世界中に、Happy を smile を!

どんなときも笑顔で!元気よく!毎日カンシャ!
みんながhappyでsmilyな世界になりますように。

黄色いゾウ

2008-04-30 18:50:28 | BOOKS&MOVIES

この小説は、久しぶりに、余韻で動けなくなっちゃうほど、気に入りました。
最近、まじめ系な本(医療ネタとか国際ネタ)ばかり読んじゃう傾向にあったので。

純粋で、素朴で。
自然の草木や花や鳥や風や食べ物の、細やかな描写やその感性。
二人の若い夫婦の、田舎での、あたたかくて、ゆるやかな、豊かな暮らし。
間に挟まれる、物語の鍵となる、ファンタジーのようなノスタルジックな、絵本のストーリー。

私は、こんな風に、豊かな感性を持って、素朴な幸せを大事にして生きたいと、思った。きっと、昔だったら、思わなかっただろうに。苦笑

 

ご連絡。私は、しばし、つくばにいません!

日曜より1週間、大阪にいます。(病院実習)
GWは一人旅で、島根の島(隠岐(海士))にいます。
GW明けは2週間、福岡にいます。(病院実習)

畑はツトムに任せてあります。小児病棟ボラはひとみに任せてあります。
どうもありがとう!

いろんなことを感じて、学んで、時間を大切に、すごして生きます!

大分にも、一瞬帰ります。久しぶりに、鳥天が、食べたいなぁ。


【本紹介】裸でも生きる

2008-04-10 23:06:10 | BOOKS&MOVIES

25歳の女性起業家の号泣戦記、「裸でも生きる
http://www.amazon.co.jp/%E8%A3%B8%E3%81%A7%E3%82%82%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E2%80%95%E2%80%9525%E6%AD%B3%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%8F%B7%E6%B3%A3%E6%88%A6%E8%A8%98-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BEBIZ-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E7%B5%B5%E7%90%86%E5%AD%90/dp/4062820641/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1207834952&sr=1-1

著者、山口絵里子さんが起業した会社は、「マザーハウス」
http://www.mother-house.jp/index.php


コンセプトは、フェアトレードではなくて、「世界に通用するブランドを作ること」
生産地は、バングラディッシュ。商品は、現地の特産品ジュードを使った、「かわいい」バック!!
この人、私と1歳しか違わないのか、、、


内容はとにもかくにも凄い根性と、物凄い努力と、涙と、苦労の話。

何度も、何度も、何度でも、現地の人に裏切られる。おカネとられる。パスポート盗まれる。振り出しに戻る、ゼロに戻る。

政府の腐敗度世界No.1とも言われるバングラ。
この国に、希望を灯をともしたい。


彼女の、信念の強さ、自分を信じる強さ、粘り強さ、諦めない気持ち。
本当に、想像以上、というか、こんなに苦しくて辛い道を自分で選んで、泣いたりわめいたりしながらも、投げ出さずに商品化、販売までこぎつけていて、
凄い以上に何ていったらいいのかわからないんだけど、衝撃を受けました…。



こんなにも幸せな環境にいるのに、なんでやりたいことをやらないのか?
他人にどういわれようと、どう評価されようと、たとえ裸になっても、自分の信じた道を歩くんだ。

この言葉に、ぐーーってなった。


You can go wherever you want!!(あなたは好きなところ、どこにだっていけるじゃない)ってビルマからの難民の人に、言われたことがあった。そのときも、胸がぐさーーーってなった。
自分は日本人と言う、恵まれた環境にいて、なぜ何も行動にしてないんだ??って葛藤を、焦燥を覚えた。


この本で感じたのは、この人の、情熱の強さ。
貧困って、本当に、でっかい化け物のようなもので、到底太刀打ちが出来ないようなものに感じる。
なぜ彼らがそうゆう行動をとるのか?→社会がそうさせているに違いない。
ならば、その社会を、どんな風に、どう変えたい?


自分も、出来ることなら、社会がすこしでもハッピーになれるよう、将来貢献したいとか考えていたりする。
持続可能な未来を作るには、ってことも大事だけど、それはやっぱり自分が今、恵まれた立場にいるから、いえる言葉かとも思う。
現時点での目の前の「貧困」っていう、最強の強敵に立ち向かって、毎日生きるのに精一杯な人たちが、どれくらい世界にいることか。


どんなアプローチで、どの切り口で、自分の道として、働きかけたらいいんだろう?
世界を明るくしたい、っていう情熱が、まだまだ弱い、自分。
でも、夢のようなことを語ってるかもしれないけれど、そのために行動できる自分でいられるよう、日々精進したいって、改めて強く思った。


全然足りない、自分。まだまだ、まだまだ、まだまだだ!!



