山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

反社会勢力の皆さまの個人情報は控えさせていただいています

2019年11月28日 07時40分40秒 | Weblog

 11月26日、菅官房長官は「桜を見る会」に反社会勢力が「結果として入っていたのだろう」と反社勢力の参加を認めた。さらに27日、西村官房副長官は「反社会勢力のみなさまが出席されたかどうかについては、個人に関する情報であるため回答を差し控えさせていただいている」と発言した。暴力団や悪徳業者を「みなさま」と呼び、「出席されたかどうか」と敬語を使った。どういう神経か。タレントの宮迫が飲食店で反社勢力に呼び止められいっしょに写真を撮ったことで謹慎し廃業の危機にある。政府トップが反社勢力を招待し、いっしょに写真を撮ったのは許されるのか。「桜を見る会」は招待状がないと入れないのに、結果として入ったなどということはありえない。招待したのだ。山口なにがしという反社会的悪徳業者は安倍首相の招待状をマルチ商法の宣伝に使っていた。そんな犯罪に利用されたこと自体の責任が問われる。宮迫の例に倣えば、自ら招いた分宮迫より悪質なので、安倍・菅は即刻謹慎、廃業の宣言をすべきだ。

 

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香港区議会選挙、民主派圧勝

2019年11月25日 18時14分06秒 | Weblog

 11月24日、香港で区議会選挙が行われ、投票率は過去最高の71・2%に達した。投票自体が危ぶまれたが、市民の意思が表明できたことは民主化の重要な一歩だ。2015年の前回は431の議席に対し、民主派114、親中派298だったが、今回は452議席で民主派385、親中派59の結果が出た。民主派85%の圧勝だ。香港行政府と中国政府が、逃亡犯条例への市民の批判を暴力的に押さえつけて、余計に反発を招き、全面的な民主化運動へと事態をレベルアップさせた。香港市民の意識は4年前に比べて大きく前進した。この間の民主化運動がこれを促進した。区議会には立法機能はないが住民の意思表明の機関として重要であることに変わりはない。

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新しい仕事、横すわり

2019年11月25日 17時41分26秒 | Weblog

 道端に停まっているトラックで運転手が忙しく荷物の上げ下ろしをしていた。ところが、助手席の男の人は手伝うでもなくすわったままだ。どうして手伝わないのか。2か月ほど前のことだ。知人にこのことを話すと、「それは横すわりのアルバイトの人や」とのことだった。助手席にすわるアルバイトだ。何のために?駐車違反取り締まりに対処するためにトラックには助手席に人をすわらせているというのだ。下手に手伝うとその間に駐車違反のキップを貼られてしまう。だから絶対動いてはいけないのだ。横すわりという言葉は、もともと馬などに横向きに座ることだが、自転車の荷台に女の人が横向きに座ることを私は横すわりと認識していた。それが今は新しい仕事を表す言葉になった。

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秋の散策で河内長野市の観心寺へ

2019年11月25日 10時46分17秒 | Weblog

 退職教職員の会の秋の散策で河内長野市の真言宗観心寺に行った。河内長野までは南海高野線急行で28分。バスで観心寺へ。上り路がきついのでありがたかった。河内長野をなめていた。観心寺の創建はなんと701年。金堂は国宝、本尊・如意輪観音菩薩も国宝。しかし本尊御開帳は4月の2日間だけ。代わりに本尊の試作(重要文化財)を霊宝館で拝観した。ほかに十一面観音など9体の重文の仏像が安置されていた。宝物館というと興福寺などを浮かべるが、はっきりいってわびしい感じがした。その内容が驚くほどのものなのに、無造作だと思った。寺の拝観料も300円と安かった。境内には後村上天皇檜尾陵や楠木正成首塚もあった。河内長野は国宝8件、重文74件もの文化財があると知って認識を改めた。

