山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

辺野古に心寄せるローラと安倍に呼ばれて喜ぶTOKIO

2018年12月31日 17時50分01秒 | Weblog
 モデルでタレントのローラさんが、環境問題から辺野古新基地反対の署名に参加し、その立場を表明したことが反響を呼んだ。わたしもその見識に敬服した。それを機に署名がより進んだようだ。
 ところが年末、タレントのTOKIOが安倍首相に呼ばれて、スーツも新調して首相官邸で親しく懇談したそうだ。その政治手法があまりに独裁的と批判されている最高権力者に声をかけられて、ほいほいとすり寄っていく感覚はどうか。ローラが話題になったのは折り込み済みなのに。うれしいだけで、権力にすり寄る後ろめたさはないのかもしれない。
 安倍は1900年代から島田紳助をはじめとするお笑い、タレントをお食事懇談を数多く設定して政治運送のすそ野を作っていた。松本人志や東野幸治など吉本芸人も多数取りこんでいる。TOKIOはそのうちのひとつだ。
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NHK紅白歌合戦にガチンコ勝負を挑む吉田類「酒場放浪記」

2018年12月31日 17時24分08秒 | Weblog
 12月31日はいろいろ忙しい。ところがテレビではBSTBSで「吉田類の酒場放浪記」を朝からやっている。いつもは予約録画してみているのが、朝からぶつっつづけだからうれしい。作業しながら見る。それもいつもは東京ばかりなのに、年末特番は地方に行くから地方居酒屋風景が見れていい。9時からはNHK紅白歌合戦に挑戦する。去年もやったのかもしれないが、とにかくおもしろい。
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年賀状印刷騒動

2018年12月29日 23時08分26秒 | Weblog
 毎年のように年賀状には悩まされる。この拘束力と抑圧感はただものではない。
 27日にあっという間に裏も表の宛名も印刷して言葉を書き入れて出そうと思っていたのに、さんざんな目に合った。まず、インクを上新電機でそろえた。ところが、8年ほど使っているキャノンのプリンターがインク吸収体がいっぱいですと警告を発した。上新に聞くと、吸収体交換は修理に出さないといけない、ほとんど定額制で、正月を越え、新しく買う方が安いという。仕方ない。キャノンの古いタイプの9000円弱+税のを買った。インクも。これがまた高い。最近宣伝のタンク式のインクのは機械が35000円くらいで割高なのでやめた。最初に買ったインクはタイプが違うので使えず、丸々損をした。
 新しいプリンターを持って帰って、指示書に従ってパソコンとセット。双方が認識するようにだ。こういうのが苦手だが、時間かかってなんとかクリア。これで裏面のカラー印刷を終えた。28日、あて名印刷だ。ずっと古いパソコンに宛名が筆王に入れてあり、それを新しいプリンターで印刷しようとしたが動かない。相互が認識していないのだ。これは絶対ダメということ。筆王の住所録は使えない。古いパソコンを新しいプリンターと見合いさせ、手続きをといっても古いパソコンの指示書がない。駄目だ。年賀状印刷本のCDに宛名コーナーがあったので、最初から名前・住所を入れなおすしかない。仕方ない。地道な作業だ。体が凝ってくる。29日午前まで入力作業は続いた。すぐ宛名印刷に入ったが、7割くらいでプリンターがごねだした。なんとしても動かない。
 しょうがないので残りの宛名を手書きした。ますます体が凝る。そして裏の一言書きだ。乱雑になる。でもなんとか18時頃には完成。港郵便局に駆け込み、18時半の回収に間に合う。当初予定より1日半、2日遅くなった。年末の一大苦行をのり越えた。あとは30、31とおせちだ。
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松井知事・吉村市長、同じやり口はもう見透かされている

