なのである。そんなことを思いながら、強風が吹き荒れる中、首にはカメラをぶら下げ、犬たち2匹を連れて夕闇の迫る坂道を降りていくと、前方にピンクに浮かび上がる桜が見えて来た。
昼間の舞木駅。
ライトアップされた舞木駅。
強風のため、体感気温は真冬並みだ。手袋をしてこなかったので、指先がかじかむ。長居すると低体温症で行き倒れになるかもしれないので、何枚かシャッターを切ったら、すぐに退散した。さすがにギャラリーは誰ひとりいなかった。