 観心寺には地元・長野北高校の生徒も学習に来ていて、和やかで華やかな雰囲気をただよわせていた。さて十分時間をとってから延命寺へ。坂道を歩き、峠を二つ三つと越える。やっとたどりついて、お堂の石段で持参のお弁当を食べた。観心寺もそうだったが、延命寺の紅葉はきれいだった。集合写真を何枚も撮って歩き出した。川沿いの山道を30分も降りると住宅地が見えた。地元からの参加者が、清見台の自宅に招いてくれた。私の家と違ってきれいに整っていた。平山郁夫の絵も飾ってあった。抹茶とコーヒー、プリンをごちそうになった。ちょうど安倍首相による国家行事「桜を見る会」の私物化、税金の私物化への『赤旗日曜版』のスクープ、田村智子議員の追及を皮切りに国会での野党の追及が連打されていた時だった。みんなも安倍首相への憤懣爆発。意見続出で収まりがつかないほどだった。思わぬご招待で楽しいひと時をすごした。こんなハイキングは初めてだ。

 高野街道を河内長野駅のほうへ歩く。古い街並みに心落ち着く。駅に着いて、ここで解散。このまま帰るには不満が残るという面々が店の明かりを探すと居酒屋が一軒。ハイキング帰りらしい先客がいた。6人が店に繰り込んだ。酒がすすむとうんちくが続出。キリスト教からアメリカの福音派と政治動向、アメリカ史での禁酒法、プロテスタントとカトリック。解放の神学とラテンアメリカ出身の教皇。ちょうどフランシスコ教皇の来日が近づいていた。いろいろ考えるにふさわしい議論だった。うんと食べて飲んで3500円。「桜を見る会」は飲食フリーだったそうだがこちらのほうがずっと充実していた。翌日、体重を測ると1・4キロもふえていた。大きいパックに茶碗2杯分のごはん、おかずいろいろ詰め込んだ。弁当にすると軟らかめになり、外で食べるのでおなかにもたれない。おまけに居酒屋。やっと半分減量。気を緩めてはいけない。

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安倍、歴代最長政権?実績は憲法破壊・民主主義破壊。いま薄氷は割れる

2019年11月21日 09時30分36秒 | Weblog

 安倍政権が桂太郎を抜いて史上最長になったという。おめでたいか。否。災厄だ。憲法順守義務を一番先に負う首相がその破壊に突っ走った年月ではないか。2014、15年には、憲法第9条に違反して集団的自衛権行使に憲法解釈をごり押しし、安保法制=戦争法を強行した。17年には、野党が憲法の条規に従って臨時国会の召集を求めたのを3か月以上も無視するという違憲行為をした。これだけで総理大臣の資格はない。経団連という大企業の利益代表のために法人税を下げるというお友達優遇政治を推進した。そのお友達優遇の象徴的な事例が、森友・加計問題だ。官僚は安倍首相の小坊主となり、公文書の改ざん、廃棄が蔓延した。政治の腐敗堕落はきわまった。

 その延長に史上最長がある。喜びではない。民主主義にとってこれほどの災厄は無い。一刻も早く安倍政治を退場させなければ、日本の民主主義は回復されない。森友・加計と同質の問題が「桜を見る会」だ。国家行事の私物化、税金の私物化。森友では8億円の国有地をただ同然で払い下げした。安倍にとってはすべてへっちゃらだ。

 だが、史上最長を祝ったそのあとすぐに崖が待っている。本会議での安倍氏の大写しを見ると、その目は涙目になっていた。疑惑追及に威張って反論したが、涙目だった。追い込まれていることを自覚してのことだ。ちょうちん持ちテレビに祝福のマイクを向けられて述べたことばがおもしろい。「責任の重さをかみしめながら、薄氷を踏む思いで、その緊張感をもって、全身全霊をもってとりくんでいきたい」。薄氷を踏んでいることを日々実感しているのだ。この時期、東京の氷は薄い。歩いていくともうすぐ氷は破れる。