2018年12月25日 23時22分58秒 | Weblog
 維新の松井大阪府知事、吉村大阪市長が、知事・市長を辞めて4月の統一地方選と同日の出直し選に打って出ると騒いでいる。都構想を公明党の協力を得て統一地方選までにまとめ、7月の参院選と同日の住民投票に持ち込むねらいだ。公明党はそういったことにわずらわされず選挙運動に集中したい。松井・吉村らは、話が違う、約束の文書があるという。その文書は、去年4月17日に、都構想の法定協設置に合意し、任期中に住民投票をするというもののようだ。維新・公明代表の府会議員が署名したものだけに、任期中とは議員の任期中と読むのが普通だが、知事・市長の任期中と読めないこともない。松井・吉村らは、参院選以後ならとする公明を「人として許されるのか」といい、同日選に持ち込むとおどす。
 来春の地方選では、維新は現有議席を減らすのは避けられない。あきらかに下り坂だ。議席を減らして、それでも公明を取りこんで法定協でごりおしができるか微妙だ。一巻の終わりになりかねない。それが見えているがゆえに、ここで大芝居を打ってきたのだ。知事市長辞職・出直し選挙のあと押しで府市議選をやれば、現有勢力確保ができるかもしれないと。その先に都構想・住民投票が見えると。
 この芝居の台本は4年前に橋下なにがし氏が書いたものを、ほこりをはたいて引っ張り出してきたものだ。とにかく人の考えの先先を行く芝居を打って人の注意を引き付けてきた。わたしなどは、それを思い出すだけで胸くそが悪くなる。
 4年前。府議会・市議会で否決され、この世から姿を消した都構想法定協が、維新橋下、菅官房長官、創価学会会長の謀議によって、よみがえり、府市議会に押し付けられて、否決されたものが生き返るという議会制民主主義の下ではありえないことを無理やりやった。これもすべて安倍・菅の憲法9条改悪作戦に維新を完全に取りこむための国家犯罪だった。創価学会は学会で、学会が議席を持っている小選挙区に維新に候補を立ててほしくなかったら維新に協力しろと脅された。この脅しはずっと続いている。学会は大阪の頭越しに取引をし、大阪の地方政治に押し付ける。地方自治も吹き飛んだ。
 その一連の謀略をもう一度やろうというのだ。だが、そうとう色あせ、橋下の金切り声もなく、低調な4年ぶりの芝居再演会見だった。公明党も裏で候補を立てんとってと懇願するのではなく、堂々と表舞台で勝負すべきだ。いつまでも維新におどされて右往左往するのはやめるべきだ。
 
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新人王戦の主催者は誰か(5)

2018年12月22日 15時00分13秒 | Weblog
 昨日友人の浅海さんが、「新人王戦の主催者、『朝日デジタル』はしんぶん赤旗と書いていたよ」教えてくれた。「えっ、ほんと」といささかびっくりした。デジタルまではカバーできなかった。契約していないが、頭の部分を見ると確かに「朝日デジタル」の記事に「新人王戦(しんぶん赤旗主催)」と書かれている。
 12月に入ってからの表彰式の記事では、「朝日新聞」本体も主催者を書いたよと教えてくれた。見ると、ちゃんと書いてある。なんということもないちっぽけなことだが、日本の民主主義にとって大事だ。「朝日新聞」が是正したことを評価したい。
 浅海さんは、わたしのブログを厳しくチェックしてくれていて、ありがたい存在だ。期間が空いたりすると、病気になったのではと心配するそうで、心配かけないように、まめに書かないといけない。
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劇団きづがわ「鶴彬 ー 暁を抱いて」を観る 

2018年12月19日 15時44分30秒 | Weblog
 大阪の劇団きづがわの「鶴彬 - 暁を抱いて」を2018・12・15 11時、リバティおおさかで観た。わたしは鶴彬には思い入れがあるのでぜひ観たいと思っていた。
 鶴彬は、本名喜多一二(かつじ)、1909年1月1日、石川県高松町生まれ。若くして柳壇に頭角を現し、東京の井上剣花坊に師事する。無産者運動、プロレタリア文化運動にも出会う。徴兵検査と第7連隊(金沢)への入営。「無産青年」を持ち込んで広めようとして7連隊赤化事件として治安維持法違反で大阪衛戍監獄へ。出獄、除隊後、剣花坊とその死後妻の井上信子の庇護をうける。鶴彬の最期の6首を井上信子は決断して掲載する。それが大阪の「三味線草」の密告により検挙され、中野区野方署に収監される。なんとそこで赤痢にかかり、豊多摩病院に入院するも、手錠につながれたまま死亡する。享年29歳。あまりに若い。
 赤痢は経口感染の伝染病だ。野方署で集団感染があったとの報告はなく、鶴彬一人が感染したようだ。細菌戦部隊といえば731部隊が一般に知られているが、東京で陸軍軍医学校防疫研究室が1932年に設立されており、東京に赤痢菌が保管されていたことは否定できないだろう。ピンポイントの赤痢患者発生はこの病気の態様からして考えにくい。あきらかに権力による虐殺だ。
 「鶴彬 - 暁を抱いて」は感動的な舞台だった。よく練られている。川柳が映像でも示され、理解を助けてくれる。鶴彬は2時間の舞台に出ずっぱりだ。主演の寺島由浩さんは大変だったろう。大したもんだ。わたしがとくに気に入ったのは、井上信子さんと鶴彬のやりとりの場面だ。信子さんは剣花坊以上に腹のすわった人で、鶴彬の才能を評価し、大事に育てた。信子役の和田雅子さんはなかなかの役者だ。NHKのドラマに客演してもいいのにと思った。
 「川柳人」掲載の鶴の最期の6首が舞台正面に映し出されると涙が止まらなくなった。
   高粱の実りへ戦車と靴の鋲
   屍のゐないニュース映画で勇ましい
   出征の門標があってがらんどうの小店
   万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た
   手と足をもいだ丸太にしてかへし
   胎内の動きを知るころ骨がつき
 