【本紹介】無人島ウィー

2008-04-10 22:41:33 | BOOKS&MOVIES

「地球にひとつの教科書を作りたい」


この一言から、この本は始まります。
この一言で、私はこの本を買ってしまいました。


無人島ウィー
http://www.amazon.co.jp/%E7%84%A1%E4%BA%BA%E5%B3%B6%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E9%82%89-%E7%BE%8E%E6%A8%B9/dp/453216656X

これは、カンボジアで孤児院を設立し教育支援を行っている「スクールエイドジャパン」というNGOの代表、渡邊美樹さんが書いた、『絵本


ほんとうの、しあわせってなんだろう? 
私がいつも考えていることが、この本の軸となるテーマでした。


他人への思いやり、謙虚さ、正直さ、やさしさ、『理解』、『関心を持つこと』。


考えさせられる、けれど、あったかくて素敵な絵に癒される絵本です。


人に、ほんちょっぴりの夢やあったかい幸せな気持ちを与えられる、そんな絵本に出会えて、自分はすっごい嬉しいーー!です。笑


戦争と平和について、考える!

2008-03-16 22:36:49 | BOOKS&MOVIES
最初に、本の紹介をします。
化学兵器CAREみらい基金 編集
 
これは、戦時中の負の遺産にまつわる物語。
アメリカやイラク、アフガニスタンのテロや戦争と、同じようなことを、日本もしていました。60年以上前に。

それは過ぎたことで、平和憲法第9条もあるし、日本は平和の国だよ、もう乗り越えたことだよ?って言えることでしょうか。
今もなお、日本軍が不法投棄した毒ガスで、身体的・精神的に苦しんでいる人たちがいるのを、私は初めて知りました。
 

チチハル毒ガス事件、って知っていますか?
日本軍の投棄した、毒ガス入りの鉄隗を拾った子ども、流れ出した液体に汚染された土壌をさわった人、44名の人が、毒薬の副作用を突然被りました。
 
それって、何十年も前の話かと思いました。
おこったのは、2004年夏、中国で、です。すげー、最近…。
 
 
この本を読むと、戦時中に日本軍が秘密裏に毒ガスを製造していた島の話も出てきます。そこでの働かされていた人たちの健康被害も甚だしいものでした。
ナチスのような人体実験だって、南京大虐殺のころにやっていたわけです。
 
知れば知るほど、凹みます。知らないことが多すぎる、と思ってしまいます。
この間、NHKのドキュメンタリーで、グアンタナモでのアメリカ軍の非人道的虐待のことを知りました。(映像だったんで、結構ショックでした)
日本も、変わらないことをしてきたんですよね><
 
 
 
チチハルのことが、最近二ュース記事になっていました!
 「チチハル毒ガス事件」で被害の中国女性が慟哭の訴え
 
被害者の方々の、意見陳情を読むと、事態の過酷さが分かると思います。
政府の、誠実なる対応、謝罪を、求めたいです。
 
 
 
ほんとに、ほんとに強く思うこと。ぜったい、戦争、はんたい。
ぜったい、9条は守ってほしい。非核三原則も。
 
 
 
ちなみに、軍隊のない国って、世界にどれくらいあるか知ってますか?
私はコスタリカしか、知らなかったんですが、調べると、27カ国ありました!!


このブログに、詳細が書いてあります。
→ http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/7d771f5f960ca1b542a0c47035d71de7

 
コスタリカについて
→マガジン9条 より http://www.magazine9.jp/interv/chihiro/index.html

 ※このマガジン9条も、なかなかお勧めサイトです^^
 
 
 
 戦争のことや、現実世界の矛盾を考えると暗くなりますが、頑張ってる人や団体もあるんですよね、同じくらい!
  ちょっぴり、元気がでます。
  よりピースフルな、世界になりますように。

グアンタナモ

2008-03-03 23:16:06 | BOOKS&MOVIES

グアンタナモ、知っている人も多いのではないだろうか?

