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ワカメと銭婆との喜怒哀楽

年式'00のビーグル犬ワカメと'51の妖怪!銭婆が俺を困らせ悩ませる 痛快娯楽な毎日

弟の命日

2009-09-03 04:33:34 | Weblog
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9月2日、昨日は弟の 37回目の命日でした。

弟はオイラなんかよりも抜群に成績が良くて、とにかく母ちゃんの事が大好きでした。

オイラとは まるで正反対、 いつもニコニコしていて周りからも好かれていましたね、

そんな優しい態度が気に入らなくて、いつもいじめていたような気がします。



母ちゃんに いつもくっついていて、 あんな凶暴だった母ちゃんも 弟の優しさには 心を癒していたみたいです。

神童と言うのは長生きしないと 言いますが、 まさにその通りだと思いますね、

オイラは自分で、出がらしのお茶だと思いました。出がらしが先に出て、それから濃いお茶が出て来たのだと…




37年前の昨日、

いつもバクチばかり言っていた父ちゃんが以前からオイラと約束していた海に行く日でした。

約束なんてマトモに守った事など無かったのに、こんな日に約束を守るなんて!

外は台風が来ていて、雨風が強かった日でした。 母ちゃんは「 嫌な予感がするから止めて帰ろう、 」

って言ってましたが、マトモに人の話など聞いたことない、父ちゃんは、「 約束だから! 」

と言って台風の中、浜茶屋(海の家)に入ると、客はオイラ達家族と もうひと組しかいませんでした。

父ちゃんはすぐにビールを飲み出していい気分になっていて、 

オイラ達兄弟はだれも入ってない浜辺で遊んでいました。

海は、凄く白波が立っていて見るからに危険そうな状況にありました。



オイラ達は、遊んでいるうちに少しずつ海に入るようになり腰の位置まで浸かって遊んでいました。

そこに、いきなり大きな波が来て二人を呑みこむと、いっぺんに沖に流されてしまいオイラ達は溺れてしまいました。

もうダメだ…って諦めかけた時、父ちゃんが泳いでオイラの所まで来てくれて、

オイラを背負うと、父ちゃんは それだけで、体力が限界になってしまい あまり動かなくなってしまいました。



そんな時に救援隊が何人かやってきて、浮き輪の付いたロープを投げてくれたのです。

オイラと父ちゃんは命からがら助けられました。 父ちゃんは浜で気が付くと

また必死になって海に向かいました。 救助隊の人達に止められましたがキチガイのようになって

海に向かおうとしていました。 でも、弟の姿はありませんでした。



当時、創価学会に入っていまして、その人達が何人も来てくれまして、

オイラ達家族は家で待つように! と言われその人達の運転で家に帰りました。


日付けが変わる頃、電話が鳴って、浜に打ち上げられていた弟を発見した!という内容の報告を聞きます。

それまで緊張していた糸が、プツンと切れてしまい、とたんに涙が溢れ出て止まりませんでした。





葬式のときに、一通のハガキが届きます。

送り主のないハガキ、 裏を見ると「 不幸の手紙 」でした。

何と言う 品の無い、悪意に満ちた手紙、 オイラは贈った人よりも、こんな日に届けた配達の人を恨みました。

両親の泣き崩れる姿をみてオイラは、ハガキをその場で破り捨てます。


親は見栄も外聞もなく泣いていましたが、オイラは何故か親ほど泣きません、

でも一人になると、むしょうに泣けてしかたありませんでした。

泣いても泣いても涙というのは枯れる事はないんだな! と思いました。



火葬場から帰ってきて、まだ人も残っている所に、市役所の人が二人来ました。

何でも、死亡届けを受理していたら、市役所で年金の漏れに気付いて、それでその報告と

未納分を支払ってくれ! という、「 こちらのミスで申し訳ありませんでした。 」

とか言いながらも、一人50万、合わせて100万! すぐに出せ!という、


母ちゃんは 「 人が嘆き悲しんでいる最中になにを言うか! 」 と、狂いまくって追い出しました。

その後、夜になって母ちゃんは 「 何でいつも こんなに苦しい思いをしなきゃならんのや! 」

と、泣き崩れて夜を明かし 泊まってくれてた親戚の人は その姿を見て自殺するのでは?

とまで思わされてしまいました。



「 父ちゃんが殺したんや! 父ちゃんが殺したんや!  あんな台風の日に無理やり連れて行った父ちゃんが…。 」

父ちゃんは、泣きながら下を向いてます。 「 そうや、俺が悪かったんや、」


ヘビースモーカーだった父ちゃんは、その日からタバコをスッパリと止め、

バクチもそんなに行かなくなりました。 そして何よりも ちゃんと仕事をするようになりました。



もう37年ですか…

あれからも いろいろとありました。 オイラが24歳の時に親子は離れて暮らし

40歳の時に、また両親がオイラの元に来ました。

しかし、父ちゃんが脳梗塞になってオイラの所に来ました。


まだ母ちゃんは言います。

「 このクソ爺には、ずっと振り回されっぱなしや、私の人生は 良い事ないね、 」


そんな事 いわれるとオイラも立つ瀬がないけどさぁ、

こないだ足湯に行って楽しそうだったじゃんか(*^_^*) また連れて行ってあげるからさ





「 ヘッキシ! ブルブル! 新型インフルには気を付けなきゃ! 」




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コメント (21)
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