
普天間基地のキャンプシュアブへの移転に伴う、辺野古沖の埋め立て工事申請を政府が行っていました。沖縄県知事が承認をするのかどうか。するとしたら何時になるのかが注目されていましたが、仲井眞知事は、年内に承認する意向を固めたとの報道がありました。
行政手続なので、申請手続きに瑕疵がなければ承認されるものと言われていましたので、注目されたのは、その時期でした。来年、1月19日投開票の名護市長選の結果を待って知事が結論を先送りすれば、権限を持つ知事が、その権限を放棄し名護市長選挙結果にゆだねることになるのでした。前回、鳩が採って責任を転嫁し混乱を大きくした手口と同じです。
年内に辺野古沖の埋め立て工事の承認の結論を出すことに知事が決意されたことは、政府自民党が仲井眞知事が結論を出せる環境整備(名護漁協の事前承認、県選出の国会議員や自民党県連との政策のネジレ解消)に尽力したことがおおきかったのですね。
ところが、基地の為の埋め立て工事を承認する一方で、普天間基地の移転は、知事選での公約の県外移転を堅持するとも言っておられます。
普天間移設:仲井真知事 県議会で「県外移設」求める発言- 毎日新聞
辺野古・キャンプシュアブ沖の基地建設工事の為の埋め立ては承認するけど、普天間基地の移転先は、滑走路のある県外移転が良いと言うのです。遊爺には理解不能な論理です。
勿論、知事側でも矛盾は認識していて、承認に伴う論理構成を検討していると記事は指摘しています。
世界一危険な普天間基地を移転する。移転に際しては、沖縄県、日本の安全保障にとって何処が最適なのかと言った本論と言うより、矛盾のごまかしが先に立っている発想に見えます。しかも、県外移設と辺野古沖埋め立て承認との関連の説明になっていない。
県外移転の公約と、キャンプシュアブ沖への移転との齟齬への地元紙の追及を恐れているだけの発想が見え見えなのです。
前回の知事選挙当時に比べ、格段に強まった沖縄県や日本の安全保障の危機という、環境の変化が大きく、そのために県外より適正が高く、地元・辺野古でも受け入れを推進・承認しているキャンプシュアブ沖移転に変更すると正々堂々と言えば、矛盾はなくなるのですが。。
そして、辺野古移転を推進している島袋氏への一本化で名護市長選を推進すれば、論理は一貫します。
がしかし、ここでも矛盾があり、辺野古移転を選択肢の一つだとか、仲井眞知事の意向に従うとか、自民県連の顔色をうかがい、公明県連の意向にも色気を示すなど、名護市の為の自己の政策はあいまいで政局優先の末松氏を、知事や県連、地元経済有力者が押し、安倍首相までも引き込もうとしています。
首相「ぜひ頑張って」 名護市長選出馬表明の末松氏を激励 - MSN産経ニュース
候補者の一本化を、自民党本部が、長年辺野古移転推進で共闘してきた戦友の島袋氏を見捨てて、辺野古移転承認に消極的な末松氏にしようとしている理由が良く理解できません。地元経済界の有力者の意向に従うということなのでしょうか?