グアンタナモと言うアメリカの基地での、人権侵害もはなはだしい、拷問と虐待の数々。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%A2%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0

今日はNHKで、このグアンタナモに関するドキュメンタリーがやっていて、思わず録画してみてみた。



キューバのグアンタナモ基地やアフガニスタンのバグラム空軍基地などに、
9.11後、「テロリスト」にされた人びとが、収容され、拷問されていました。
そこでは、人びとは家族や弁護士との面会など外部との接触を一切絶たれ、
「テロ」とは何ら関係のない無実の人も、
国際法に基づく被収容者の権利が無視されたままでの、拷問や虐待が繰り返し報告されています。

ほんとに、ほんとに、ひどい。


水責め(これはスペインでの宗教裁判で行われていた拷問)、
裸で首輪をつけさせて犬の真似をさせる、
イスラム教徒の男性への、女性兵士からの性的虐待、
音と光の刺激を奪い、無音と暗闇とに浸らせる、
犬に吠えさせ、ストレスとあおる、
睡眠時間は4時間、20時間の拷問と虐待…。

 

なんだ、これは。これが、テロへの報復??



このグアンタナモについての、ドキュメンタリーが、第80回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門に輝いた。
アメリカ人の監督によるこのドキュメンタリーは、
アフガニスタンで無実のタクシー運転手が拷問の末に死亡した事件を軸に、被害者、米軍の調査官、政策立案者へのインタビューを重ね、米国が抱え込んだジレンマを描いている。

アメリカは、変な国だ。
戦争に突っ走るリーダーを許容している、国民と民主主義。
それに真っ向から反対を唱える人もいる、この監督のように。
なのになのに、なぜ、そのリーダーを止めれない??

 

次の大統領選挙は、マジ、注目だ。




『グアンタナモ、僕達がみた真実』という、映画もある。これも実話に基づいて作られ、話題になったものだ。
http://www.guantanamo.jp/

こっちの映画の存在は知っていたけど、まだ見たことがないから、今度見ようと思う。
辛いけれど、真実だから。 


潜水服は蝶の夢を見る

2008-02-13 22:07:44 | BOOKS&MOVIES

http://www.chou-no-yume.com/

またまた映画の紹介です。

閉じ込め症候群…意識は清明、なのに体が動かない、声も出せない…
これは四肢の運動麻痺、知覚麻痺、意識レベルはクリアという、非常に過酷な病態。
まさに閉じこめられたかのように、考えていることも言いたいことも、何も言えない。
どんな気持ちで、笑いたいとか、悲しんでいるとか、表現できない。
顔の筋肉すら、動かないから。

彼は脳梗塞で倒れ、動くのは、左目だけだった。
でも、確実に、生きている。
彼は、20万回の瞬きで、自伝を書き上げる。
潜水服を着たように、体が自由に動かなくても、想像力は蝶のように、羽ばたいていくんだ…!

 

感動の実話ですーー^^

想像力よ、蝶のように、はばたけー!!


働くということ

2008-02-09 17:39:05 | BOOKS&MOVIES

働くって、すっごく基本で、人の生きる毎日の、根幹を成すことだと思う。
生活を作る、社会を作る、それが働くと言うこと。


前に、コンビニで深夜バイトをしていたことがある。
いつでもかつでも、おにぎりやらパンやらジュースを絶やさない、コンビ二。
あれは、ものすごく精密な、「流通のバランス」の上に成り立っていることを知った。
ものすごく「消費社会」を反映していることも。
そして、沢山のおっちゃんの、若者の、夕ご飯をまかなっていることも。


何十もの蛍光灯を光らせ、クーラーと暖房を駆使し、何百枚ものビニール袋を手渡
し、何百もの割り箸を手渡す。
タバコとコーヒーだけを買って行く人たちもいた。あの人たちの体は、大丈夫か。


むなしさも感じた。
自分が大嫌いなタバコを売っていることも、無駄なビニール袋を手渡していることも。だけどその時は海外旅行に行く資金をためたくて、そんなバイトをやっていた。


しっかりとしたバイト生へのマニュアルがあって、だからこそ、こうゆうコンビニが日本中のあちこちに普及して、だれでもすぐ働けるわけだ。
特別な資格は要らない。


夜中に社会を支えている人たちがいることも、切に知った。
夜中、コンビ二に立ち寄るのは、大抵がトラックの運転手で。
肉体労働を終えた後の、手の汚れたおじちゃんもきたり。

