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山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

野党、参院選1人区30選挙区で一本化!スタート!

2019年05月30日 23時59分45秒 | Weblog
 5月29日、参院選の一人区30選挙区で野党統一候補が確定した。あと2区で調整中。待ちに待ったが、ついにスタートだ。6年前は野党は2つしか勝っていないから、頑張れば頑張るだけ前進だ。内訳は立憲7、国民民主5、共産3、あとは無所属。共産党は3年前は1人だったが今度は3人。とくに元議員の中林よし子さんが鳥取島根からでるのが注目だ。
 野党にとって、勝利のラインは改憲勢力の3分の2阻止だ。そのためには1人区が帰趨を決する。6年前の2つから3年前の11、さらに前進させられるかどうか。
 安倍の改元、天皇の代替わり、新札発表などの政治利用がきわだったこと、トランプ歓待でテレビを独占したことなど、安倍の支持率戦略がこの間功を奏しているかに見える。国会の予算委員会を一切開かず逃げを打ちながら、テレビをいかに引き回すかに総力を挙げる。言論ではなく、イメージで政治をする。実にズルイ。だけど、好き勝手なやり方に国民があやつられっぱなしで選挙を迎えられるかどうか。
 政策的には、わたしは共産党がジェンダー平等を政策の大きな柱に押し立てたことに注目し、評価している。自民党は、本心では、子どもは3人発言をした桜田や杉田水脈先頭にその正反対を突き進んでいる。ジェンダー視点は自公維とは180度違う点だ。若い人を中心に、LGBT差別、女性に対する性暴力、非正規差別、外国人労働者差別に正しい感覚が広がり、共鳴する動きが強まっている。少数者の問題ととらえられるが、これを政策の大きな柱に押し出したことに、共産党の次代を開く先見性を観る。若者に知ってもらえれば変化が生まれる。
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堺市長選挙に期待。日本一の歴史の自治都市・堺を滅ぼすな

2019年05月24日 14時45分03秒 | Weblog
 6月9日投票で堺市長選挙がおこなわれる。維新候補者に対抗して野村ともあき氏が立候補を表明した。維新の勝利に腰を抜かし、住民投票に賛成するばかりか都構想自体にも賛意を示した渡嘉敷・自民大阪府連に絶縁状を突きつけたのが野村氏。自民を脱退し無所属で立候補した野村氏は信用できる。堺市民共闘の候補者にふさわしい。かつての沖縄の稲嶺名護市長や翁長知事のようになりうる。渡嘉敷はさしずめ裏切者の仲井真だ。
 維新候補は、都構想は争点ではないとさっそく逃げを打っている。維新松井吉村は、公明党にだまされて死んでも死にきれないと騒ぎまくっていたのに、知事市長選本番では都構想は封印した。完全なダマシだ。なぜなら大阪市はなくなりませんといいつづけて多数派を形成するのは難しいから。
こんどの堺市長選でも維新は、都構想だんまり作戦に出るだろう。しかしその土俵に引きずられてはいけない。日本一の歴史をもつ自治都市堺を滅ぼしてはいけない、これがスローガンだ。これを貫き通すことだ。
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丸山に続いて長谷川。憲法違反・差別満載の維新集団

2019年05月24日 13時46分42秒 | Weblog
 国連憲章、日本国憲法全否定の丸山穂高議員の戦争発言につづいて、こんどは長谷川豊維新参院比例候補者が常識外れの差別発言をした。「江戸時代、士農工商の下に人間以下の存在がいる。人間以下と設定された人たちにも性欲がある。当然乱暴などもはたらく」などと講演で発言した。批判に対し、21日には、「差別だといってるそうですが、呆れ果てます」とまったく無反省で居直っていた。だが維新批判の高まりの中で形勢不利と見たか、22日発言を撤回し謝罪した。だがこれはテクニックに過ぎない。なぜなら丸山同様、長谷川は根っからの、心底差別者だから。
 長谷川はすこしは有名な元フジテレビアナウンサーだった。彼の差別発言で忘れてならないのは「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を滅ぼすだけだ!」というやつだ。病気は自業自得、自己責任、健康保険会計に負担をあたえる病人は勝手に死ね、国家に負担を負わすなという考えだ。恐ろしい考えだが、これをいままで公然とふりまいてきた。維新支持層のすべてではないが、相当数がこの弱者への憎悪に共感している。新自由主義が、政府財界・御用学者・御用マスコミによって、さらにここ10年先頭に躍り出た維新によって徹底的にふりまかれてきた。
 長谷川も、丸山も、さらに維新・足立も、自民元維新・杉田水脈も、憲法違反・弱者いじめ・差別発言をくり返すだろう。国民は、そのあまりの非人間性を見抜かなければならない。
 当然、このような人物をよりすぐって、候補者として推薦してきた維新という政党の責任は重大だ。新自由主義、弱者いじめが本質の維新の政策・感情にピッタリの連中だ。民主憲法を実現すべき政治の世界にもっともふさわしくない人たちだ。
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丸山問題で維新の責任重大