島袋氏の去就も諸説の報道がありますね。
条件付きで、末松氏への一本化に協力すると言っておられるとするのが読売。
名護市長選、保守一本化も…前市長が不出馬検討 : 地方選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「末松氏を降ろして私に一本化することはあっても、私が降りることはない」と主張を曲げておられないと報道するのは、琉球新報。
名護市長選、一本化調整へ 自民幹部、島袋氏と会談も - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
どちらの報道が正しいのでしょう。
仲井眞知事の容体が、大事なく職務に復帰されることをお祈りしています。
上京中の仲井真知事が入院…足などしびれ検査(読売新聞) - goo ニュース
# 冒頭の画像は、名護市長選への立候補を表明した島袋氏の会見

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行政手続なので、申請手続きに瑕疵がなければ承認されるものと言われていましたので、注目されたのは、その時期でした。来年、1月19日投開票の名護市長選の結果を待って知事が結論を先送りすれば、権限を持つ知事が、その権限を放棄し名護市長選挙結果にゆだねることになるのでした。前回、鳩が採って責任を転嫁し混乱を大きくした手口と同じです。
年内に辺野古沖の埋め立て工事の承認の結論を出すことに知事が決意されたことは、政府自民党が仲井眞知事が結論を出せる環境整備(名護漁協の事前承認、県選出の国会議員や自民党県連との政策のネジレ解消)に尽力したことがおおきかったのですね。
普天間移設 辺野古埋め立て承認へ 沖縄知事 オスプレイ分散要求 (12/18 産経)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設に向けた政府の埋め立て申請について、沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が承認する方針を固めたことが17日、分かった。関係者によると、仲井真氏は申請に瑕疵(かし)はないと判断。承認に踏み切り、代替施設完成までに普天間飛行場の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土への分散を政府に求める。平成8年の普天間返還合意から17年で移設実現に向け大きく進展する。
県は埋め立て事業者の沖縄防衛局に質問書を4度送り、すでに防衛局は最終回答をしている。仲井真氏は可否判断を年内に示す方針を明言しており、24日以降、審査の報告を受ける。
仲井真氏は22年の前回知事選で掲げた普天間飛行場の「県外移設」を求める公約を堅持している。仲井真氏と県幹部は承認時の論理構成について、公約との整合性をとるため(1)行政手続きとして承認(2)県外移設の方が早いという政治的立場は不変(3)普天間飛行場の早期閉鎖要求-を表明する案を検討。承認判断だけを示す案も浮上している。
仲井真氏は承認にあたり沖縄の抜本的な基地負担軽減策を求める構えで、政府も最大限応じる。政府は日米地位協定に関し、返還予定の米軍基地での環境調査や浄化措置のための環境条項新設を検討している。
仲井真氏は目に見える形での負担軽減策も重視しており、普天間飛行場での米海兵隊オスプレイの運用を低減させることが焦点。政府は陸上自衛隊がオスプレイを配備する本土の駐屯地などに米海兵隊オスプレイも分散配置することで理解を得たい考えだ。
嘉手納基地(同県嘉手納町など)以南の基地返還の前倒しにも、全力を挙げる。
仲井真氏は普天間飛行場の5年以内の運用停止も要求している。普天間飛行場のオスプレイは日常的に地上戦闘部隊を訓練場に輸送する任務があり、代替施設完成まで普天間飛行場の拠点機能は最低限維持せざるを得ない。年内に妥協点が見いだせなければ、仲井真氏が不承認に転じる可能性もある。
仲井真氏は17日、首相官邸で開かれた沖縄政策協議会後、埋め立ての可否判断について「ぎりぎり年内に間に合うかもしれない」と記者団に述べた。
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【用語解説】普天間飛行場移設
沖縄県宜野湾市の住宅地にあるため日米両政府は平成8年に返還で合意。日本政府は11年、名護市辺野古への移設を閣議決定。14年に辺野古沖に1本の滑走路を建設する移設計画を決め、16年から海底ボーリング調査を始めたが、反対派の妨害で頓挫した。両政府は辺野古沿岸部に建設場所を修正し、滑走路も2本をV字形に建設する案で18年に合意。民主党の鳩山由紀夫政権が県外移設を掲げ迷走したが、V字案に回帰。安倍晋三政権は今年3月、辺野古での埋め立てを県に申請していた。
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米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設に向けた政府の埋め立て申請について、沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が承認する方針を固めたことが17日、分かった。関係者によると、仲井真氏は申請に瑕疵(かし)はないと判断。承認に踏み切り、代替施設完成までに普天間飛行場の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土への分散を政府に求める。平成8年の普天間返還合意から17年で移設実現に向け大きく進展する。