私と一緒によるバイトしている人は、留学生が多かった。
フィリピン、マレーシア、インドネシア…。
基本、みなさんダブルワークだ。(昼の仕事を終えて、夜コンビニで働く。)
もしくは、昼間は大学院生、夜は飲食店でバイト、朝の6-9時にコンビニ、とか。
本当に偉いと思った。

 

コンビニバイトは、病院実習が始まる前に止めた。
昼間、体が辛いから。

そして病院でも先生方の勤務時間の長さにも驚き、働くってすげー大変ってしみじみ思った。(医者は、それなりに給料をもらえますが。)

 

私が貧困とか、社会の格差とかに関心を持ち始めたのは、
いつからか忘れてしまったなぁ。
実際、ホームレスのボランティアに行ったことは、2,3回しかないけど><。
貧困の勉強会も開いたことも1回、あったっけ。
http://blog.goo.ne.jp/yuuui/e/6a4f8b826ed78d853ff9dbbe67f5250b
なんか気になる。引っかかるなぁって思ってる。


そう思っていたとき、見たテレビ番組が、NHKのワーキングプアの特集だ。
前のブログに書いた。
http://blog.goo.ne.jp/yuuui/e/ed2248229aad1815dcf0650e5df30313


その番組は第3弾で、その前の1,2弾の放送をまとめたのが、この本だ。
 NHKスペシャル
 『ワーキングプア』~日本を蝕む病

ワーキングプア―日本を蝕む病
アマゾン http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4591098273/503-8850204-5165559?SubscriptionId=1CVA98NEF1G753PFESR2


アマゾンの感想は、賛否両論だ。
私は、読んでいて、むなしさと辛さをいっぱいに感じた。
現実に、「働けど働けど、なんでこんなに貧しいのか」って思っている人たちがいる。ニートもホームレスの人も、職を探して、雇用を求めている。


第3弾の放送で、失業者に対する対策を始めた先進例として、アメリカとイギリスの取り組みを紹介していた。

日本はもっともっと社会的に苦しい人の割合、貧困率って増えると思う。
国民皆保険でみんな安心している、医療保険制度も、いつまで持つことやら。
暗澹たる気持ちになる><

 

一時、ハケンのことを取り上げたドラマが話題になった。
当時、私もそれを見て、うーんと考えてしまった。
パート、非正社員の人たちの生活は、本当に苦しいものがある。


ドラマ『ハケンの品格』についてのコメント
 http://www.news.janjan.jp/media/0702/0702019262/1.php

 

 

働ける場所があるって、生きていく糧があるってことだ。
自分は、あと1年ちょいで、働くことになる。
医師、という、世間的には『ものすごく強い』資格を取ろうとしている。
それに見合う努力をしているか?
自分を振り返って、情けなくなる。

 

働いても働いても苦しい思いをしている人がいる。
貧困は、日本にある。

その事実を改めて強く感じながら、


その分、自分は今できることにもっと精一杯取り組んで、
日の当たらない場所で歯を食いしばっている人たちの、力になりたいと、思う。


さー、前を向いて、進まなきゃ!


陰日向に咲く

2008-02-03 22:08:04 | BOOKS&MOVIES


これは、2007年本屋さん大賞にもノミネートした、言わずも知れた、劇団ひとりの処女作。だめだめ芸人、アキバ系男子と売れないアイドル、ギャンブル借金からオレオレ詐欺をする若者、ホームレス老人…、『どこか日のあたらない』だめだめな人たちの、一生懸命生きる毎日が交錯する、社会復帰の道のりの群像劇だ。
『陰日向(かげひなた)』と言う、絶妙の表現が、的を得ている。
日陰に生きる、滑稽で涙のでる、どうしようもない人たち。

   だけど、明日は、『晴れ』になるかもしれない…。



この、映画を今日友達を見に行きました。
http://www.kage-hinata.jp/index.html

なんとなく、見ただけだったんだけど、スーパー泣きました!!びっくり。苦笑
さすが芸人って感じの、おかしく笑えるエピソードもありつつ、最後には泣かせる、驚きと感動の展開に。
実はみんな、陰を持ち、ひなたを持ってる。
そして実は、誰かと、気がつかないところで、繋がったり、交錯していたりする。


今日は雪だった。すっごい、寒かった。
   だけど、明日は晴れるかもしれない。
そしてまた、誰かと繋がったり、影響しあったりして、毎日一生懸命生きていくんだろうな。

明日も、がーんばろ!