2019年05月21日 15時57分33秒 | Weblog
 維新を除名となった丸山穂高衆院議員は、何の反省もなく逆に居直っている。曰く「言論の府が自らの首を絞めかねない」「私が辞めることで前例を作ってしまいかねない。絶対に辞めるわけにはいかなくなった」「私自身が実力行使をしたわけでもないし、わたしが『やりましょうよ』という話でもなかった。憲法の理念を逸脱しているとは考えていない」と。
 元島民の団長に戦争でないと取り返せないと、しつこく迫っていたではないか。戦争で領土問題を解決するというのは日本が再び帝国主義として名乗りを上げることで、不戦条約以来、いくつもの国際条約、国連憲章で完全に否定されているもので、持ち出す余地は1ミリもないものだ。それを言論の自由の問題かのように言うのは、憲法のもとにある国会議員とは両立しない。したがって辞めてもらうしかない。丸山に言論の自由を言う資格はない。私が辞めたら悪い前例を残すとはよくいうよ。だから辞めないと。こういう議員にあるまじき議員が出てこないようにここでけじめをつけないと、維新や安倍配下からまたまた出てくる危険性がある。こういう議員を公認して押し出した責任は重大だ。
 野党が辞職勧告決議を出すに際し、自公与党にも賛同するよう求めたが、応じない。杉田水脈(元維新所属議員)をはじめ、丸山と同程度の議員を安倍子飼いとしてたくさん抱えているから、賛成できない。国連憲章も憲法もへったくれもない世界だ。
 こういうのを許すのかどうか、マスメディアも国民もその良識が問われている。
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維新は責任をもって丸山を辞職させろ

2019年05月15日 17時02分19秒 | Weblog
 維新の丸山穂高の衆院議員(大阪19区)は議員としては零点、議員になってはいけない人物だ。「北方領土」国後島のビザなし交流事業に元島民の人と訪問した際に、「北方領土」の返還は「戦争しないとどうしようもなくないか」などと戦争でしか実現しないという発言をくり返した。
 憲法遵守を宣言して議員に就任したはずだ。だが憲法なんかどこ吹く風の行状をこれまでも繰り返してきた。戦争で領土をというのは帝国主義そのもので、日本国憲法が厳しく否定しているものだ。うまくいっていない安倍首相のロシア外交をもくつがえす最悪の行為だ。
 この丸山の行為に対して、維新松井代表は、13日「言論の自由なので、どう発言するかは個人のいろんな表現の仕方の中での発言もあるかもしれない」と擁護していた。問題の深刻さが分かっていなかったようだ。これが維新の姿。しかし激しい批判がまきおこり、なんとかせざるをえなくなった。で、14日、除名処分にすると発表した。
 維新にしてはこれまで聞いたことがない厳しい処分だ。維新の地方議員や、公募ですり寄ってくる公募校長や公募なんとかは維新のレベルにふさわしい人物がたくさんいた。相当数が辞職したが、議員の公金詐欺的な犯罪行為への対処は大甘だった。維新足立衆院議員(大阪9区)の問題行動も放任状態だ。
 丸山問題は除名では済まない。維新が責任をもって議員辞職をさせて、そのうえで除名するべきだ。それが政党の責任のとりかただ。
 さらにそもそもの問題がある。維新は自民党の憲法改悪への取り組みが甘いと尻をたたき、改憲突撃隊の役割を演じている。9条改憲突撃隊の維新にあって人格的にもかねて問題のあった丸山が今回突出した行動をした。維新の本質のなせる業だ。

