このところ、日中接近、中台緊張が進んでいますね。
基本的には、米中関係緊迫の流れががあり、そこに関連した動きなのですね。
中国の対日接近は、米国との対立がエスカレートする中国が、日米関係への揺さぶりをかけているもの。
台湾の併呑は、国共内戦以来の中国共産党の悲願。米台関係を断ち切ろうとの狙い。
習近平の「中国の夢」を追い求める覇権拡大エスカレートは健在です。
台北で15、16の両日、米国の台湾関係法制定40年を記念する行事が相次いで開かれたのだそうで、米中両国の対立が深まる中、米台の非公式関係の維持や台湾への防御的な兵器の売却を定めた同法の意義を強調、米台関係の親密さがアピールされたのでした。
中国が15日に爆撃機に台湾を「周回」させたことで、米台が一致して中国を非難する口実も提供されました。
中国軍は、米中接近をけん制したつもりかもしれませんが、逆効果を産んでしまいましたね。
したたかだったはずの中国の戦術。
「貧すれば鈍する」といいますが、未だ「貧する」迄には至っていないとは思いますが、米台関係強化と対中世界世論悪化を招く逆効果を産む鈍策の行動でした。
米中関係悪化に伴い、対日接近を試みる中国。「G20」「オリンピック」と重大イベントを抱える日本には、中国にとっては揺さぶりやすい条件が整っていますし、それぞれの期日が接近するにつれ、それぞれを質にした揺さぶりの発生の覚悟と対策の整備が求められます。
内弁慶で「NO」が言えなかった岸田氏とは異なり、国益に反することにはきちんと対応している河野大臣。
日本文化流だと、相手の忖度を引き出す程度に抑えるのがよしとそれるところですが、諸外国にそれは通用しないどころか、否定したいのに逆に容認ととられてしまうのですね。
いろいろ言うだけは言った訪中議員団。言っただけに終わらないで、結果がどうなるか、責任をもってフォローし実現にむけさせていただきたい。
# 冒頭の画像は、日中外相会談の河野外相等と王外相等
寒緋桜とメジロ
↓よろしかったら、お願いします。
基本的には、米中関係緊迫の流れががあり、そこに関連した動きなのですね。
中国の対日接近は、米国との対立がエスカレートする中国が、日米関係への揺さぶりをかけているもの。
台湾の併呑は、国共内戦以来の中国共産党の悲願。米台関係を断ち切ろうとの狙い。
習近平の「中国の夢」を追い求める覇権拡大エスカレートは健在です。
中国軍機、台湾「周回」で台湾関係法の意義浮き彫り - 産経ニュース 2019.4.16
【台北=田中靖人】台北で15、16の両日、米国の台湾関係法制定40年を記念する行事が相次いで開かれた。米中両国の対立が深まる中、緊密な関係をアピールしたい米台の思惑が一致した形だ。トランプ政権からは事前の予想を超える高官の訪台はなかったものの、中国が15日に爆撃機に台湾を「周回」させたことで雰囲気は一転し、一連の会合は米台が一致して中国を非難する場となった。
「台湾への明白な脅しであり、この種の行為はやめるべきだ」
16日のシンポジウムで、ライアン前米下院議長は中国を厳しく批判した。台湾の国防部(国防省に相当)は15日、中国空軍の多数機が同日昼、バシー海峡から西太平洋に進出し、うち轟(H)6K爆撃機が宮古海峡経由で基地に戻ったと公表。日本の防衛省の発表で、H6Kは異例の4機態勢だったことが判明した。会合の冒頭、蔡英文総統は「台湾は脅しに屈しない」と歩調を合わせた。
台湾関係法の制定40年は、同時に米台の断交から40年でもある。だが、蔡政権や米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)は今年に入り、米台の非公式関係の維持や台湾への防御的な兵器の売却を定めた同法の意義を強調。今回、伝統的に親台派が強い米議会から1月に引退したライアン氏のほか、超党派の現職下院議員4人が訪台した。