 鶴彬の作家精神と反戦の決意を頭にうかべて最後の6首をよむとやはり涙を禁じ得ない。剣花坊・信子をのぞいて、戦後、鶴を最も早く掘り起こし、われわれに教えてくれたのは一叩人さんだ。一巻本の『鶴彬全集』(1977年、たいまつ社)を世に送ってくれた。部数が少ないため、わたしが関心を持った80年代には入手できなかった。代わりに一叩人編『反戦川柳人鶴彬 - 作品と時代』1978、たいまつ社を手にした。その後、井上信子の鶴への愛情に似た姿勢で澤地久枝さんが一叩人編『鶴彬全集』の増補改訂版を出版した。漏れていた作品を網羅し、大金をつぎ込んでの事業だ。ようやくわたしも『鶴彬全集』を買うことができた。90年代の終わりから、鶴彬に関する研究解説書や小説が相次いで出版されるようになった。映画もつくられ、そして今度は感動的な舞台作品がつくられた。
 時代が過ぎていくと忘れられるのが普通だが、鶴彬は逆に、今の、歴史の歯車が逆転してきている時代だからこそ、鶴彬の精神に学べと作品化する人々が出ているのだろう。
 
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安倍内閣、憲法違反の「空母」導入

2018年12月18日 21時39分02秒 | Weblog
 12月18日安倍内閣は「防衛大綱」と「中期防」を閣議決定した。その中の焦点は空母導入だ。海上自衛隊の「いずも」型護衛艦を改修して垂直着陸できる戦闘機を搭載する予定だ。航空母艦はイラク侵略戦争で大活躍したように、侵略の要の装備だ。
 憲法上、こんなものは持てないのは自明だ。自民党歴代内閣でも、空母は攻撃用だとして持てないとしてきた。ところが、今度は、垂直着陸ができる戦闘機は災害対処用で常時艦載しないから、従来の政府見解との変更はないというのだ。戦闘機がなんで災害対処なんだ。常時搭載しないからと。いずれも通用しない奇想天外な屁理屈だ。
 航空母艦はどんな屁理屈をつけようと、持つことはできない。立憲主義破壊の安倍内閣はもう何でもありの内閣だ。夏の参院選で少数に追い込んで打倒するしかない。
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MBSドキュメンタリー「バッシング~その発信源の背後に何が」2018・12・17よくやった!右翼花田のずるい態度

2018年12月17日 20時48分09秒 | Weblog
 2018年12月17日深夜のMBSの「バッシング」は気迫の出来だ。よくやった。感謝。
 気に入らない言論への右翼の横暴はとどまるところを知らない。事実に基づいているかどうかは関係なし、リベラル派、左派に妨害を加えることができればどんな卑劣なことでも平気でやる。批判されてもくりかえす。これが右翼のやり方だ。なにしろ後ろには安倍晋三という極右政治家が国家権力を握っている。ヨーロッパで極右の伸長が懸念されているが、日本では極右が政権を握って6年も経つ。だから何をやっても咎められない、やり放題だとつけあがっている。
 MBSドキュメンタリー「バッシング~その発信源の背後に何か」は気鋭のドキュメントだ。研究者や、弁護士や、朝日新聞にいやらしい攻撃を加える。そのひとつに元文春編集長の花田かずよしという人がいる。2年前に「Hanada」という右翼月刊誌を立ち上げた。「新潮45」は杉田水脈の人権侵害論文?掲載とその後の杉田擁護でついに廃刊に追い込まれた。そのことについて花田は櫻井よしこらとともに「Hanada」12月号に一文を載せた。「朝日と連動して言論の自由を潰した新潮社」と題するものだ。明白な人権侵害を言論の自由だということはできない。
 花田・桜井は「杉田論文を最初に問題にしたのは朝日新聞」だという。「朝日」がデジタル版で取り上げたのが今年7月23日、新聞では7月24日だ。「毎日」が新聞で取り上げたのが7月21日だ。最初に問題にしたのは朝日というのはウソだ。ドキュメンタリーで記者にこれを指摘されると、花田はにやにやしながら、「そうなんだよね。そうですよね」といい「毎日はやっぱり弱いですよね。部数もすくないし。そりゃ、おっしゃる通りです」という。記者が、最初に問題視したのは朝日ではなく毎日だと切り込むと、花田は「毎日だと、まあ、そうかもね」「ふん、はっはっは。でも毎日じゃ売れないと。毎日新聞じゃだめなんだよ。朝日新聞じゃないと」と虚偽報道を反省するどころか開き直った。これが編集長で執筆者の花田の返答すすべてだ。
 新潮社広報部は「新潮社社員と朝日新聞記者が連動連携したというような事実は確認していません」とコメントした。
 これで「Hanada」の一文の根幹が嘘で作られていることが明らかになった。その一文をメインに掲げた雑誌が世の中に出回ることそのものが許されない事態だ。以上で、花田という人間がどんな人間かわかるだろう。平気でウソを書く、ウソを骨格にして論文ならざる雑文を書き、全国に広告を打って6万分も売る。こういう人物が言論界の一角を占めていることを放置してはいけない。こんな雑誌が堂々と世の中に出回ることを食い止めなければならない。この事実がわかった時点で回収すべきだ。
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「沖縄に寄り添う」といって首を締めにかかる

