人は信じるに足りる存在である・・・・
2004年の台風23号で、洪水の一夜を観光バスの屋根で明かした
中島明子さんが 新刊『バス水没事故 幸せをくれた10時間』にそう書いている。
京都府舞鶴市の国道で立ち往生したバス。乗り合わせた37人の
平均年齢は60代半ばだった。濁流が車内に満ちる中、割った窓から
全員が屋根に。水は屋根を越え、立ちすくむ人々の腰に迫った。
流されぬよう隣と肩や腕を組み、ひと固まりになった。
思いやりは思いやりを生む。暗闇で体を温めあううちに、
みんな一緒に助かるぞという連帯感が広がったという。
「上を向いて歩こう」の合唱で睡魔に耐えた話はよく知られる。
看護士を長く勤めた著者は振り返る。
「自らをなげうって、無意識のうちに誰かのために行動できる人たちが、
この世界にはごくごく当たり前に存在する。
あの夜、私は64歳にしてそれを知ることができました。」
極限を生き抜いての感慨である。
人間は細やかな善意だけで動くものではない。
わが身はかわいく、世にはせこい敵意や鈍感があふれるが
人は助け合う本能を備えていると信じたい。
お互い最も賢いはずの動物に生まれてきたのだから・・・
朝日新聞:天声人語より・・・
極限を生き抜くこと・・・・はたして 自分の過ごすこの一生に
経験できるだろうか・・・と思う。
自然な気持ちで、誰にでも優しくなれること
そして、自然な気持ちで助け合える世界にあこがれる。
いつも 見返りを期待してしまう自分がすごく寂しい人間だと感じる。
信じるということ・・・
信じあえること・・・
ほんとにシンプルだけど、とても崇高な意味があるのだなって思う。
2004年の台風23号で、洪水の一夜を観光バスの屋根で明かした
中島明子さんが 新刊『バス水没事故 幸せをくれた10時間』にそう書いている。
京都府舞鶴市の国道で立ち往生したバス。乗り合わせた37人の
平均年齢は60代半ばだった。濁流が車内に満ちる中、割った窓から
全員が屋根に。水は屋根を越え、立ちすくむ人々の腰に迫った。
流されぬよう隣と肩や腕を組み、ひと固まりになった。
思いやりは思いやりを生む。暗闇で体を温めあううちに、
みんな一緒に助かるぞという連帯感が広がったという。
「上を向いて歩こう」の合唱で睡魔に耐えた話はよく知られる。
看護士を長く勤めた著者は振り返る。
「自らをなげうって、無意識のうちに誰かのために行動できる人たちが、
この世界にはごくごく当たり前に存在する。
あの夜、私は64歳にしてそれを知ることができました。」
極限を生き抜いての感慨である。
人間は細やかな善意だけで動くものではない。
わが身はかわいく、世にはせこい敵意や鈍感があふれるが
人は助け合う本能を備えていると信じたい。
お互い最も賢いはずの動物に生まれてきたのだから・・・
朝日新聞:天声人語より・・・
極限を生き抜くこと・・・・はたして 自分の過ごすこの一生に
経験できるだろうか・・・と思う。
自然な気持ちで、誰にでも優しくなれること
そして、自然な気持ちで助け合える世界にあこがれる。
いつも 見返りを期待してしまう自分がすごく寂しい人間だと感じる。
信じるということ・・・
信じあえること・・・
ほんとにシンプルだけど、とても崇高な意味があるのだなって思う。