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追い詰められた安倍首相、最初から怪しい

2019年11月17日 14時54分16秒 | Weblog

 『赤旗日曜版』10月13日号が、安倍首相の「桜を見る会」での税金金私物化、国家行事私物化、公職選挙法違反、政治資金規正法違反の所業について、ほぼすべて明らかにした。これを使った11月8日の参院予算委員会・田村智子質問が、テレビを通じて問題を知らしめた。だがその6か月前の5月13日、共産党・宮本徹衆院議員が、衆院決算委員会で予算に比して執行額が異常に多い問題をとりあげた。質問のために5月9日に内閣府内閣官房に資料請求をした。ところが11月4日の野党の内閣府ヒアリングで招待者名簿を廃棄したのが5月9日だったことが判明した。なんのことはない。やばいとおもってあわてて廃棄したのだ。証拠隠滅そのものだ。森友加計疑惑と同じ構造ではないか。安倍内閣の腐り具合は尋常ではない。だが他の省庁の推薦名簿はまだ保管されている。官房長官も追い詰められて、首相、正副官房長官などの枠はあったとみとめた。安倍首相委が接遇にはかかわったが選定には関係ないとの国会答弁は虚偽だと判明した。ホテルニューオオタニでの前夜祭は安倍晋三後援会のパーティだが、政治資金規正法にもとづく収支報告がない。違法の疑いあり。ここをごまかすためにホテルの領収証を渡した疑いがある。さらに超一流の立食パーティーで5000円はあり得ない。オードブルや食事に加えアルコールはすべてそろっていただろう。久兵衛の寿司もあった。1貫500円くらいするらしい。われわれが年に一度、元同僚が居酒屋で懇親するときはアルコール含めて5000円で注文するのが普通だ。ニューオオタニではない。場末の居酒屋だ。もちろん九兵衛の寿司はでてこない。安倍首相は宿泊客が多いからホテルがそのように設定してくれたと説明した。ニューオオタニ飲み放題・九兵衛付きで5000円なら年末の忘年会は押すな押すなの状態間違いなしだ。おまけに安倍前夜祭は歌手のショーもあった。負けてくれた5000円の飲食代に歌手の出演料ははいっているという説明は安倍首相もしていない。歌手のギャラは数十万円だろう。飲食費は仮に5000円だったとしても、歌手のギャラは完全に浮いてる。安倍後援会から支出されていることは疑いない。公選法違反の寄付行為だ。

 テレビでは田崎史郎が安倍お友達として大奮闘だ。昨日夜のたけしの情報番組では、もう桜を見る会はいいではないか、国会では日米貿易交渉など大事な問題があるのに停滞してしまうとコメンテーターが男女そろって言い出した。なにをいう。貿易協定は外務委員会でやっている。昨日自民・公明・維新の与党で強行したではないか。コメンテーターの虚偽発言だ。予算委員会で田村智子さんが問題にしてからまだ1週間しか経っていない。知らぬ存ぜぬ、証拠隠蔽廃棄の容疑者に助け舟をもう用意するというのは許せない。

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安倍首相、「来年の桜を見る会は中止」。それで追及を逃れられると思ったら大間違い

2019年11月13日 21時45分40秒 | Weblog

 安倍首相が、11月13日夕方、「来年の桜を見る会は中止します」といった。それに先立って、菅官房長官が「来年は中止」「招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討していく」「長年の慣行で、首相官邸や与党に、招待者の推薦依頼をしていた、官邸分は首相、副総理、正副官房などに依頼していた」と発言した。

 招待者の選定には何の問題もないといっていたのだから、続ければいいのに、実態はあまりにも醜いものなのでこのままでは持たないと判断したのだろう。『赤旗』に取材された関係者があわててブログを削除したが、証拠はあまりにもたくさんあるし、これからもどんどん出てくるだろう。中止したら、世論は収まるだろう、マスメディアの幹部はいつもねんごろにしているから報道内容に手心を加えてくれるだろうと考えるのは浅はかだ。民主主義的世論が許さない。ジャガイモ、メロンを配って公職選挙法違反で辞任した大臣と同じく、安倍首相にも総理大臣を辞任し、議員も辞職してもらわなければ問題は落着しない。

 招待者の中には有名キャバクラ嬢も含まれていた。キャバクラ界の発展に功績があったということなのか。どの省が推薦したのか。安倍首相官邸とスパイ情報機関・内閣情報室、それに安倍の腰ぎんちゃく読売新聞が手を組んで、前川喜平・元文科事務次官をキャバクラ通いと買春をくり返していたかのようなでっち上げをしたことは記憶に新しい。