県は埋め立て事業者の沖縄防衛局に質問書を4度送り、すでに防衛局は最終回答をしている。仲井真氏は可否判断を年内に示す方針を明言しており、24日以降、審査の報告を受ける。
仲井真氏は22年の前回知事選で掲げた普天間飛行場の「県外移設」を求める公約を堅持している。仲井真氏と県幹部は承認時の論理構成について、公約との整合性をとるため(1)行政手続きとして承認(2)県外移設の方が早いという政治的立場は不変(3)普天間飛行場の早期閉鎖要求-を表明する案を検討。承認判断だけを示す案も浮上している。
仲井真氏は承認にあたり沖縄の抜本的な基地負担軽減策を求める構えで、政府も最大限応じる。政府は日米地位協定に関し、返還予定の米軍基地での環境調査や浄化措置のための環境条項新設を検討している。
仲井真氏は目に見える形での負担軽減策も重視しており、普天間飛行場での米海兵隊オスプレイの運用を低減させることが焦点。政府は陸上自衛隊がオスプレイを配備する本土の駐屯地などに米海兵隊オスプレイも分散配置することで理解を得たい考えだ。
嘉手納基地(同県嘉手納町など)以南の基地返還の前倒しにも、全力を挙げる。
仲井真氏は普天間飛行場の5年以内の運用停止も要求している。普天間飛行場のオスプレイは日常的に地上戦闘部隊を訓練場に輸送する任務があり、代替施設完成まで普天間飛行場の拠点機能は最低限維持せざるを得ない。年内に妥協点が見いだせなければ、仲井真氏が不承認に転じる可能性もある。
仲井真氏は17日、首相官邸で開かれた沖縄政策協議会後、埋め立ての可否判断について「ぎりぎり年内に間に合うかもしれない」と記者団に述べた。
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【用語解説】普天間飛行場移設
沖縄県宜野湾市の住宅地にあるため日米両政府は平成8年に返還で合意。日本政府は11年、名護市辺野古への移設を閣議決定。14年に辺野古沖に1本の滑走路を建設する移設計画を決め、16年から海底ボーリング調査を始めたが、反対派の妨害で頓挫した。両政府は辺野古沿岸部に建設場所を修正し、滑走路も2本をV字形に建設する案で18年に合意。民主党の鳩山由紀夫政権が県外移設を掲げ迷走したが、V字案に回帰。安倍晋三政権は今年3月、辺野古での埋め立てを県に申請していた。
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ところが、基地の為の埋め立て工事を承認する一方で、普天間基地の移転は、知事選での公約の県外移転を堅持するとも言っておられます。
普天間移設:仲井真知事 県議会で「県外移設」求める発言- 毎日新聞
辺野古・キャンプシュアブ沖の基地建設工事の為の埋め立ては承認するけど、普天間基地の移転先は、滑走路のある県外移転が良いと言うのです。遊爺には理解不能な論理です。
勿論、知事側でも矛盾は認識していて、承認に伴う論理構成を検討していると記事は指摘しています。
世界一危険な普天間基地を移転する。移転に際しては、沖縄県、日本の安全保障にとって何処が最適なのかと言った本論と言うより、矛盾のごまかしが先に立っている発想に見えます。しかも、県外移設と辺野古沖埋め立て承認との関連の説明になっていない。
県外移転の公約と、キャンプシュアブ沖への移転との齟齬への地元紙の追及を恐れているだけの発想が見え見えなのです。
前回の知事選挙当時に比べ、格段に強まった沖縄県や日本の安全保障の危機という、環境の変化が大きく、そのために県外より適正が高く、地元・辺野古でも受け入れを推進・承認しているキャンプシュアブ沖移転に変更すると正々堂々と言えば、矛盾はなくなるのですが。。
そして、辺野古移転を推進している島袋氏への一本化で名護市長選を推進すれば、論理は一貫します。
がしかし、ここでも矛盾があり、辺野古移転を選択肢の一つだとか、仲井眞知事の意向に従うとか、自民県連の顔色をうかがい、公明県連の意向にも色気を示すなど、名護市の為の自己の政策はあいまいで政局優先の末松氏を、知事や県連、地元経済有力者が押し、安倍首相までも引き込もうとしています。
首相「ぜひ頑張って」 名護市長選出馬表明の末松氏を激励 - MSN産経ニュース
候補者の一本化を、自民党本部が、長年辺野古移転推進で共闘してきた戦友の島袋氏を見捨てて、辺野古移転承認に消極的な末松氏にしようとしている理由が良く理解できません。地元経済界の有力者の意向に従うということなのでしょうか?
島袋氏の去就も諸説の報道がありますね。
条件付きで、末松氏への一本化に協力すると言っておられるとするのが読売。
名護市長選、保守一本化も…前市長が不出馬検討 : 地方選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「末松氏を降ろして私に一本化することはあっても、私が降りることはない」と主張を曲げておられないと報道するのは、琉球新報。
名護市長選、一本化調整へ 自民幹部、島袋氏と会談も - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
どちらの報道が正しいのでしょう。
仲井眞知事の容体が、大事なく職務に復帰されることをお祈りしています。
上京中の仲井真知事が入院…足などしびれ検査(読売新聞) - goo ニュース
# 冒頭の画像は、名護市長選への立候補を表明した島袋氏の会見

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