 
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脅迫で公明の政策を変えさせる維新、いいなりになる公明。勝手にすり寄る自民。まさに民主政治の崩壊。

2019年05月14日 06時19分35秒 | Weblog
 公明党大阪府本部幹部が維新の会幹部に対し、都構想に賛成の立場で住民投票の協議に入ることを伝えたことが、13日分かった。維新の吉村府知事は13日、2020年の秋から冬に住民投票を行い、公明が都構想に賛成しない場合は、次期衆院選で公明現職の関西6選挙区で対立候補を立てる、都構想賛成があいまいで玉虫色なら、きちんとケリをつける、6選挙区で全面的に対決すると取材記者に語った。(『朝日新聞』2019・5・14)
 公明党は、11日には、住民投票の実施容認を表明し、維新の側は週が明けたら公明との協議に入ることを明らかにしていた。実際に週が明けると、住民投票だけでなく、中身の都構想にも賛成すると豹変した。土俵づくりに協力するだけでなく、どういう転び方をするか協議しようというのだ。
 一方自民党も、11日、脅されてもいないのに、すすんで白旗をかかげて維新ににじり寄った。11日に府連会長に就任した渡嘉敷奈緒美衆院議員は、住民投票に賛成するとともに、都構想の賛否を「ゼロベースで考え直していく」と述べた。。つまり都構想賛成に回るというのだ。渡嘉敷氏は党の会議では何も言わずに、記者会見で勝手に方針転換を表明した。
 この政治劇は、関係政党はもはや民主主義の構成員たりえないことを天下にさらした。脅しで相手の政策を変えさせる。これが民主政治の手法か。住民投票という土俵をつくって住民に参加の機会を与えるというのが、従来の脅しの対価だった。決めるのは住民だと。ところが今度は、土俵だけでなく中身も賛成しろと、あいまいな態度は許さないと脅しを極限まで強めた。公明党が都構想に賛成するということは、公明党の党員、公明党の選挙活動が信心のバロメーターである創価学会員をしばることになる。脅しをかける方のファッショ性、反民主主義には厳しく糾弾をしなければならない。いいなりになる側にもあきれはてる。
 前回もそうなのだから、公明党は住民投票賛成に回ることははじめからわかっていた。だから2月段階で賛成を表明すれは、ダブル選挙という私物化選挙もさけることができた。民主主義の墓場近くまで大阪府民はひきずられて行くこはなかった。
 公明党よりも都構想・住民投票に明確に反対していた自民党も、役員交代で急変。この渡嘉敷という人物は何者だ。本心は維新べったりの安倍の子分か。最前まで都構想反対の公約を知事選訴えながら、ころりと態度を変える。しかも、中心中の中心、この政策のために選挙を戦いながら、それを平気で捨てる。全く信用できない。退場してもらうしかない。
 