 ホテルニューオオタニでの「桜を見る会前夜祭」の参加費が5000円という問題について。『赤旗』は、これは政治資金パーティーだから政治資金規正法によって報告しなければならないのになされていない、違法だといっている。さらにニューオオタニのパーティーが立食だとはいえ5000円でできるのかという問題がある。超有名ホテルは高い。実費が5000円以上だったとすると、これは安倍首相による買収・供応になる。

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安倍首相の「桜を見る会」後援会接待は公職選挙法違反だ

2019年11月12日 17時37分41秒 | Weblog

 今日(11月12日)テレビを見ていると、田崎史郎氏などは、桜を見る会に安倍首相が850人も招待したことについて、問題は数が多すぎたことくらいだ、みたいな解説をあちこちのテレビでやっていた。公職選挙法違反については、おそらく違反にはならないといった。田崎氏は首相官邸に近いから、その見立てをふまえて発言したのだろう。資料は破棄した、詳しくはもうわからない、セキュリティの関係で答えないでつっぱねれば、森友加計問題と同じようにすり抜けられると考えているのだろう。

 だが、どうしても納得できない。ジャガイモやメロンをくばった大臣が公選法違反の寄付行為で辞任に追い込まれたのに、自分の金で寄付したよりも何倍も悪質な税金での850人接待の方がもし罪に問われないとしたらそんな法はどうかしている。

 公職選挙法第199条の2は「公職の候補者または公職の候補者になろうとする者(公職にある者を含む)は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。」と定めている。桜を見る会で飲食の接待をし、お土産を持たせたのは寄附にあたらないのか。公職選挙法221条は「次の各号に掲げる行為をした者は、3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金に処する。一、当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもって選挙人又は選挙運動者に対し金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務の供与、その供与の申し込み若しくは約束をし又は供応接待、その申し込み若しくは約束をしたとき。」となっている。

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香港警察のデモ参加者への発砲の異常

2019年11月12日 13時21分22秒 | Weblog

 自由を求める下も参加者への香港警察の発砲はもはやなんの正当性もない。丸腰の21歳の青年に何のためらいもなく警官は発砲している。その様子が全世界に報道されている。なりふり構わぬ弾圧だ。警官の神経は正常な判断力を欠いた追い詰められた反応に見える。

 6月からの逃亡犯条例撤回要求のデモが数十万、100万規模になり、香港政府が遅れに遅れて撤回はしたものの、その間も激しい弾圧に終始した故に、警察の蛮行を独立調査委員会で調査する、真の普通選挙実施などの要求など5項目の運動へと深化している。だからもう後戻りはない。

 香港政府は、後ろ盾の中国習近平政府にせっつかれよけいに余裕をなくしている。11月4日、香港行政長官が習近平国家主席と会談し、「法に従って暴力を止め、処罰するよう」求められた。デモは暴力だ、暴力を制圧し、処罰せよという指示は、香港政府の下に行くほど、見境のない形で暴発する。手に何も持たない青年が近づいたのを至近距離で撃ったのはまさにこれだ。習近平は中国本土では全て押さえているから、その調子で、香港は何やってんだという。だが一応、民主をかかげる中国政府も、やがて追い込まれることになる。

 香港政府と警察はいまや行政支配の正統性を失っている。だから議会で逃亡犯条例の審議を妨害したとして民主派議員3人を逮捕・起訴し、4人に出頭命令を出した。人権侵害条例の審議がすすまず、もみ合い状態が起きたとしてもそれは議会の運営規則で正常化すべきものだ。ここにきていきなり民主派の議席を奪うことは、反対派の少ない状況であらたなことを進める狙いがあるのだろう。先に植民地時代の「緊急条例」をつかって「集会でのマスク禁止」という超法規措置をやったが、これに類することが狙われている。

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安倍首相、税金で後援会員を接待。共産党田村智子議員が追及。安倍ドロ沼疑惑

