氷上の王子たち

2019-09-16 11:24:08 | 日記
日曜日のお昼過ぎ、関西のローカル番組「マルコぽろり」

東野幸治さんがMCだ。

ある日、あいきけんたさん(元羽生ゆずれない)というものまね芸人さんがゲストの時があり、

なにげに、番組を観ていた。

もともとの芸名通り、彼はスケーターの羽生結弦さんのものまねをネタにしている芸人さんだ。

羽生さんのファンに対する気遣いなど、それなりの心がけと苦労が多々あることを、番組で語っていた。

「ぜったいご本人のイメージを傷つけることはしてはいけない」というポリシーのもと、仕事のオファーも

選んでいるそうだ

「この前は、パチンコやさんのイベントやCMのオファーがあったのですが、断りました」

その、あいきさん、よからぬお付き合いという見出しで、とある女性との密会シーンを週刊誌にすっぱぬかれたことが

あったらしい。番組では「まったくもって、やましいものではありません」と断言されていたが。

その翌日、あいきさんのSNSは、まったく知らない方々からのお怒りメッセージで、炎上したらしい。

日本語のみならず「他国の方々からも お怒りのメールがとまりませんでした」・・・・読めないメール(笑)

とにかく、羽生さんをネタにものまねをすることは、やめろ!!!という内容だそうだ。


秋のシーズン到来で、先日カナダでのGPシーズンを迎えた羽生選手。

彼の演技が終わると、いっせいにリンクにひかえるファン達から、くまのぷーさんが投げ込まれる風景が有名だが、

今回のカナダでは、「投げ込み禁止」となっているらしい。

それを知らず、2つのぷーさんが、今回投げ込まれたのだが、彼は丁寧にそのぷーさんをひろいあげ、ファンの人たちに

「静かにしてね」とジェスチャーで促すシーンが映像にあった。


スマップやら嵐やら、たくさんのアイドル達が賑わう芸能界だが、この厳しいアスリートの世界で、女性ファンを引き付ける

羽生選手のすごさを、テレビのむこうから感じた。

すらりと長い腕、しなやかなスケーティング。日本人がもつ独特の美しい顔立ち。

そして、常にポジティブに進化をなしとげる姿勢。それにくっすることなくリンクに立つ。すばらしいの一言だ。



50を過ぎた大阪のおばちゃんとしては、

素敵な恋愛をして、幸せになってほしいなって思うわけよ(笑)羽生選手に(笑)

晩夏

2019-09-14 12:42:19 | 日記
8月の終わりに、4日間、会社を休みにしてもらった。

お盆に休めなかったこと、夏の暑さで疲れていたこと、

そして、和歌山に帰りたかったから。



去年の秋11月に、父が脳梗塞で倒れた。

運びこまれた病院が、リハビリ厳しかったこともあり、今はさほど麻痺も残らず、生活している。

あの時は、1週間病室に泊まり込んだ。

父との生活は18年間だけで、大学入学と同時に、大阪での生活だった。

だから、子供からみた父というイメージしかなく、病魔にあえぐよわよわしい父をみるのは、はじめてだった。

それと同時に、人の話を聞かず自論をおしつけるがごとくしゃべる父は、うっとうしくも感じた。

「ぜったい一緒に生活無理やな」と思った。

しかし、父はこの病気をきっかけに一人住まいを続けることに不安を感じ、大阪にすむ私のところに行きたいと言い出したのだ。




そんないろいろな事を、今までお世話になってきた親戚、近隣の方々に報告もできずにいたので、

他界した母の実家に、先日出向いた。

2歳か3歳の頃、母がこぐ自転車後部の荷台に座り、ながめていた景色がそこにあった。

オレンジと紅色がまじったような甲羅、沢がに達が、岩と石の隙間に身を隠す。

磯の香と、草の香がいりまじった空気。

つくつくぼうしとひぐらしの声が、夏休みという大切な時間を思いださせてくれる。



祖父母が住んでいたその家は、リビングとキッチンを改装し、今時の快適な住空間と変貌している。

母の弟夫婦が、たまに孫の世話をしながら、のんびり過ごす家。

だされた冷たい麦茶も、すわり心地よい座布団も、ほんとに昔のままだった。

「ほんで、義兄貴は元気にしやるんかい?」と叔父。

ここ半年の状況報告のような、そんな話を1時間ほどして、郵便物やプロパンガスなど

残している父の家(実家)をどうするのかなどなど。業務連絡だけでも山ほどあった。

それだけ、わたしは、疎遠だったのだ。

叔父夫婦も、老人夫婦となり、限られた年金での生活の様子など、おもしろおかしく語ってくれた。

半分、わたしは父の悪口をおしゃべりしていたような気がする(笑)

「1時の特急で、大阪もどるわ」玄関の戸を開けた時も、ひぐらしの声がきこえた。

田舎で生活したいとは思わないけれど、過ごした幼少期を思いだすことができるこのひと時が

とても貴重な時間だと感じた。

けっして今が充実していて楽しい日々とは言えないけれど、こうして「大人」と呼ばれる時まで

生きてこれている。幼少期、大切に大切に育ててくれたんだなと思うと、

心にじぃ~んとくるものがあった。

古座川にかかる吊橋の上に寝転んで、満点の星空をながめていたあの頃に。


感謝の気持ちでいっぱいです。

子望月

2019-09-12 14:18:50 | 日記
9月にはいっても、寝苦しい夜が続く大阪市内。

今朝目覚めて「あれ?」と感じる朝でした。

頬に心地よい、さわやかな空気でした。



いつも聴いている朝のラジオ番組から

竹内まりやの「Fly Me To The Moon」 が流れだして。

「あっ~~  なんかええ感じ」・・・・少し得をした気分の朝のひとときでした。

「早く涼しくなったらええのに・・」とぶつくさ文句をいいつつも

こうして秋を実感すると、なんだか猛暑の夏に帰りたかったりもします。

勝手なもんです。


今年の中秋の名月は、明日の夜だそうです。

今日は、その満月をまちわびる前の日の月・・・・子望月(こもちつき)

日本の月の文化、その呼び名1つ1つに、感激します。

こもちづきは、「まつよいのつき」とも言われているそうです。

わたしは、満月の次の日、十六夜の月の呼び名が好き。

「十六夜の月」いざよいのつき、とよびます。

一晩中輝いて、翌朝太陽がのぼっても 西の空に輝く十六夜の月。

ずっとこのまま空で輝いていたいのでしょうかね。

十五夜の出る時間より、少し遅れて東の空にあらわれる。そんなためらいがちな(笑)

十六夜月・・・・・・秋の贅沢というか、素敵な時間です。




9月が過ぎ、また受験生には厳しい季節に入ります。

裕介、二十歳の夏がおわります。

目標高く(笑)2浪予備校生の力が、発揮できますように。

明日の名月に、母は願うことしかできません。



・・・・・本命の大学に合格したら、大阪の家は出ることになるから・・・・
・・・・・大阪府大にしてな・・・・・