山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

安倍首相の「桜を見る会」後援会接待は公職選挙法違反だ

2019年11月12日 17時37分41秒 | Weblog

 今日(11月12日)テレビを見ていると、田崎史郎氏などは、桜を見る会に安倍首相が850人も招待したことについて、問題は数が多すぎたことくらいだ、みたいな解説をあちこちのテレビでやっていた。公職選挙法違反については、おそらく違反にはならないといった。田崎氏は首相官邸に近いから、その見立てをふまえて発言したのだろう。資料は破棄した、詳しくはもうわからない、セキュリティの関係で答えないでつっぱねれば、森友加計問題と同じようにすり抜けられると考えているのだろう。

 だが、どうしても納得できない。ジャガイモやメロンをくばった大臣が公選法違反の寄付行為で辞任に追い込まれたのに、自分の金で寄付したよりも何倍も悪質な税金での850人接待の方がもし罪に問われないとしたらそんな法はどうかしている。

 公職選挙法第199条の2は「公職の候補者または公職の候補者になろうとする者(公職にある者を含む)は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄附をしてはならない。」と定めている。桜を見る会で飲食の接待をし、お土産を持たせたのは寄附にあたらないのか。公職選挙法221条は「次の各号に掲げる行為をした者は、3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金に処する。一、当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもって選挙人又は選挙運動者に対し金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務の供与、その供与の申し込み若しくは約束をし又は供応接待、その申し込み若しくは約束をしたとき。」となっている。

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香港警察のデモ参加者への発砲の異常

2019年11月12日 13時21分22秒 | Weblog

 自由を求める下も参加者への香港警察の発砲はもはやなんの正当性もない。丸腰の21歳の青年に何のためらいもなく警官は発砲している。その様子が全世界に報道されている。なりふり構わぬ弾圧だ。警官の神経は正常な判断力を欠いた追い詰められた反応に見える。

 6月からの逃亡犯条例撤回要求のデモが数十万、100万規模になり、香港政府が遅れに遅れて撤回はしたものの、その間も激しい弾圧に終始した故に、警察の蛮行を独立調査委員会で調査する、真の普通選挙実施などの要求など5項目の運動へと深化している。だからもう後戻りはない。

 香港政府は、後ろ盾の中国習近平政府にせっつかれよけいに余裕をなくしている。11月4日、香港行政長官が習近平国家主席と会談し、「法に従って暴力を止め、処罰するよう」求められた。デモは暴力だ、暴力を制圧し、処罰せよという指示は、香港政府の下に行くほど、見境のない形で暴発する。手に何も持たない青年が近づいたのを至近距離で撃ったのはまさにこれだ。習近平は中国本土では全て押さえているから、その調子で、香港は何やってんだという。だが一応、民主をかかげる中国政府も、やがて追い込まれることになる。

 香港政府と警察はいまや行政支配の正統性を失っている。だから議会で逃亡犯条例の審議を妨害したとして民主派議員3人を逮捕・起訴し、4人に出頭命令を出した。人権侵害条例の審議がすすまず、もみ合い状態が起きたとしてもそれは議会の運営規則で正常化すべきものだ。ここにきていきなり民主派の議席を奪うことは、反対派の少ない状況であらたなことを進める狙いがあるのだろう。先に植民地時代の「緊急条例」をつかって「集会でのマスク禁止」という超法規措置をやったが、これに類することが狙われている。

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