15日午前に台湾大で開かれたシンポジウムでは、AITのクリステンセン所長が、台湾の国際組織への参加支援を表明するなどしていたが、中国軍機の「周回」後にAITの新施設で行われた記念式典では、蔡氏が「台湾海峡の安定への挑戦だ」と批判。ライアン氏が「米国の台湾への安全保障上のコミットメント(保証)は極めて堅固だ」と応じ、同法の安全保障面が強調された。
さらに16日朝(台湾時間)には、米国防総省が台湾のF16戦闘機の訓練プログラムの継続契約を議会に通知。台湾関係法による米台の軍事的な結び付きを際立たせる結果となった。
【台北=田中靖人】台北で15、16の両日、米国の台湾関係法制定40年を記念する行事が相次いで開かれた。米中両国の対立が深まる中、緊密な関係をアピールしたい米台の思惑が一致した形だ。トランプ政権からは事前の予想を超える高官の訪台はなかったものの、中国が15日に爆撃機に台湾を「周回」させたことで雰囲気は一転し、一連の会合は米台が一致して中国を非難する場となった。
「台湾への明白な脅しであり、この種の行為はやめるべきだ」
16日のシンポジウムで、ライアン前米下院議長は中国を厳しく批判した。台湾の国防部(国防省に相当)は15日、中国空軍の多数機が同日昼、バシー海峡から西太平洋に進出し、うち轟(H)6K爆撃機が宮古海峡経由で基地に戻ったと公表。日本の防衛省の発表で、H6Kは異例の4機態勢だったことが判明した。会合の冒頭、蔡英文総統は「台湾は脅しに屈しない」と歩調を合わせた。
台湾関係法の制定40年は、同時に米台の断交から40年でもある。だが、蔡政権や米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)は今年に入り、米台の非公式関係の維持や台湾への防御的な兵器の売却を定めた同法の意義を強調。今回、伝統的に親台派が強い米議会から1月に引退したライアン氏のほか、超党派の現職下院議員4人が訪台した。
15日午前に台湾大で開かれたシンポジウムでは、AITのクリステンセン所長が、台湾の国際組織への参加支援を表明するなどしていたが、中国軍機の「周回」後にAITの新施設で行われた記念式典では、蔡氏が「台湾海峡の安定への挑戦だ」と批判。ライアン氏が「米国の台湾への安全保障上のコミットメント(保証)は極めて堅固だ」と応じ、同法の安全保障面が強調された。
さらに16日朝(台湾時間)には、米国防総省が台湾のF16戦闘機の訓練プログラムの継続契約を議会に通知。台湾関係法による米台の軍事的な結び付きを際立たせる結果となった。
台北で15、16の両日、米国の台湾関係法制定40年を記念する行事が相次いで開かれたのだそうで、米中両国の対立が深まる中、米台の非公式関係の維持や台湾への防御的な兵器の売却を定めた同法の意義を強調、米台関係の親密さがアピールされたのでした。
中国が15日に爆撃機に台湾を「周回」させたことで、米台が一致して中国を非難する口実も提供されました。
中国軍は、米中接近をけん制したつもりかもしれませんが、逆効果を産んでしまいましたね。
したたかだったはずの中国の戦術。
「貧すれば鈍する」といいますが、未だ「貧する」迄には至っていないとは思いますが、米台関係強化と対中世界世論悪化を招く逆効果を産む鈍策の行動でした。
米中関係悪化に伴い、対日接近を試みる中国。「G20」「オリンピック」と重大イベントを抱える日本には、中国にとっては揺さぶりやすい条件が整っていますし、それぞれの期日が接近するにつれ、それぞれを質にした揺さぶりの発生の覚悟と対策の整備が求められます。
東シナ海、中国に自制要請 拘束邦人の帰国も 日中外相会談で河野氏 - 産経ニュース 2019.4.16
