中国の台頭が目覚しい話題でもちきりですが、その中国に追い抜かれていた世界一位の座を、日本が取り戻したものが出てきたのだそうです。
それは、08年 8月にトップの座を譲った米国債の保有高です。
中国が保有分を売却したことと、日本の民間金融機関が購入を増やしたことに因るのだそうです。
中国は、米国に対し国債の購買力や、保有分の売却圧力(金利上昇を招き米国の負担増となる)で、オバマ政権を牽制してきていました。ここへきての急速な両国間の対立基調とどう関係したのか、中国の売却に米が警戒したのか、関係悪化への中国の報復・脅しなのか判りませんが、米中関係変化と共に注目される現象です。
このまま売却・保有額減少を継続するのか、一時的なものでまた買いだめに走るのか、G7では腫れ物にさわるなと先延ばしされた元の相場はどうなるのか...。景気浮揚を改めて打ち出し、国債増発が必至のオバマ政権に対し、大きな外交カードとなる中国。出方に目が離せませんね。

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それは、08年 8月にトップの座を譲った米国債の保有高です。
中国が保有分を売却したことと、日本の民間金融機関が購入を増やしたことに因るのだそうです。
米国債保有、日本が中国抜き首位に 09年末 (2/17 日経朝刊)
【ワシントン=御調昌邦】米財務省が16日発表した2009年12月末の国際資本統計によると、日本の官民が保有する米国債残高が7688億ドル(約 69兆円)となり、7554億ドルだった中国を抜いて再び世界一となった。日本がトップになるのは08年8月以来、1年4カ月ぶり。中国が米国債の保有をやや減らした一方、日本の民間金融機関が購入を増やしたことが背景だ。
日本の昨年12月の米国債保有額は前月に比べて115億ドル増えたのに対し、中国は342億ドル減少し、逆転となった。
中国は09年5月には8015億ドルまで保有量を増やした。米国の財政赤字を金融面で支える構図が生まれ、中国の米国に対する発言力が増したとの見方が出ていた。
【ワシントン=御調昌邦】米財務省が16日発表した2009年12月末の国際資本統計によると、日本の官民が保有する米国債残高が7688億ドル(約 69兆円)となり、7554億ドルだった中国を抜いて再び世界一となった。日本がトップになるのは08年8月以来、1年4カ月ぶり。中国が米国債の保有をやや減らした一方、日本の民間金融機関が購入を増やしたことが背景だ。
日本の昨年12月の米国債保有額は前月に比べて115億ドル増えたのに対し、中国は342億ドル減少し、逆転となった。
中国は09年5月には8015億ドルまで保有量を増やした。米国の財政赤字を金融面で支える構図が生まれ、中国の米国に対する発言力が増したとの見方が出ていた。
中国は、米国に対し国債の購買力や、保有分の売却圧力(金利上昇を招き米国の負担増となる)で、オバマ政権を牽制してきていました。ここへきての急速な両国間の対立基調とどう関係したのか、中国の売却に米が警戒したのか、関係悪化への中国の報復・脅しなのか判りませんが、米中関係変化と共に注目される現象です。
このまま売却・保有額減少を継続するのか、一時的なものでまた買いだめに走るのか、G7では腫れ物にさわるなと先延ばしされた元の相場はどうなるのか...。景気浮揚を改めて打ち出し、国債増発が必至のオバマ政権に対し、大きな外交カードとなる中国。出方に目が離せませんね。

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