
胡錦涛・国家主席が6月に訪ロし、プーチン大統領と面談し合同軍事演習を、8月に行うことを確認していました。
合同演習の目的は、その後国際情勢の変化に呼応した中露関係の発展を背景に変遷しているとのことで、米国の米日軍事同盟の強化や中央アジアへの進駐など、中露の共同利益と中露周辺地域に米国が手を出せば、大きな面倒を招く、との警告と捕らえる見方があります。
中露 18日から初の合同軍事演習 米のアジア戦略に対抗 (産経新聞) - goo ニュース
中露は、それぞれの国内分離独立派への弾圧や、中央アジアなどでの民主革命への対応で共通の立場を取り、中東問題や国連改革でも認識と利害をほぼ共有。七月にカザフスタンで開かれた上海協力機構首脳会議では、中央アジアからの米軍撤退を決議したが、中露を軸に中央アジア一帯の反米主義が強まる方向にある。
ロシア側の報道では、中国は今春、北京で行われた中露協議で、演習のレベルアップと併せ、演習地に台湾海峡に近い浙江省を提案したという。中国側はこの時期、台湾独立を阻止する反国家分裂法を制定、台湾海峡を防衛範囲に加えた日米の安保協議に強く反発していた。
米国を刺激するのを恐れたロシア側はこれを拒否、遼東半島地域に決まったが、これも北朝鮮を刺激するのを嫌い、最終的には山東半島に変更。ロシア側は、演習の主眼は「反テロ」と強調、中国の軍事力増強を警戒する日米などへの配慮を見せている。
軍事筋は、ロシア側が最新兵器を演習に使う目的には、対中武器輸出拡大もあるとみている。
いずれにせよ、合同演習を機に中露の軍事協力が増強、中国の軍事力をさらに強めるとみられており、米軍は日本とも連携、合同演習の監視態勢に入りつつある。
8月15日(終戦記念日)の読売新聞朝刊で、ロシア、中国の合同演習のリハーサルが開始された記事が載っていました。
今日の閣議で決定した60回目の終戦記念日にあたっての小泉純一郎首相談話では、「一衣帯水の間にある中国や韓国」と国名をあげて、平和の維持発展、未来志向の協力関係構築を唱っていますが、中国はこの時期に隣国進攻の為の軍事演習です。
そして、小泉首相談話:中国ネット掲示板で「拒絶」相次ぐ 2005/08/15(月) 14:57:12<中国情報局> だそうです。
もっとも、「一衣帯水」を原典の意味で小泉首相が使っていたら、中・韓が憤ってもやむを得ませんが、「隋の文帝」が必要な情勢でもあります。
# 「一衣帯水」を原典の意味は、「はてなダイアリー - 雑記」で書かれているのを拝見し、知りました。hakurikuさんに感謝です。
読売朝刊の同じ紙面で隣に、台湾本島防衛戦略拠点の台湾・澎湖島の対中往来化の記事もありました。
関連記事が載っているサイト
台湾行政院長「澎湖島、9月にも大陸と直接往来」 2005/08/03(水) 07:40:02<中国情報局>
台湾月報:澎湖島と中国の小三通実施問題。
ロシアは、台湾攻撃は否定しているとのことですが、米軍の中国牽制に対し、露・太平洋艦隊(司令部ウラジオストク)が、今回、7日に出発して一週間以内に作戦可能になっているということが実証され、中国への支援体制を明らかにしたことは事実です。
台湾のみなさん、頑張ってください。軟硬織り交ぜた中国の手だてには、日本人よりは理解、対処されることとは存じますが...。
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合同演習の目的は、その後国際情勢の変化に呼応した中露関係の発展を背景に変遷しているとのことで、米国の米日軍事同盟の強化や中央アジアへの進駐など、中露の共同利益と中露周辺地域に米国が手を出せば、大きな面倒を招く、との警告と捕らえる見方があります。
中露 18日から初の合同軍事演習 米のアジア戦略に対抗 (産経新聞) - goo ニュース
中露は、それぞれの国内分離独立派への弾圧や、中央アジアなどでの民主革命への対応で共通の立場を取り、中東問題や国連改革でも認識と利害をほぼ共有。七月にカザフスタンで開かれた上海協力機構首脳会議では、中央アジアからの米軍撤退を決議したが、中露を軸に中央アジア一帯の反米主義が強まる方向にある。
ロシア側の報道では、中国は今春、北京で行われた中露協議で、演習のレベルアップと併せ、演習地に台湾海峡に近い浙江省を提案したという。中国側はこの時期、台湾独立を阻止する反国家分裂法を制定、台湾海峡を防衛範囲に加えた日米の安保協議に強く反発していた。
米国を刺激するのを恐れたロシア側はこれを拒否、遼東半島地域に決まったが、これも北朝鮮を刺激するのを嫌い、最終的には山東半島に変更。ロシア側は、演習の主眼は「反テロ」と強調、中国の軍事力増強を警戒する日米などへの配慮を見せている。
軍事筋は、ロシア側が最新兵器を演習に使う目的には、対中武器輸出拡大もあるとみている。