2018年12月16日 21時58分22秒 | Weblog
 先の沖縄知事選で首相官邸・自公維3党がオール沖縄勢力に襲いかかって完敗した。そのあと安倍首相は「沖縄に寄り添う」といった。これまで何度も繰り返したフレーズだ。寄り添う気など全くないのに、平気でいう。実際は首を締めにかかっているのだ。寄り添うふりをして首を締めに来ているのはことごとく違法だ。
 1、そもそも、岩礁破砕許可が去年の3月に切れているのに、いまだ更新していない。
 2、8月に、県は環境保全での協議を行わない、サンゴ移植もしない、大浦湾の朝軟弱地盤判明による設計変更をしていないなどによる埋め立て承認撤回をした。これに対しては裁判を提起すべきところを、国はペテンを打ってきた。行政不服審査法を法の趣旨を破って私人を装い、政府内の国交大臣に泣きついて県の命令を停止するという違法な行為に出た。そして工事再開し、12月14日から土砂投入をはじめた。
 3、土砂積み出し投入も違法ずらり。使う民間桟橋の工事届未提出。届を出しはしたが県の立ち入り検査を受けないまま搬出作業をした。県条例では千平方メートル以上の広さで土砂を積む場合届け出が必要で、県は作業の停止を指導、すると国は堆積場を使わずベルトコンベアで直接船に積む方法を編み出す。
 4、テレビ画面でも確認できるが、土砂には赤土がいっぱい混じっている。県の赤土等流出防止条例で規制されているのを無視してどんどん赤土を投入している。
 「沖縄に寄り添う」という中身がこれだ。なんとしても土砂投入というレベルに一段階引き上げたいという執念だ。もう後戻りはできないところまで来た、もうあきらめるしかないと県民に思わせるためだ。
 だが大浦湾側は工事はできない。40mの深さのマヨネーズ状の朝軟弱地盤があり、その土壌改良工事をしないことには何も進まない。そのためには設計変更を要する。それに基づく新しい工事の申請はデニー知事は公約に基づいて却下する。すると辺野古新基地はとん挫する。脱法・違法・奇手連発の安倍政権だから、土壌改良をせずに工事を続行するというにちがいない。専門家によるとそんなごまかしで済むようなレベルではない。
 沖縄県民は何度も何度も民意を示してきた。それを違法行為を重ねてでも押しつぶすという法治国家があるだろうか。すでに集団的自衛権行使の憲法解釈・安保法制で立憲主義を平気で破壊した安倍政権だから、沖縄での法の支配を崩すことなど平気なんだろう。戦後日本で初めて出くわした事態だ。国会は自民公明に維新もすりよっているから好き勝手できると思っているが、沖縄はそうはいかない。確固とした民意がある。2月24日には県民投票もある。
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韓国の光州・済州島への平和の旅に参加して