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維新松井、なぜ住民投票先送りするのか

2019年05月13日 11時59分00秒 | Weblog
 維新松井氏は、知事市長選挙の序盤から、「住民に判断材料がそろわないか野性がある」などといって住民投票を先送りすると言い出した。自民・公明が維新に屈服して住民投票容認に転じた今、早くて来年末、遅ければ2023年4月だと。
 自民公明がひれ伏せばすぐにでもできるではないか。そもそも、「公明党に騙された。このままでは死んでも死にきれない」とわめいて、脱法行為のダブル選に持ち込んだのではなかったのか。もともと7月の参院選と同時に住民投票をしたいといっていたではないか。今から7月は無理としても、秋にはできるはずだった。なのに、なぜ先送りするのか。
 維新松井らは、ダブル選本番前と告示当日は都構想と住民投票について語った。だが、すぐに都構想については語らなくなった。明らかな争点そらしに出た。なぜか。テレビ討論で、大阪市が無くなるという批判に対して、「大阪市はなくなりません、大阪の街並みが消えますか」とか、「この高島屋前がなくなりますか」などと馬鹿ないいわけをしてひんしゅくを買った。
 それがあったからだろう。選挙戦術として都構想で闘ったら言い訳に回らざるを得なくなり、これはまずいと作戦変更をし、都構想も「死んでも死にきれなかった」住民投票も封印した。ここが維新のほんとうにズルイところだ。正々堂々と訴え、議論をかみ合わせ、府民市民の判断を仰ぐという民主主義を一顧だにしない。死んでも死にきれなかった本丸を封印して、ごまかしに徹した。それが「大阪の成長を止めるな」だ。これも中身はフェイクだが。
 自民公明が協力するといっているのだから、さっさとできるはずだ。つい3カ月前は7月にやらせろと息巻いていたのだから。急に判断材料が貧しくなったのか?なぜか。
 選挙に入る前の、テレビ討論で、大阪都構想は議論に耐えられないとわかったのだろう。都構想の核心であり、弱点でもあるのが、大阪市廃止だ。大阪市をなくし特別区をつくる、これが都構想のすべてといってよい。ところがこれをいいたくない。これをあまり言いつのられると、支持者も困惑する。だからすぐに住民投票に持ち込むと、大阪市をなくしていいのかの大論争になる。4年前は、「いや、なくなりません」で押し通したが、今度はそうはいかない。維新支持は増えたが、「大阪市をなくしていい」が増えたわけではない。だから、先送りする。
 
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遅ればせながら『万引き家族』を観ました

2019年05月07日 23時39分10秒 | Weblog
 連休終わりの日、この連休の一大イベント、『万引き家族』を観に行った。先は九条の「シネヌーヴォX」。
 『万引き家族』は現在の日本が政策の必然として生み出している様々な貧困の集合体です。是枝監督が国民栄誉賞を断ったのは当然。目をつぶって栄誉賞を贈ろうとした安倍のメンツはつぶれた。
 この作品の出演者は素晴らしい。樹木希林は映画の軸になって存在感があった。つぎに安藤サクラには参った。演じているのではない役の本人がそこにいた。とくに終盤の、取り調べの長回しシーンでの安藤サクラの表情の変化にはひきこまれた。女優さんのどっとあふれる涙には、涙だけかいとおもわせるところがあるが、安藤サクラの涙はそうではない。出そうとした涙ではない。拾ってきた子供を思う涙、事情があってつくり上げた「家族」生活の中でにじみ出た涙だった。このような涙を描いた是枝の映画は素晴らしい。犯罪と紙一重の家族が滲みだす21世紀日本の非人情への告発の涙だ。
 それにしても21世紀日本は、令和騒動に明け暮れる日本は冷酷だ。天皇家への敬愛はあふれんばかりだが、生活保護バッシングはおさまらない。
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「声」の欄でなつかしい先生の名前をみつける

2019年05月04日 11時19分53秒 | Weblog
 今日(2019・5・4)の『朝日』「声」の欄で「忘れられない言葉」のテーマでいくつか投書が載った。
 長崎の方の「人生支えた『艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)」という投書にひかれて読んだ。貧しく、進学できない筆者に、中学校卒業の時担任からもらった励ましの言葉だった。恩師の勧めで地元の貯金局に務め、定時制高校へ。職場の応援もあり、卒業し、夜の短大へ。さらに学びの意欲抑えがたく、京都の夜間大学に。あの先生のようになりたいと教員免許を取り、郷里の中学社会科教員になったときは29歳。人一倍教材研究に打ち込んだそうだ。あの言葉を支えに。
 「人一倍、教材研究に打ち込んだ」というところに至って、わたしは、あれっ、もしかして、と思って投書者の名を見ると、懐かしい末永浩さん(83)だった。わたしが29歳で採用され、平和教育に関心を持ったころ、長崎で熱心に平和教育に取り組んでいたのが末永先生だった。先生は私のことをご存じないと思うが、長崎の先生といえば末永さんだった。長崎で平和教育の全国集会がある時はその中心として働いておられた。
 教材研究こそが大事だ。最近はややもすると教育委員会おすすめの授業技術中心主義に流れていることが心配だ。形は内容と不可分であって、教育内容を深めないで、形で生徒を誘導しようというのは教育の本質をゆがめる。
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2019憲法記念日。改憲許さない決意の日