2019年11月10日 11時48分12秒 | Weblog

 11月8日の参院予算委員会で、日本共産党田村智子議員が「安倍内閣のモラルハザードは安倍首相が起こしている」と厳しく追及した。このブログでも触れてきた首相主催の「桜を見る会」が、安倍首相中心にした稲田朋美、萩生田光一ら安倍一派の税金私物化、税金による自らの後援会員への接待、饗応であることがはっきりした。答弁は、資料は破棄した、個人情報は答えられない、セキュリティの観点で答えられないと知らぬ存ぜぬ。ことは内閣による税金の使い方の問題だ。国政調査権を持つ国権の最高機関=国会への態度がこんなことで許されるのか。

 700人もの支援者を8時半の開門前に裏口から新宿御苑に手荷物検査なしで入場させ記念撮影。田村さんが裏口入場を問いただすと安倍氏はセキュリティーの問題で云々という。手荷物検査をご一行様には免除というやりかたがセキュリティー破壊だと批判され、安倍氏は窮す。「桜を見る会」は樽酒はじめあらゆる酒は飲み放題、オードブルなど食べ放題、お土産ももらえる。もし安倍首相が、自分の金で後援会・支持者にこのような接待饗応をしたならば、公職選挙法違反、じゃがいもやメロンを配って大臣を辞任し、公選法違反でいま首を洗っている二人の元大臣と同じだ。だが安倍首相は、もっとたちが悪い。自分の金ではなく、税金を使って支援者をもてなしているのだ。変ないい方だが、自分の金で接待する犯罪の方がまだましだ。国民の金で、税金で接待するとは極悪だ。

 田村智子さんの予算委員会での追及がめちゃくちゃおもしろい。民主主義を勉強する一番の材料だ。田村智子桜を見る会でぜひ検索を。田村智子を見て、安倍政治の本質を知ろう。

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日本で2番目にきたない店(2)

2019年11月05日 23時32分35秒 | Weblog

 日本で2番目にきたない店といえば、ぜひ書かなければならない店がある。天王寺駅から西に行くと左手に大阪市大病院がある。その次の路地を左に入ってほどなく、銭湯の向いにある。地名は西成区山王町。そのままずっと行くと飛田新地だ。名はかんむりや。じつは8、9年前、2度行ったことがあり、これは絶対きたない店ランクインだと確信した。で、時がたって5年ほど前、行ったところが店がなかった。ああ、ついにつぶれたかと思っていた。ところが前に連れて行ってもらった人に聞いたら、いややってますよということで、ブログに書くためにもういちど訪れた。あ、あった。店構えがなんと黄色いテントになっていた。おまけにイカ焼きなどと大書きしているから、5年ほど前、これは違うと思って帰ったのだ。

 11月4日、休日ということで、2時半に入るともう先客が3人。あとつぎつぎと来客で、カウンター6人でギシギシ。さらに若い男女4人組が来た。学校の机より小さい二人掛けテーブルに、小さい折り畳みパイプ椅子をだして、壁際に並んですわった。トイレに行くにも端の人に席を立ってもらわなければならないほどの混雑だ。店は狭く、雑然としていることこの上ない。古いメニュー白板のほかに小さい紙や団ボールの切れ端に書いた新?メニューがびっしり押しピンでとめてある。100種類もある。こんなに調理できるのかと疑うほどだ。疑うには理由がある。この店は、まな板を置く調理台がないのだ。元はあったのだろうが、いろんなものが置かれてもうすき間がない。ハマチの刺身の注文のときはB5くらいの大きさのうすいプラスチックまな板、実はこれもなんかの熱で歪んでいる、これをすき間に置いて調理する。8、9年前に来たときは、流しの角にまな板を置いていたはずだが、いまや流しはコップ、ジョッキ、皿などが山盛りでとてもとても。そういえば、店に入ったとき、昨日の客の使い残しの皿などがそのままだった。店主は相当のものぐさで、すぐに片づけ、洗い物をしないみたいだ。店には古いラジオが何台もある。カセットラジオが音を出していたから、古いのは捨てたらと思ったが、又5年経ってもあるだろうな。雑誌などもなにげなく積んだらそのままになっている。毎日来ているらしい音楽家の男性がケシ餅を差し入れに持ってきて、みんなにふるまってくれた。その人にピッタリの上品な味だった。最後に店主が食べて、菓子箱をメニューの下あたりに置いた。これもそのまま風景として残るかもしれない。