2018年12月14日 23時57分05秒 | Weblog
 全日本退職教職員協議会の「光州・済州島を訪ねる平和の旅」(2018・11・26~29)に参加した。光州・済州島とも行ってなかったことと、光州民主革命(光州事件)、4・3事件の現場で学びたいと思って申し込んだ。単なる観光ガイドでない現地ガイドさんはもちろんだが、このツアーを企画立案した高橋信さん(愛知高教組元委員長)が光州広域市から名誉市民の称号を与えられているほどの人物であることからわかるように、頭の中がパンパンになるほど勉強になった。団長の石田義明さんが静岡、高橋さんが愛知なので静岡・愛知の参加者が多かった。
 インチョンに降りて、光州(クァンジュ)までバスで4時間。ここで高橋さんから徴用工の問題、新日鐵住金大法院判決、ツアー最終日に大法院判決が出された三菱女子勤労挺身隊問題をきっちり聞いた。高橋さんは、三菱重工名古屋航空製作所に女子勤労挺身隊の若い女性が働かされていた事実を証拠をもって突き止め、彼女らの損害賠償と人権回復のために30年余尽力してきた。韓国では、挺身隊といえばすなわち慰安婦だと誤解され、国内で差別されてきたという問題があった。しかし高橋さんの示した証拠が三菱での「勤労挺身隊」の存在を証明したので、国内での誤解に基づく差別を解きほぐす結果となった。だから、高橋さんは、挺身隊問題では大事な人なのだ。かれは日本での挺身隊裁判と三菱への毎週の抗議要請行動をずっとつづけ、こんどの韓国の裁判にもかかわっている。
 バスは全教組光州支部の幹部の人たちが待ち構える夕食会場に着き、韓国の進歩的な教職員組合の人たちと交流した。1989年に結成すると、軍事政権に1500人もの組合員が首を切られた。弾圧に抗して闘ってきた組合だ。光州支部15人、日本から22人と大交流会だ。双方ともひとことずつあいさつしたので近くのホテルに着いたらもう10時だった。
 2日目午前はなんと光州広域市の教育監の張輝國氏との面談だ。普通にはありえない設定だ。日本と違って、教育監は教育行政のトップでなんと公選制だ。日本でも民主革命が叫ばれた終戦直後のようだ。終戦直後はなんと読売新聞が社説で「民主革命を貫徹せよ」という調子の社説を連打していた。そんな時代もあった。民主派の教育監だからこその、われわれへのもてなしだった。教育監の人柄にも驚いた。彼は、お客様を迎えるのに私が正面に座るわけにはいかないと脇に座ってあいさつをした。おごり高ぶった権力者に慣れた私たちは心底驚いた。
 光州民主教育行政の基本はこうだ。
 教育像ーー一緒に学び分かち合う幸せな光州教育。教育指標ーーともに生きていく正義の民主市民の育成。スローガンーー質問のある教室、幸せな学校。
 2018光州教育十大ビジョンには、教育自治と学校民主主義の強化、入試中心の競争教育からの脱却、一人の子も逃さない教育、学生中心の学校空間の再構成、高等学校での無償給食の拡大、5・18民主化運動精神の全国拡散などが並ぶ。面談は時間を延長して実に1時間半に及んだ。
 私たちは、民主的な教育監と教育行政を生んだ力が1980年の5・18及び1987年の民主化闘争、さらにローソク革命にあることを体感した。
 午後は、国立5・18民主墓地を訪れた。光州事件ともいわれる1980年の全斗煥クーデターに対抗し民主化闘争を闘った革命烈士の墓地だ。まだ行方不明の人も含め815人が葬られている。今は国が、民主墓地という名で、民主化闘争を学ぶ教育施設としても重視して運営している。一人一人の土饅頭には名前を書いた墓碑が添えられている。
 そのあと、光州市庁舎の前庭にある「少女像」を訪ねた。この少女像は椅子に座ってなくて、立ち上がって天に手を伸ばしている。このツアーには韓国MBCテレビが同行取材をしており、墓地でも、少女像の前でも高橋さんにインタヴューをしていた。夕方近く、1929年11・3独立運動のリーダーの役割をした光州第一高校に伺った。生徒はまだ授業中のようだった。学校の中に「光州学生独立運動記念歴史館」と「記念塔」があり、同校の歴史の先生が展示内容を説明してくれた。光州から全国2百数十の高校に独立運動が広がった。その11月3日は韓国では「学生の日」とされているそうだ。
 夜は高橋さんとともに運動をしている「勤労挺身隊市民の会」の皆さんとの交流会だ。この日も15名の仲間がわれわれを迎えてくれた。韓国語のできる人もいたが、下手な英語で、あるいはスマホの翻訳で意思を伝えあった。言葉の壁は問題ではなかった。日本から持って行った「教え子を再び戦場に送るな」の旗をかかげ、安倍9条改憲を打ち破ることでも互いに一致した。同志的連帯を確認し合った。この日もホテル着は10時だった。
 3日目は光州空港からチェジュへ。光州空港ではジェット戦闘機の着陸が10機ほど続き、滑走路の脇で30分ほど待たされた。また待機している戦闘機のうち半分ほどは翼の下に小型のミサイルを抱えていた。
 火山の島チェジュは田んぼや畑の畔が火山岩を積み上げてできていた。家の垣根も火山岩だ。済州島は1948年の4・3事件を学ぶために訪れた。1945年の日本からの解放後、米軍政は警察と右翼青年団を送り込んでテロを続けていた。1948年4月3日、済州島の南朝鮮労働党が南だけの単独選挙に反対して武装蜂起した。選挙は済州島のみが成立しなかったが、大韓民国はつくられた。その過程で、11月には戒厳令下で済州島全域で武装蜂起に協力したとの理由で3万近い島民が殺された。複雑な問題もあり単純化はできないが、民主化された韓国政府は、真相究明と謝罪、名誉回復をすすめている。広大な4・3平和公園がつくられている。虐殺現場の穴も保存され、教育に使われている。韓国政府が、李明博と朴槿恵の時は消極的だったが、全体の流れとして民主化闘争を子ども青年にも積極的に教育し、受け継がせようとしていることが実感できた。平和憲法を持つ日本では、平和教育が抑圧され、最近では安倍の別動隊である右翼から迫害の危険が及んでいる教員も少なくはない。
 1980年と1987年の民主化闘争・民主革命および先年のローソク革命の余韻を残す韓国はすごい。女性ガイドさんは、1980年のとき、親から「あんたはデモに参加したら先頭に立つに違いないから、家から出さない」と家に閉じ込められていたが、のちの二つの革命では大奮闘したようだ。とくにローソク革命は200万の大闘争だったから、みんな参加し、いまだ興奮冷めやらぬという感じだった。
 日本の民主革命は遠い。唯一例外は、沖縄だ。沖縄の痛みをわが痛みと全国民が思うようになれば。
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財界要求で零細漁民を愚弄する安倍。漁業法改悪

