Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

旧三笠ホテル(重要文化財)

2009年09月27日 | 史跡・名所
軽井沢の歴史と浪漫を静かに物語る
(1)

この旧三笠ホテルは設計・施工が日本人の手による明治後期の純西洋風の木造ホテルです。
明治・大正時代を築いた著名人が数多く訪れ、「軽井沢の鹿鳴館」とも呼ばれていました。
また、木造純西洋式のホテルとしては、札幌にある豊平館に次いで古い建物となっています。
昭和55年5月に国の重要文化財に指定されました。


(2)

ここはロビーですが、ソファやテーブルの配置は当時と大きく異なっていると思われます。
見学しやすいようにクローク側に寄せられており、ぱっと見には違和感を感じました。
因みに、パンフレットの写真とは明らかに配置が異なっています。


(3)

2枚目の左端の窓を撮影したものですが、本当は左右対称に撮りたかったところです。
でも、後ろから別の観光客が迫ってきていたため、そそくさと写さざるを得なかったのです。
まぁ、有名な観光地ですから無理からぬことですが・・・


(4)

部屋の右端にある暖炉が何とも言えない風格を感じさせてくれます。
当時は当然のことながらエアコンなどというものはなく、こういった暖炉が各部屋に設えてありました。


(5)

この長い廊下を撮りたくてどれだけ待ったことでしょうか?
基本的に人波が途切れることは稀で、ほんの一瞬だけ人影が消えてくれました。
よくぞぶれなかったものです(笑)


(6)

こういった空間はいいですねぇ。
落ち着いて紅茶を飲んだり、本を読んだりしたらどれだけ心が豊かになるのでしょうか?


(7)

国の重要文化財に指定されたのは、日本人の手による純西洋式木造ホテルという点が高く評価されたからです。
八角の塔屋を造り、非対称による荘厳さを表すとともに、凝った装飾が随所に見受けられます。
太い縁の窓枠と幾何学模様のガラス窓などは、当初からのガラスが今もなお残っています。

※今回も撮影データは省略させて下さい。
 機材はRICOH Caplio GX100にワイドコンバーターDW-6を装着した組み合わせです。
 換算焦点距離は19㎜で、こういった建物の内部を写すためには大きなアドバンテージがあります。