 この店は、おばあちゃん猫がわがもの顔で歩き回る。グレーに黒い縞のなかなか美人だ。カウンターの上で行き来する。わたしの前に猫のエサと水が置いてある。なんども水を舐めに来た。このおばあちゃん猫は、最初から来ていた若い美男子のひざがお気に入りらしくずっと膝に乗ってまったりしていた。きたない店だが、客はみんなこの店を受け入れている。客の後ろの壁も乱雑なことこの上もない。いろんな歌手、芸人のライブ案内が所狭しと貼ってある。ケシ餅を差し入れしてくれたにいちゃんのチラシも貼ってある。店の中は見飽きることがない。

 猫を膝で可愛がっている男性にハマチの刺身(160円)が出たのは注文してから30分経っていた。店主自身が、「ドリンクは、す、す、すぐでますが、フードはちょっと・・・」というくらいだから、腹減った、次々注文を、という客は耐えられない。わたしは瓶ビール(460円)を結局2本注文したが、料理の注文はしづらく、ずいぶん経ってからエイのひれ(300円)と明太マヨ(90円)だけで終わった。しめて1310円。他の客はトマトハイとかを注文していたのでだいたい1000円未満だった。いわゆるせんべろというやつだ。エイのひれをハサミで切って焼く時、下から焼き器を引っぱり出してコンロに置いたが、これがなんと歪んでわん曲している。他の客もなんで歪むんや、熱でか?と不思議がった。調理は悠久の時を泳ぐようにゆったりすすむ。入り口の客はラーメンダブルを注文。インスタントラーメンふたつを重ねて煮て、どんぶりへ。白ネギ入りだ。ただしこれが名物の空中切りだ。ネギをもって包丁で斜めに切る。まな板料理のスペースのゆえ。そんな事情で、客は「おっ、空中切り」と合の手を入れる。ラーメンダブルで240円。わたしの右隣の客は、わりと新しいメニューの紙きれをみて「マグロのすき身はある?注文できる?」と、これに店主は「マ、マグロ、え、ええあります」というので注文したはずだったが、わたしが帰るまで2時間出てこなかった。だからといって彼は怒ったりはしない。楽しくハイボールやトマトハイをあてなしで飲んだ。

 瓶ビールの栓を抜くとき、店主は膝で調子を取りながら、威勢よくスポンという音を立ててセンを飛ばす。これまでの最高は道路まで飛んだそうだ。センを拾うことはしない。おそらく店の端の方に積もっていることだろう。その音を皆が楽しむ。最後に来た若者4人は割と早くタクシーを呼んで帰った。タクシーの客もいるんだ。有名店だ。テレビも来たらしい。古いステッカーがあった。店主はじつに控えめな人だ。飲み屋の主にありがちな説教をするようなタイプとは正反対だ。腰が低い。じっさい腰を低くする。客の多くは、なじみ客だ。客はカウンターも拭くし、帰った4人の皿やジョッキを店主に渡し、テーブルを拭く。でも4人の皿、ジョッキは積みあがる。ここがおもしろい。

 客は店主を温かく盛り上げる。奇妙な連帯感とゆるやかな空気が時間を忘れさせる。そしてなにより安い。安いからきたないとかいえない。でも、わたしをカウンターの中に入れさせてく入れたら、もう少しきれいにしてまな板がどんと置けるように、ネギの空中切りをしなくてもいいようにするのに。空中切りはどうしてもネギがゆがんで切れてしまうから。そんなこんなで、日本で2番目にきたない店のブログを書くために久しぶりに訪れて大満足した。2番目のつもりだったが、よく考えたら、日本1の栄誉を与えてもいいと思った。ほとんど行かなかった客が偉そうに言うことではないが。堂々の1位だと思った。黄色いテントはいつからか聞いたら、5年ほど前だという返事だった。だがイカ焼きを大書していることには答えがなかった。メニューにもイカ焼きがあったかな?