2018年12月07日 22時49分18秒 | Weblog
 安倍内閣はろくな審議もせずに漁業法改悪法を強行しようとしている。全国のどこの漁民が、どこの漁業協同組合が漁業法改正を要望したか。あったら言え。昔、習った。漁業には漁場によって3種類あると。沿岸漁業と、沖合漁業と、遠洋漁業だ。この沿岸漁業の漁業権を地元漁民に優先してきた戦後の仕組みを廃止する。漁業法にはその第1条に「漁業の民主化を図ることを目的とする」と書かれている。戦後民主主義の時代につくられた、漁業者・漁民第一の国民主権・漁民主権を定めた法律だ。それが、この肝心な部分をまず削除することから安倍改悪法はなっている。民主主義・立憲主義大嫌いの安倍が、法の核心をまず削る。
 漁業権の地元漁民優先を廃止する。知事が裁量権を持って、養殖や定置網を行う特定企業に漁業権を与えることができる。漁業の民主化をあらわす海区漁業調整委員会は公選制だがこれを知事の任命制に変える。農業委員の公選から任命制への変更と同じだ。安倍政治の財界優先政治は、零細農民や漁民がかろうじて生きている世界を引っ掻き回し、美味しいところを根こそぎ持っていこうというのだ。2万人首切りを2回やって莫大な利益を上げた日産を頂点とすれば、農民漁民が最底辺か。非正規労働、いや、外国人技能実習生か。安倍新自由主義財界お友達政治は、よくこれほどに弱い者いじめをやるか。弱いものから身ぐるみ剥ぐようなことをやる。羅生門の身ぐるみ剥ぎの世界だ。
 数カ月前、青森などマグロ一本釣りの漁師たちが、東京国会周辺に押しかけた。クロマグロの漁獲制限を強めることをめぐって、水産庁が巻き網船団の企業を優先し、零細漁師をないがしろにするやり方を押し付けたとき、怒りが爆発した。テレビでよく放映されたマグロ漁師たちが立ち上がったのだ。安倍内閣水産庁はマグロ零細漁師を締め上げた。巻き網船団は大も小も幼魚も一緒くたにとって、活き絞めにせずバタバタさせて死に至らせるため、身が焼けてしまう。一本釣り漁師は、一匹ごとに血抜きをし丁寧に扱い魚を大切にする。このマグロ騒動の時、あれほどマグロ一本釣りで視聴率を稼いで儲けたテレビはひとつも報道しなかった。新聞も私の見た範囲では報道はなかった。いやわが社はこんなに取り上げたという新聞があれば教えてほしい。その場合は謝る。盛んに取り上げたのは「赤旗」だけだった。将棋新人王戦を主催しているあの「赤旗」だ。「毎日」と「東京」以外は新人王戦がどこが主催しているかあえて秘密にするので、またここに書いてしまった。すみません。
 安倍政治の本質は、お友達優遇政治だ。森友・加計学園問題で日本国民は十分知ったはずだ。だが森友加計はまだ小物だ。経済財政諮問会議などに巣くう財界本丸が安倍お友達の中心だ。財界お友達優遇政治の中心施策は法人税減税・富裕者減税だ。いまや大企業の税負担率は黒字中小企業の税負担率よりずっと低い。1億円以上の富裕者の実質税負担膣はそれ以下の人たちよりずっと低くなっている。社会はすでに暗転している。おおくの国民はそれを知らされないし、しらない。フランス国民はマクロン大統領の大企業法人税減税に怒って大デモを起こした。その結果マクロンは、庶民の燃料税値上げを撤回した。さすが、人権の発祥国。フランス革命、民主革命の国だ。日本はいまだ民主革命を知らない。沖縄を除いては。
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池上彰が絶賛したフェイスブックの組織はかつての日本の学校組織とそっくり