2019年05月04日 10時14分03秒 | Weblog
 安倍首相は、来年施行の見通しがないにもかかわらず、2020年改憲施行をあらためて宣言した。極右日本会議の集会にあてたビデオメッセージである。17年の憲法記念日に、自衛隊を書きこむ9条改憲を打ち上げたときは、安倍改憲派が9条改憲に突き進んでくると衝撃をよんだ。9条の会など護憲派が身を引き締めて、あらたに3000万署名にとりくんだ。何も変わらない、今ある自衛隊を書きこむだけだからと、ごまかしの宣伝に安倍氏はこれつとめた。公明党も一気に引き込み、自衛隊容認の一般世論とも折り合いがつく、最高戦略だと持ち出してきたものだ。わたしも、これは手ごわい、最終決戦かと身構えた。退職教職員の会での3000万署名はいまもつづく。
 昨日、全国で9条改憲は許さないと、憲法記念日の集会がおこなわれた。大阪でも扇町公園で大集会がひらかれた。こもごも決意が表明がなされた。夏の参院選挙で市民と野党の共闘が成功すれば、安倍改憲派を3分の2以下に追い込み、改憲をストップできる、退陣に追い込む展望も開けると気勢が上がった。
 その日に安倍氏が発言したのだ。2年前に「2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと申し上げたが、今もその気持ちに変わりはありません」と。この時は西暦を使っているが、今年は令和令和と改元、代替わりを政治利用し倒す身勝手ぶりだ。だが、来年施行となるとこの夏までに国会で発議する必要があるが、100%不可能だ。参院選後も3分の2を失ってその道は閉ざされるだろう。
 道が閉ざされたかに見えるその原因は安倍強権政治そのものにある。この2年、自らのお友達優遇政治、森友・加計問題で憲法どころではなかった。憲法審査会でも強権的なやり方がことごとく裏目に出た。一方で、3000万署名運動が、2004年からの9条の会運動以来の盛り上がりを見せた。 
 ビデオメッセージの安倍氏の表情は、心なしかうつろだった。令和と改憲と叫んだが、令和とは何の関係もない。万葉を典拠と思い込んでいるが、典拠は100%漢籍だ。
 5月から7月に向けて、安倍改憲の野望を打ち破るために、憲法を大切にする人々が気持ちよい汗を流す季節にしよう。
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安倍内閣、憲法違反の代替わり儀式につづいて、天皇の言葉から「憲法遵守」を抜く

2019年05月01日 17時37分49秒 | Weblog
 2019年5月1日、新天皇が即位した。即位の儀式とされるのが10時半から始まった「剣璽等承継の儀」だ。「三種の神器」を引き継ぐもので、宗教的行為だ。問題は、これが国事行為として行われたことだ。明らかに憲法違反だ。憲法20条の信教の自由、政教分離原則に反する。皇室祭祀と即位とは明確に分離し、憲法にのっとった即位儀式にすべきだ。
 その後に行われたのが「即位後朝見の儀」だ。「朝見」が問題だ。即位した天子に臣下である臣民が拝謁することをさす。民主憲法では想定し得ない時代錯誤だ。
 さらに天皇の「ことば」に変質が押し付けられた。昨日、閣議で天皇の「ことば」を決定したとNHKが繰り返した。そのポイントになるところはこうだ。「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします。」
 これが1989年の明仁天皇即位の「ことば」とは明らかに違う。30年前はこうだ。「日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類の福祉の増進を切に希望してやみません。」
 「日本国憲法を守り」が「憲法にのっとり」に変えられた。憲法99条〔憲法尊重擁護の義務〕は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」と定めている。憲法遵守義務だ。一番に憲法遵守を宣言すべき安倍首相が、改憲の旗振りを国会議員にけしかけている。その安倍内閣が閣議決定した天皇の「ことば」は、30年前より明らかに変質している。のっとるとはいうが、遵守すると宣言はさせないのだ。見過ごすことはできない。
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