げんさんのところへ、年始ご挨拶に行った際に貸し出してもらった野球マンガ。アフタヌーン連載中。
「オレらのエースは暗くて卑屈」というのがAmazonにおける出版社からの内容紹介。これもまたちょっと今まででは考えられなかった主人公の性格設定だよなー。
野球に対する情熱、並外れた努力、そこまでは普通の野球マンガなんだけど、これに「コミュニケーション障害」(と言い切ってしまっていいと思うんだが)が加わることで、極めて特異な雰囲気の野球マンガができあがる。
自分の周囲でおこる全てのことに脅え、狼狽する主人公。ほとんど自分から口を開くことはなく、話さなければならない時はキョドりながら吃音に近い台詞まわし。
これでどうやってドラマが展開するかというと、主人公以外の人物が全て善人で、ささいな主人公の行動や顔色からあらゆる内面の葛藤を察して理解してくれるという仕組み。
読んでいて、自立して行動する前の「電車男」を思い出してしまった。
とは言え、このマンガから、他人との適切な距離感を持ち得ない現代の若者像とかを語っては安直すぎるだろう。とにかく普通に面白い。試合の展開は相手チームのデータ優先でちばあきおチック。
先が楽しみ。6巻出たら原稿より先に便に乗せて下さい(笑)
難点は登場人物の区別が大変難しいこと。すぐに誰だかわからなくなるよ。