Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

名瀑・一之釡(山梨市)

2009年09月22日 | 滝・渓流
笛吹川本流の豪快な滝
(1)

「豪快な滝」と書きましたが、実はあまり期待しないで向かった滝でした。
山日カラーブックスの「山梨の滝」という本には、以下のような記述があったからです。

「この一之釡滝も実は四キロ上流に建設された広瀬ダムのために、昔日の面影は全くないそうだ。」

ところが、一之釡に近づくにつれて轟くような水音が聞こえてきたではありませんか。
まぁ、雨が降った翌日の訪問だったからかも知れませんが、これは嬉しい誤算でしたね。
徳和渓谷では空振りに近い経験をしただけに、最後の最後で素晴らしい滝に巡り合えた幸せといいますか・・・

撮影地:山梨県山梨市三富「一之釡」(共通)
撮影機材:キャノンEOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM(共通)
撮影データ:ISO100 f20.0AE(SS1.0秒) +0.3EV 110㎜(176㎜相当)
撮影年月日:2009年8月15日(土)



(2)

滝壺は大きく、それに続く流れもなかなか印象的な色をしています。
長い年月をかけて閃緑岩を削っていき、徐々に奥まっていた滝に思わず歓声を上げたものです。
落差は推定ですが、20mほどでしょうか。

撮影データ:ISO100 f20.0AE(SS1.3秒) +1.0EV 32㎜(51㎜相当)


(3)

この滝はスローシャッターを使っても、繊細さとは無縁な荒々しさ感じられます。
もっとも、この周辺が薄暗い環境ですから、必然的にスローシャッターとなってしまうのですが・・・

撮影データ:ISO100 f11.0AE(SS1/3秒) +1.3EV 125㎜(200㎜相当)


(4)

滝全体をもう一度写してみましたが、どうにもこのシャッタースピードでは納得がいきません。

撮影データ:ISO100 f16.0AE(SS1/3秒) +0.7EV 63㎜(100㎜相当)


(5)

そこで、感度をISO1600まで上げて、1/320秒というシャッタースピードを稼ぐことにしました。
ピクセル等倍では荒れ気味の画像も、このようなVGAサイズなら問題はありません。
激しく流れ落ちる様を描写するには、デジタルカメラだと感度調整で写しとめることが楽にできますすね。

撮影データ:ISO1600 f5.0AE(SS1/320秒) +0.7EV 63㎜(100㎜相当)


(6)

2枚目の写真では周囲の様子が分りませんので、横位置にしてやや広めにして取り込んでみました。
写真では結構明るく写っていますが、太陽光が直接射さない条件では肉眼だと薄暗く感じます。

撮影データ:ISO100 f20.0AE(SS1.3秒) +0.3EV 20㎜(32㎜相当)


(7)

↑までが一之釡の男滝ですが、こちらは下流の吊り橋付近にある女滝です。
前に公開しました釜沢の滝のちょうど反対側、笛吹川の本流にあります。
看板がなければ見落とすような小規模な滝ともつかない流れです。

撮影データ:ISO100 f16.0AE(SS2.5秒) +0.3EV 32㎜(51㎜相当)