純喫茶・・・・その2

2014-02-06 14:19:39 | 日記
以前勤めていた会社の「元上司」とは、
今でもメールや電話で、時々話しをしたり、食事に出かけたりと、
けっこう「良い」お付き合いをさせてもらっている。

そんな彼が、深刻に悩んでいることがあって
年明けにあうこととなった


自宅マンションのベランダから、隣の喫茶店がみえる

お店の名前は「アメリカン」・・・・・だった
・・・・・・と思っていたが。
オーナーがかわったのか、いつからか「エベレスト」になっていた

名前がかわっても、外からの雰囲気は、「アメリカン」のままで
この辺の住人で、店に通う人でなければ、店名がかわったことさえ気付かない。

彼とあう日、仕事終りの時間帯であったこと含めて
ゆっくり食事とる時間もお互いになくて
「じゃ~サテンでもいく?」と、彼を「エベレスト」にさそった
「ええで、ところで、その店?コーヒーだけでええの?」
「・・・・・?」
喫茶店と思って歩いていた私の目にはいった看板には『居酒屋・カレー』
とかかれてあった・・・

店のガラスには、「アメリカン」時代の「アイスコーヒー」CMポスターが
はられたままだった

「・・・・ええんちゃう?」
と、2人してドアをあけて足を踏み入れた・・・

『いらっしゃいませぇぇ~~~』
関西弁ではなくて、どこかぎこちないなまりのはいった声・・・

おそらく「アメリカン」のままなんだろう
テーブルも椅子も、カウンターも、そのまんま喫茶店だった

しかし・・・・・店の壁には、ちょっとスリランカチックなタペストリー
コーヒー豆の香りではなくて、ターメリック?
オリエンタルな香りがすぅごくただよっていた



・・・・・どうやら、カレー専門店ならしい・・・・・
2人して、どぎまぎしながら、分厚いメニューをのぞいていた

そして、手元におかれた「おはし」は・・・・・



・・・・・・・だった。

まったくお酒のめない彼だったので
わたしだけチューハイレモンをたのみ、ちくわキューリとイカリングをオーダーした

寿司屋の割り箸をながめつつ、深刻な話しがはじめられず
2人して笑いがこみ上げてきた

『ドォ~ぞぉ』と、配膳されたグラスの中身は
すごく「グリーン」・・・・「レモン?ああぁま、なんでもええけど(笑)」

・・・・やっぱりライムのチューハイだった

話しも終り、お会計の時、
「今度は、カレー食べにくるわ」と、彼は真剣に話しかけていた。





「俺、カレー好きやねん」





都会は、隣の住人がどんな人かもわからないというが
あんなでっかい「喫茶店」さえも、
わからん