【北京=西見由章】河野太郎外相は15日、北京の釣魚台迎賓館で中国の王毅国務委員兼外相と会談し、習近平国家主席の訪日が予定される6月の20カ国・地域(G20)首脳会議の成功に向けて協力していくことで一致した。一方、河野氏は「真の意味で日中関係を安定させるには東シナ海における中国の前向きな行動が必要だ」と訴え、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船の活動などについて自制を求めた。
また日中が2008年に合意した東シナ海のガス田共同開発に向けた条約締結交渉についても早期再開を要請した。
河野氏は習氏の訪日について歓迎を表明。習氏訪問に先立ち王氏や外交担当トップの楊 潔篪(ようけっち)共産党政治局員らが日本を訪問することにも歓迎の意を示した。
河野氏は、スパイ活動に関わったとして中国側が拘束した日本人9人の早期帰国を要請、中国側は「国内法令に基づいて適切に対応する」と回答した。河野氏ら日本の閣僚6人は15日、北京で李克強首相とも面会した。
日中両政府は14日、経済課題を議論する閣僚級の「ハイレベル経済対話」を北京で開き、日本産牛肉の中国への輸出解禁に必要な「動物衛生検疫協定」について実質合意した。日本側議長を務めた河野氏は会議後に「輸出解禁に向けた重要なステップだ」と記者団に語った。
また河野氏は外国企業に対する技術移転の強要や知的財産権の侵害といった中国側の構造的な問題について「日本側の懸念をしっかりと伝達した」と述べた。
一方、中国側は日本での第5世代(5G)移動通信システム整備をめぐり、華為技術(ファーウェイ)などの中国企業の製品を排除しないよう要請した。
【北京=西見由章】河野太郎外相は15日、北京の釣魚台迎賓館で中国の王毅国務委員兼外相と会談し、習近平国家主席の訪日が予定される6月の20カ国・地域(G20)首脳会議の成功に向けて協力していくことで一致した。一方、河野氏は「真の意味で日中関係を安定させるには東シナ海における中国の前向きな行動が必要だ」と訴え、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国公船の活動などについて自制を求めた。
また日中が2008年に合意した東シナ海のガス田共同開発に向けた条約締結交渉についても早期再開を要請した。
河野氏は習氏の訪日について歓迎を表明。習氏訪問に先立ち王氏や外交担当トップの楊 潔篪(ようけっち)共産党政治局員らが日本を訪問することにも歓迎の意を示した。
河野氏は、スパイ活動に関わったとして中国側が拘束した日本人9人の早期帰国を要請、中国側は「国内法令に基づいて適切に対応する」と回答した。河野氏ら日本の閣僚6人は15日、北京で李克強首相とも面会した。
日中両政府は14日、経済課題を議論する閣僚級の「ハイレベル経済対話」を北京で開き、日本産牛肉の中国への輸出解禁に必要な「動物衛生検疫協定」について実質合意した。日本側議長を務めた河野氏は会議後に「輸出解禁に向けた重要なステップだ」と記者団に語った。
また河野氏は外国企業に対する技術移転の強要や知的財産権の侵害といった中国側の構造的な問題について「日本側の懸念をしっかりと伝達した」と述べた。
一方、中国側は日本での第5世代(5G)移動通信システム整備をめぐり、華為技術(ファーウェイ)などの中国企業の製品を排除しないよう要請した。
内弁慶で「NO」が言えなかった岸田氏とは異なり、国益に反することにはきちんと対応している河野大臣。
日本文化流だと、相手の忖度を引き出す程度に抑えるのがよしとそれるところですが、諸外国にそれは通用しないどころか、否定したいのに逆に容認ととられてしまうのですね。
いろいろ言うだけは言った訪中議員団。言っただけに終わらないで、結果がどうなるか、責任をもってフォローし実現にむけさせていただきたい。
# 冒頭の画像は、日中外相会談の河野外相等と王外相等
寒緋桜とメジロ
↓よろしかったら、お願いします。