 

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日本で2番目にきたない店

2019年11月02日 17時18分36秒 | Weblog

 『朝日新聞』(2019・11・2)の土曜日の『be』に「サザエさんをさがして」という欄がある。今日は「店はきたないがウマイものをくわすんだ」という店に波平が連れて行ってもらう。まず酒を注文するとぶっきらぼうな店のオヤジは「サケなら人肌だ」といって、胸毛いっぱいの懐からちょうしを差し出した。波平は、あ~あという表情になる。きたなくても旨いとはとても言えそうにない。世間にはきたなくてもうまい店はたしかにある。でも、きたなくてうまくない店もけっこうある。

 その店は、今から15年ほど前にはのれんを下ろした。十三東口からずっといくと十三ミュージックがある。店はもっとその先の住宅街だ。その店の近くの事務所に用があって、90年代、昼食のため何度か訪れた。「トラヤ」といった。L字型カウンターだけ6席くらいの店だった。焼きそば、焼きめし、野菜の炒め物などを出していた。オヤジさんは頭がやや禿げて、おなかが少しせり出していた。せり出したあたりの調理服は汚れていた。スッとは開かない引き戸を開けるとそこは別世界。カウンターはねっとり黒光りしているが、服が汚れるほどではない。冷蔵庫は昔の家庭用のもので、置く場所がそこしかなかったのか、扉は逆びらきだった。オヤジさんは中華鍋ではなくフライパンを振っていた。

 その店には、何枚かの色紙が貼ってあった。その中で断然目を引いたのが、愛染恭子のものだった。なんと2枚もあった。愛染恭子といえば、7,80年代に一世を風靡したポルノ女優だ。ポルノ映画の時代も過ぎ、彼女は十三ミュージックなどにもゲスト出演するようになった。そのとき住宅地の方に足を延ばして昼食を食べに来たのだろう。2枚も色紙があるということは、2回以上は来ているということだ。なんだこんな汚い店、しかもまずいと思ったら2回も来ないし、色紙も書かない。ということは、トラヤは愛染恭子に気に入られたのだろう。偶然に入るしかないきたない店で誰もが目を引き付けられる愛染恭子の色紙。わたしは、トラヤを勝手に日本で2番目にきたない店と呼んで愛した。だがいつか、スッと姿を消した。

 

 

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萩生田文科大臣、英語民間試験見送りを表明

2019年11月01日 22時08分58秒 | Weblog

 11月1日、萩生田文科大臣は20年4月からはじまる予定だった民間英語試験について、「来年度からの導入を見送る」と表明した。入試においてもっとも重視すべき公正公平がいちじるしく脅かされることが関係者から指摘されても、知らんぷりで実施すると突き進んできた政府文科省がついに折れた。

 萩生田氏は、延期の決定は「私の発言が直接原因となったということではありません」といった。直接ではないが、間接的にはそうだ。この試験の問題性については英語教育の専門家からはずいぶん前から厳しい批判が出されてきた。だが、民間試験を共通テストに取り入れることで莫大な利益を生むことが大きな動機となってこれが推進されてきた。そもそも民間試験導入の決定過程が闇の中というのが腐臭ふんぷんだ。利害関係者だけで決めるのだから、とても教育的な議論としては表に出すことができるレベルではなかったのだろう。だから議事録もない(あってもないことにしているのか)というどす黒いことになっているのだ。萩生田氏の「身の丈」発言は、この民間試験の問題性を見事に、短い言葉で現わしてくれた。試験の実態はいいものだが、萩生田発言が悪いというのは正しくない。この民間試験そのものが、「身の丈」でしか受けられない差別的なもので、それを正直に表現したのが萩生田氏なのだ。

 専門家がくりかえし指摘してきたにもかかわらず、マスメディアレベルでは問題にならず、このまま実施へ突き進むかに見えたが、ついに萩生田氏のみごとな、本質を突いた表現によって、この試験の差別性をえぐりだすことができた。ようやく火がついたということだ。共通ID申し込みの1週間前で情勢が急展開した。もうだめかと思っていたが、あきらめなくてよかった。安倍内閣の不祥事閣僚たちの相次ぐ辞任のダメージと重なって、ぎりぎりの段階で見送りへと舵を切らざるを得ないところに追い込んだ。不公正不公平な制度に待ったをかけることができてよかった。

 

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