山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

予定通りの大阪カジノ認定、悪徳連合

2023年04月15日 10時27分37秒 | Weblog
 大阪の選挙が終わったら数日で政府は大阪カジノを認定した。昨年4月申請していたのを、その中身に重大な問題があるゆえに秋にも認可かと思われていたのを延ばしていた。統一地方選挙の年になったらなおさら認可しにくくなっていた。岸田政権も、担当大臣の公明党国土交通大臣も軽はずみに認定したら選挙に負けるとわかっていて先延ばしにしていた。石井国交大臣も選挙終わってほっとしたのか、即刻認定だ。悪質だ。
 そもそも賭場を開くのは犯罪だ。暴力団が賭場を開いたら手錠がかかる。ところがカジノだけは違法性を取り除く、刑法の適用除外だという、腐った論理のカジノ法。維新自民公明の悪徳連合。
 民設民営だから、もちろんカジノ法の立場から、民間賭博業者の事業に税金投入はご法度だ。松井一郎氏も税金は一円も投入しないと繰り返していたが、788億円投入を決めた。これだけで違法、認定不可だ。
 ごみ埋め立て地の夢洲は、地盤沈下はどんどんすすむ、地震の時は液状化、当然土壌汚染問題はどんどん発覚するだろう。すでにPCB汚染が浮上。環境問題でも認定不可。
 東京オリンピックの談合疑惑で何人も逮捕されている。大阪カジノではカジノ業者に不当な利益を与えるために、土地の賃料を非常識なくらいに低くした。その手法はカジノIR用地の不動産鑑定の段階でインチキ、不法行為をする。不動産鑑定の際にカジノIRという条件は考慮外にして鑑定してほしいと大阪市が注文を付け、その結果不当に安い賃料が設定された。普通のスーパーなどの商業地の賃料だ。人気のユニバーサルジャパンより500万人もたくさん入場者が来るはずのカジノIRの土地がUSJよりも極端に安い賃料になるはずがないのに、安く誘導した。これは大阪市という自治体に損害を与えたということだ。カジノ業者への不当な利益供与、大阪市に意図して損害を与えた不法行為だ。これだけで認定不可。
 不法不当な賃料設定のために、普通は不動産鑑定はひとつでいいのに、4社に依頼し、そのうち3社が同一の低価格。不動産鑑定の専門家は一円まで一致するのはどう考えてもおかしい、インチキだと指摘。つまり、いくつもの鑑定会社が低く鑑定したのだから、安い賃料でも問題はないとの理屈だ。この鑑定料がなんと700万円前後。しかも談合が行われていた疑いがある。オリンピックと並ぶカジノ談合。これだけで認定不可。
 吉村、松井氏らはカジノで大阪の経済が発展するという。しかし、カジノは負けた人の掛け金が利益の元だ。これが大きければ大きいほど、負ける人が多ければ多いほど、経済が発展するのだ。経済は本来、人々を幸せにするためのものだ。ところが負けを重ね、家計が破綻する人が増えれば大阪経済がハッピーになるというのは倒錯した世界だ。人の道に反する経済だ。
 依存症の問題がある。2%の人が依存症になると議会で認めている。20万人だ。これを当たり前の姿として推進している。松井氏は選挙中、パチンコでも宝くじでも依存症がある、それは問題ではないのかと反論した。これは反論になっていない。国の審査では、大阪の依存症対策は「優秀だ」と評価したらしい。20万の患者に対処するよりも、新たに20万を生まないことこそ求められる。
 入場者が2800万といっていたのに、いつのまにか2000万に修正されている。それはいいとして、外国人相手だというのがコロナを経て客の7割が日本人に変更されている。外国の富裕層がカジノで莫大な金を落としてくれるウハウハの構想が、日本人の大阪の市民のふところからすっからかんになるまで巻き上げる恐怖の構想に変わってしまった。
 コロナを経てカジノの世界も変わった。インターネットカジノが主流になることはもう動かせない。集客や収益の過大な見通しは空想に終わることは避けられない。大阪で一番人気の集客施設USJでさえも、2016年の1650万人が最高だ。以後はそれほどでもないし、コロナでさんざんだ。HSJは
子どもが客の中心でこの数だ。何十万もの掛け金をポケットにしのばせた大人が2000万も来るか。1時間待ちの混雑当たり前のUSJよりもはるかに多い客が来て行列を作ってくれるか。
 吉村知事は、カジノIR の経済効果で税収が増え、それを財源に教育福祉を推進するとぶち上げていた。賭博を元手にした財政で教育という考えそのものに虫唾が走る。だが、カジノの売り上げ、収益はこれまでの経済に純粋に上乗せになるのか。そうだとすれば吉村理論は成り立つ。IRの売り上げの8割がカジノだ。カジノで負けた分のお金は地域での消費にとってマイナスの額になることは確実だ。カジノで人々が幸せになり、経済がうるおうというのは幻想だ。維新が削りに削ってきた中小企業対策を元に戻せば確実に経済は復興する。商店街への補助は25分の1にまで削ったのが維新だ。経済はモノやサービスをつくり輸送し、販売をすることで価値をつくり、人を幸せにするおこないだ。人を不幸にすることが経済発展だというのは倒錯以外の何物でもない。






コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の野菜を満喫

2023年04月13日 19時03分57秒 | Weblog
このところ、すこしゆとりが出て、春の野菜をいろいろ手に入れて楽しんだ。
もう終わりかとも思うが菜の花は欠かせない。それに山うど。独活と書く。穂先と茎を2センチに切ったのを天麩羅にしたら香りがして美味しい。八尾の若牛蒡がもう出てきた。根と茎をささがきにして葉っぱも加えてこれも天ぷらだ。葉を入れるとほのかに苦味を感じてこれがいい。ウルイも手に入った。秋田、山形が多いが今度は新潟魚沼だ。白く長い茎にうす緑の葉。苦みはおろか、香りもあるかなきかの優しい春の贈りものだ。もう少し春を楽しみたい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする