
「夢の原子炉・もんじゅ」の運転が再開されました。
最先端技術といえる「高速増殖炉」が、希少資源ウランの使用効率がよいこと、原子力発電がCO2削減の機運の中評価が高まっていることなどから、運転再開にドライブがかかったのだそうですね。

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最先端技術といえる「高速増殖炉」が、希少資源ウランの使用効率がよいこと、原子力発電がCO2削減の機運の中評価が高まっていることなどから、運転再開にドライブがかかったのだそうですね。
「もんじゅ」運転再開、14年5か月ぶり : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本原子力研究開発機構は6日午前、1995年12月のナトリウム漏れ事故で停止中だった高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、出力28万キロ・ワット)の運転を、14年5か月ぶりに再開した。
順調なら8日にも、原子炉内で核分裂反応が連鎖的に起きる臨界に達する。資源小国の日本が進める核燃料サイクル計画の重要な柱となる高速増殖炉計画は、2050年の商業化の実現に向け動き出した。
<中略>
試験運転終了後、もんじゅは原子炉を止め、点検を行う。来年度にも事故時と同じ40%の出力で運転し、発電を開始する。12年には出力100%の運転を達成し、順調なら13年以降、本格運転に入る見込みだ。高速増殖炉は、半永久的にエネルギー自給を可能にするため、使用済み核燃料を再処理して利用する核燃料サイクル計画の柱に位置づけられている。国は25年ごろに実証炉を開発、50年までに実用化を目指す。
日本原子力研究開発機構は6日午前、1995年12月のナトリウム漏れ事故で停止中だった高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、出力28万キロ・ワット)の運転を、14年5か月ぶりに再開した。
順調なら8日にも、原子炉内で核分裂反応が連鎖的に起きる臨界に達する。資源小国の日本が進める核燃料サイクル計画の重要な柱となる高速増殖炉計画は、2050年の商業化の実現に向け動き出した。
<中略>
試験運転終了後、もんじゅは原子炉を止め、点検を行う。来年度にも事故時と同じ40%の出力で運転し、発電を開始する。12年には出力100%の運転を達成し、順調なら13年以降、本格運転に入る見込みだ。高速増殖炉は、半永久的にエネルギー自給を可能にするため、使用済み核燃料を再処理して利用する核燃料サイクル計画の柱に位置づけられている。国は25年ごろに実証炉を開発、50年までに実用化を目指す。
「高速増殖炉」とか「核燃料サイクル」といった言葉は忘れかけていましたが、懐かしく思い出しました。
現在の商業用原子力発電プラント(軽水炉)では、燃料のウランを消費するだけなので、近い将来、ウラン資源(可採年数は60~70年と言われる)は無くなってしまうと考えられていますが、消費した燃料よりも多くの燃料を作り出すことができる高速増殖炉を導入することにより、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高め、長期にわたって利用することが可能となり、資源の乏しい我が国の長期的なエネルギーの安定供給が期待できるのです。
ただし、先進諸国で研究開発が進められていますが、軽水炉にはない様々な問題を含んでいるため、実験炉から原型炉までは数ヶ国でいくつか完成したのですが、実証炉の完成までには至ったものはないのだそうです。
熱伝達のための薄い熱交換器にピンホール発生の可能性があり、ピンホールが発生し爆発して大事故になる可能性があるのだそうで、実際、イギリスで事故が起きているなど、安全面での技術的な課題も多いのだそうですが、増加する電力需要に対するCO2削減には、現時点では原子力発電に頼らざるをえない状況(石炭での新技術もあるが)のなか、世界に先駆けて日本で技術が確立され、世界のCO2削減に貢献できると同時に、新技術でのインフラ建設受注競争の一助になることを期待しています。

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