2018年12月05日 21時19分09秒 | Weblog
 今日(2018・12・5)の4Ch・MBSテレビで実におもしろい情報を得た。「池上彰と考えるニュース総決算2018 ニッポンが”危ない”日本に迫る7つの危機」という3時間の番組だ。その初めの方で、かつては世界の企業の株の時価総額のトップ100に日本企業が数十社が入っていたが、いまが50位くらいにトヨタが入るのみだという。かつてはモノづくりの日本企業が全盛だったが、いまはモノではなくコトを売る企業が全盛期だ。そのひとつフェイスブックの組織のあり方をとりあげた。
 フェイスブックの企業組織は、日本的なピラミッド型ではなく、水平な組織だ。上から命令をして結果を求めるのではなく、社員がアイデアを出し合い、自主的にチームを作り新しい仕事をすすめる。コーチという職があるが、指揮命令をするのが仕事ではなく、アドバイスをする、意見を求められたら手を差し伸べる。評価は同僚同士が評価する。360度評価だそうだ。
 日本にもかつて水平な組織があった。教員の組織だ。校長・教頭はいたが、後はみな平等だった。フェイスブックと同じ。仕事の分担による組織がつくられ、年度が替わると所属組織も希望によって代わる。学年や、教務、生活指導、進路、保健他の校務分掌がありどれかに、あるいは複数所属する。その前に各教科に属して授業を受け持つ。それぞれに主任や代表が選ばれる。上からの指名ではなく、下からの選出だ。信頼を土台に同僚が能力を評価して各組織代表を選ぶ。若い教員でも自分の担当の仕事について意見を言うだけでなく、学校全体の運営についても意見を言うことが認められていた。自由闊達という言葉がふさわしかった。学校の教育の総体を表す教育課程は学校に決める権限があった。それを全教員で議論し、決めた。
 ところが政府文部省(文科省)は学校組織がフラットなのは我慢がならないと、主席や主幹などという中間管理職をつくり、職員会議を合意形成の平等な会議から、校長の伝達命令の会議へと変質させた。どの学年、どの職務につくか、主任を誰にするかを校長が決め、任命する方式に変えた。その結果、もの言わぬ教員となった。
 学校組織を根本的に変質させたうえで、学力調査という名で、全国の学校を競争させ、無間地獄に突き落とした。特に大阪では維新の大阪市長が成績順位が低いといって、教員の処遇と学校予算を全国学力調査とリンクさせるという恐ろしいことを始めた。全国テストは学力の一側面であり、そこにすべてを収れんさせることは、貧相な学力へと学力観を干からびさせ、教育の本質を崩壊させることになる。新自由主義の権化である維新が教育に土足で乗り込み、大阪の教育を荒らしまわって10年。他県へ逃げる教員がふえ、新人も大阪を選ばなくなった。評価は下った。
 上からの権威主義的抑圧的やり方は、人の創意と善意をつぶす。教員は4%の定額残業代で文句も言わず、役職につくことに色気を見せず、生徒のためなら労苦をいとわなかった。老いも若きも、職員会議で意見を言い、学校運営をみんなで決めて実行してきた。そこに、日本の教育が欧米とはちがって、教育上の諸問題をすべて引きうけてがんばり、先進国の中では何とか持ちこたえてきたその強さの源があった。いまは教員の自尊心をふみにじり、金で面をはたく(少ない金で)やり方が教員の自発的、自主的チーム力を空洞化させる方向を歩んでいる。
 コトを生み出すフェイスブックがフラットな組織で社員の創造性と意欲を引き出して世界の最先端を走っているのに、ヒトを育てる学校が自主的に決めることを嫌悪し、学校を上意下達のピラミッド組織に変質させた。教育の本質が分かっていない権力者の欲望実現の場にされた。彼我の違いは大きい。
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水は体、水は人権。水道を金もうけにゆだねるな