 

それにしても、岡田くん、かっこよかった!あおいちゃんもカワイイ。
モーセ(ホームレスのかみさま。笑)が、つぼ!笑

そして、
この原作を書いた、なんてスマートな、劇団ひとりに、拍手!!


フリーダム・ライターズ

2008-01-05 22:31:42 | BOOKS&MOVIES

今日読みきった本はこれ、『フリーダムライターズ』。

7月に映画も公開されましたね、ヒラリースワンク主演で☆
http://www.fw-movie.jp/


大分からつくばに帰ってくる最中、飛行機の中でも、高速バスの中でも、ぐいぐい読んでしまいました。ほんとに、感動的な、実話です。
想像以上に、めちゃくちゃ、いい本です!!
本が苦手な人は、映画でも、是非みてくださいっっ

これは1990年代の、アメリカ、ロス郊外の、ロングビーチ(=スラム街)のお話。

当時、白人警察の黒人に対する暴行が無罪になった「ロドニーキング事件」をきっかけに、ロサンゼルス市外で黒人市民による暴動が起こる。
ギャング化したアフリカ系、ラテン系、アジア系…、人種で分かれたコミュニティー間の対立が激化していた。「Drive by shooting」(車から通りすがりに関係の無い人を撃ち殺す)がはやっていたそうだ。
ここのスラムに住む子供は、10歳までに、誰かが銃で撃たれなくなるところを見るという、そんなあれまくった土地だ。
本当に、10数年前のアメリカって、そんな場所があったんだ、と驚いた。


そんな中、ロングビーチのウィルソン高校に新任の英語教師エリン・グリューウェルがやって来る。担当する生徒たちの成績はすべてD以下。「保護観察中」「少年院」などの文字が並んでいる。もちろん、英語が母国語ではない生徒も多く、基本的なボキャブラリーや筆記のスキルもほとんど無い。子供たちの間にも人種間の対立が激化しているから、みんな日々の生活に恐れと空しさを感じていて、生きていくのが精一杯。


新米教師のエリンは、子ども達の悲惨な状況、心の傷に気づき、「寛容の授業」を始める。「アンネフランクの日記」、「ズラータの日記」をはじめ、人権問題、人種問題を取り扱った数々の本を読ませ、子ども達にも、日記を書くということを教える。


子ども達の状況は、ナチス化のアンネ、ボスニア紛争下のスーラダにそっくり。
毎日、命からがら。理不尽な抑圧と制限の中で、身を隠し、自分の身を守るので必死。
途中で、ある子が言う。
「これは、宣戦布告なき戦争なんだ」と。


日記形式で書かれたこの本は、本当に、彼ら、彼女らの言葉。毎日の生活。
兄弟や友達の銃殺、性的虐待、DV、レイプ、服役中の親、ドラッグ中毒、アル中、白人の思い、アフリカ系の思い、ヒスパニック、アジア、移民の思い…。


彼らが、少しずつ「変化」を知る。
その、立ち上がっていく姿が素晴らしい。


なんといっても、行動力のある、夢を持たせる、ミズG(エリン先生)の力がすごい。
アンネをかくまったミス・ミープ、ズラータを実際に高校に招く。
子ども達をワシントンDCに連れて行き、ライリー教育長官に実際に会ってもらう。
150人の高校生全員(高校を卒業出来るとも思われてなかったような不良少年少女たち、家族で大学に行った人なんてひとりもいない、そんな子たち)に、「大学進学」を支援する。

すっげー、先生。こんな夢のような話が、アメリカにもあったんだ…。


自分自身が、変化すること。連鎖を断ち切る。
間違っていることを、間違っていると声を挙げること。
多文化、多様性を尊重する。
寛容を知る。

私自身、なんか色々学ぶことが沢山あった気がする。

間違ったことに対して声を上げ、自分自身が「変化」になること、
これは、私の夢のひとつ!!


さっそくDVDを借りてきたので、映画の方も、見ようと思います^^


あ、現在は、本に出てきた高校生達の多くが大学進学し、教育方面に進んでいる人も多いそうです。
ミスGとフリーダムライターズ(この名前にも、きちんと意味があります。先生の教え子たちがつけました。)は、「寛容の精神」が実現する社会を目指し、教育支援プロジェクトの基金を設立しました。
それが、これです。 
→Freedom Writers Foundation
http://www.freedomwritersfoundation.org/site/c.kqIXL2PFJtH/b.2259975/k.BF19/Home.htm