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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国海軍は『太平洋艦隊』を創設し、日米に対抗すべき

2011-12-02 23:51:25 | EEZ 全般
 EASでの中国包囲網構築に、対抗する人民解放軍の動きに注目していますが、新華社通信系列の国際問題専門紙「国際先駆導報」が、中国海軍は『太平洋艦隊』を創設し、空母を核とする艦隊を整備して、日米に対抗すべきだとの主張を展開しているのだそうです。
 米国ではなく、日米としているところをみると、アジアのリーダーのライバルとして、まだ日本を意識してくれているのですね。そして日米同盟が人民解放軍の重石になっている。
 

「中国、太平洋艦隊創設を」 新華社系専門紙 日米に対抗 (12/2 読売朝刊)

 
【北京=大木聖馬】中国国営新華社通信系列の国際問題専門紙「国際先駆導報」は1日、「中国海軍は『太平洋艦隊』を創設すべきだ」とする記事を掲載し、空母を核とする艦隊を整備して、日米に対抗すべきだとの主張を展開した。
 同紙は、最近の日米の動きについて、「中国海軍を(日本列島ーフィリピン諸島の)
第1列島線、(小笠原諸島ーグアムの)第2列島線を利用した
『線の封じ込め』から、幅広い『ゾーン・ディフェンス』で封じ込めようとしている」と分析。「このような『冷戦思考』に基づいた海洋の旧秩序の下では、将来、中日、中米間で海上の摩擦や衝突を避けるのは難しい
」と指摘し、「(空母を意味する)大型水上艦艇を核とした強大な艦隊を創設すれば、地域の平和、安定や海洋の公平な秩序を守ることができる」と主張した。
 また同紙は、11月下旬に沖縄沖を通過して太平洋に向かった中国海軍の艦艇6隻は北海艦隊に所属し、最強の防空能力を持ったミサイル駆逐艦や、国産の偵察システムを備えた電子偵察船などで構成した「精鋭」部隊だと紹介し、補給訓練や対潜水艦、対艦演習を行うことも明らかにした。

 日米による中国の包囲網=封じ込めが、第一列島線、第二列島線という日米の攻防から、ゾーンディフェンスに強化されたという表現は面白いですね。南シナ海での中国の覇権拡大に対するASEAN諸国の対抗が、ベトナムなどを中心に中国が主張する二国間交渉=マンツーマンではなく、インドや豪州を含む多国間=ゾーンでの交渉に流れが傾いたことの表現なのでしょう。
 「冷戦思考に基づいた海洋の旧秩序」とは意味不明ですが、自らの軍備拡大を伴う覇権拡大が招いた事態という事実を横においた、お得意の身勝手な屁理屈です。この屁理屈を大声で飽きるほど頻繁に繰り返し、事実であるかのように錯覚させるのも、この国の得意技ですね。
 ASEAN諸国や、インド、豪州も加担しているのに、日中、米中間で海上の摩擦や衝突を避けるのは難しいと、日米に絞って対抗しているのは、ASEAN諸国や、インドへの配慮をしている涙くましさでしょうか。
 日中間の海上摩擦を避けないということは、東シナ海のガス田や尖閣の領有での攻勢を強める言い訳ですね。米中間の海上の摩擦とは、台湾海峡のことでしょうか、それとも、世界全体でのナンバーワン争いにチャレンヂすることなのでしょうか。

 人民解放軍の反攻が、徐々に始まってきていて、それが強硬姿勢であり、益々警戒を要すると言う風向きですね。
 尖閣への上陸作戦への備えの強化が急がれます。

 先月沖縄を通過した艦隊は、東シナ海担当の
東海艦隊ではなくて、北海艦隊だったのですね。ロシアに備えているのかと思っていましたが、沖縄と佐世保の監視任務も担っているのだとか。沖縄近海は、両方の艦隊がカバーしているということで、重点地域ということなのでしょうか。




 甲山森林公園・みくるま池

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中国は日本を併合する
続 中国の海洋戦略




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