2018年12月05日 12時14分26秒 | Weblog
 水は人間の体を作っている。体は人権の土台だ。人権発祥国のフランスをはじめとした多くの国が水道民営化を許してきたこと自体が驚きだが、日本の安倍新自由主義政権が、いよいよここに土足で踏み込んできた。今日、参院本会議で自民・公明・維新の悪徳3兄弟で可決した。衆院へ回して今週中に成立をねらっている。
 日本は水が世界一といっていい豊富な国で、空気の次に自由に安く手に入れてきた。ところが、水道管の老朽化が水の安全と安心への不安をかきたてている。その更新には莫大な金が要る。水に関するだけでも、これからも水需要が伸び続けるかのように装ってダムを造り続ける国の施策を転換し、水道管更新の国庫補助をすべきだ。そうして水道事業の永続化を国はすすめるべきだ。
 ところが、これから進む水道事業の困難を逆手に取るように、民間への水事業売却に道を開く。自治体が施設や設備の所有権を持ったまま、運営権を長期に売却する「コンセッション方式」というのやろうという。施設設備の老朽化が問題なのに、美味しいところだけを民間業者に売る。世界で暗躍する業者も手を伸ばすだろう。
 すでに世界では民営化で、水道料金の高騰、水質の悪化が問題となり、再公営化の段階に至っている。ところがパリなど37ヵ国235水道事業が再公営化したのに、そこからろくに学ぼうとしないのが安倍内閣だ。国会で、調べてないじゃないかと追及されると、3つ調べたので十分だという。こどもだましの言い訳だ。各国では命にかかわる事態になって、再公営化しているのだ。同じことをやって、失敗して、被害が出て、気づけばいいとでもいうのか。失敗の経験を学んで、ばかなことはやめるべきだ。 
 水は人権だ。
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安倍首相、トランプ氏に歯の浮くようなおべんちゃら

2018年12月03日 21時36分17秒 | Weblog
 11月30日、アルゼンチンでの日米首脳会談で安倍首相がトランプ大統領に歯の浮くようなおべんちゃらをいった。米中間選挙について「歴史的勝利にお祝いを申し上げたい」といった。与党共和党は上院で過半数を維持したが、下院では民主党に完全に負けた。トランプは当初予想よりましだったとか屁理屈こねて全体としては勝利したといったのをさらに持ち上げて、「歴史的勝利」だと。よくいうね。ニューヨークタイムスは、「各国首脳の中でも最も熱心なトランプ氏のご機嫌取りの一人」だと報道した。そのとおりだ。はずかしい。
 安倍首相官邸・自民党は、この外遊にあわせて、外国人労働者使い捨ての入管法改定案を衆院でろくに審議もしていないのに強行採決した。外国人労働者の人権などまったく眼中にない。現行技能実習制度では莫大な借金を背負って日本に来る。現地と日本のブローカーが暗躍している。ところが法案には労働者を食い物にするブローカーを排除する仕組みがない。日本側の管理団体にはブローカーが横滑りで入り込むとみられる。しかも実習制度の管理団体は許可制だが新制度では届け出制だ。推して知るべし。フランスでは送り出す側も受け入れる側も国が管理してブローカーによる搾取を排除する仕組みを確立しているという。なぜそうしないのだ。悪徳ブローカーに媚びているのか。
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秋篠宮の大嘗祭公費支出批判もっとも

2018年12月01日 20時57分04秒 | Weblog
 秋篠宮が2018年11月30日の誕生日に際して、天皇の代替わりに伴う来年11月14~15日の大嘗祭は「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べ、さらにこの考えを宮内庁長官に伝えたが「聞く耳を持たなかった」「非常に残念なことだった」と述べた。天皇家の私費である内廷費で賄い簡素なものにすべしという考えだ。
 秋篠宮の発言について、政府の決定に異議を唱えるのは不適切だとの意見がある。だが憲法第4条は「天皇は、国政に関する権能を有しない」とあくまでも天皇の政治関与を制限している。皇族についてはその自由をある程度は認めるべきだ。
 大嘗祭は天皇家の純粋の宗教儀式で、そこに公費を支出するなどもってのほかだ。それ以前に、5月1日の天皇即位の日の「剣璽(けんじ)等承継の儀」と「即位後朝見のの儀」、10月22日の「即位礼正殿の儀」が憲法の国民主権と政教分離原則に違反することは明白だ。共産党などが民主憲法下の儀式にふさわしいものにするよう求めたにもかかわらず、政府は戦前の天皇主権、国家神道の代替わり儀式を定めた登極令に沿って一連の儀式を国会にも諮らず、閣議決定した。
 秋篠宮の発言は、天皇家の宗教儀式の部分についての見解にとどまるが、まっとうな意見だ。安倍政権の頭の中は、いまもって戦前の明治憲法がとぐろを巻いている。
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