いずれにせよ、合同演習を機に中露の軍事協力が増強、中国の軍事力をさらに強めるとみられており、米軍は日本とも連携、合同演習の監視態勢に入りつつある。
8月15日(終戦記念日)の読売新聞朝刊で、ロシア、中国の合同演習のリハーサルが開始された記事が載っていました。
"台湾侵攻"を想定?中露演習
初の合同軍事演習を18―25日の日程で予定するロシア、中国両軍が14日、演習のリハーサルとして、中国東部で“台湾進攻”を連想させるような上陸作戦訓練を行った。
インターファクス通信によると、この日の訓練には、露側から駆逐艦2隻、揚陸艦1隻、海兵隊1個中隊など、中国側からはミサイル艇数隻、潜水艦などが参加。中露の連携作戦を想定するもので、露駆逐艦が仮想敵の潜水艦を対潜ロケットで攻撃、上陸目標地域に艦砲射撃を加える一方、中国潜水艦もミサイル攻撃を行う――との筋書きだった。15日には、陸戦部隊が仮想敵の抵抗を受けつつ上陸するという訓練の本番部分が実施される予定だ。
初の合同軍事演習を18―25日の日程で予定するロシア、中国両軍が14日、演習のリハーサルとして、中国東部で“台湾進攻”を連想させるような上陸作戦訓練を行った。
インターファクス通信によると、この日の訓練には、露側から駆逐艦2隻、揚陸艦1隻、海兵隊1個中隊など、中国側からはミサイル艇数隻、潜水艦などが参加。中露の連携作戦を想定するもので、露駆逐艦が仮想敵の潜水艦を対潜ロケットで攻撃、上陸目標地域に艦砲射撃を加える一方、中国潜水艦もミサイル攻撃を行う――との筋書きだった。15日には、陸戦部隊が仮想敵の抵抗を受けつつ上陸するという訓練の本番部分が実施される予定だ。
今日の閣議で決定した60回目の終戦記念日にあたっての小泉純一郎首相談話では、「一衣帯水の間にある中国や韓国」と国名をあげて、平和の維持発展、未来志向の協力関係構築を唱っていますが、中国はこの時期に隣国進攻の為の軍事演習です。
そして、小泉首相談話:中国ネット掲示板で「拒絶」相次ぐ 2005/08/15(月) 14:57:12<中国情報局> だそうです。
もっとも、「一衣帯水」を原典の意味で小泉首相が使っていたら、中・韓が憤ってもやむを得ませんが、「隋の文帝」が必要な情勢でもあります。
# 「一衣帯水」を原典の意味は、「はてなダイアリー - 雑記」で書かれているのを拝見し、知りました。hakurikuさんに感謝です。
読売朝刊の同じ紙面で隣に、台湾本島防衛戦略拠点の台湾・澎湖島の対中往来化の記事もありました。
台湾で、台湾海峡の澎湖島を、中国大陸と直接往来できる「小三通」(限定的な直接の通商、通信、通航)の新たな拠点にするかどうかをめぐり、賛否の議論がおきている。謝長廷・行政院長(首相に相当)は、1日、2001年から「小三通」を実施している金門、馬祖に続き、澎湖島を解禁の対象にする方針を表明した。
<中略>
中台融和を重視する野党や一部企業家は、中台間の海の直通便拡大になるため賛成している。
これに対し、陳水扁政権を支える独立派政党「台湾団結連盟」と李登輝・前総統は「国防上問題が大きい」と解禁の凍結を求めた。中台の実務的な経済交流を進める与党・民進党にも慎重論がある。反対派が問題視するのは、澎湖島が、本島防衛の戦略拠点だからだ。
<中略>
中台融和を重視する野党や一部企業家は、中台間の海の直通便拡大になるため賛成している。
これに対し、陳水扁政権を支える独立派政党「台湾団結連盟」と李登輝・前総統は「国防上問題が大きい」と解禁の凍結を求めた。中台の実務的な経済交流を進める与党・民進党にも慎重論がある。反対派が問題視するのは、澎湖島が、本島防衛の戦略拠点だからだ。
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台湾行政院長「澎湖島、9月にも大陸と直接往来」 2005/08/03(水) 07:40:02<中国情報局>
台湾月報:澎湖島と中国の小三通実施問題。
ロシアは、台湾攻撃は否定しているとのことですが、米軍の中国牽制に対し、露・太平洋艦隊(司令部ウラジオストク)が、今回、7日に出発して一週間以内に作戦可能になっているということが実証され、中国への支援体制を明らかにしたことは事実です。
台湾のみなさん、頑張ってください。軟硬織り交ぜた中国の手だてには、日本人よりは理解、対処されることとは存じますが...。



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nikkeibpの、SafetyJapanと言うサイトに、『中国の石油外交が世界に脅威をもたらす ~着々と築かれる独裁政権ネットワーク~ 米国の「敵国」に名指しされた中国』という記事がありました。
http://nikkeibp.jp/sj2005/column/i/04/