幼き記憶に・・・・

2010-11-27 12:39:09 | 日記
今ある実家は 高校生の時引っ越した所。

生まれた町は 隣町だった
今住む場所は 母の実家がある町なのだ
父が どうして親戚中を敵にまわしてまで
この町にこだわったか・・・
おそらく 若くしてこの世去った母とその家族への気遣いだったのだろう

今の実家は 南向きで 1階にはキッチンと和室の居間(仏間)
その奥に 今年の春他界した祖母が生活した和室がつづく・・・
居間には 広い縁側があって昼間は太陽の光でいっぱいになる

・・・記憶は断片なのだけれど・・・
引っ越す前の実家が 今でも好きだ。
もう 人手に渡り 私が育った家は影も形もない。
古座川に面して建てられたその家は 川風が吹き抜け
天井が高くとても明るかった記憶がある
台所が土間で(笑)トイレは土間続きの離れにあった
夜 トイレで目が覚めると 必ず父を起こしていっしょについてきてもらった

大好きな川辺の家で 母と過ごした記憶がない・・・記憶には父と祖母だけなのだ
もしかしたら 母はその家が好きではなかったのかもしれない
今でも 父から母の話を聴くこともなければ こちらから教えてと言うこともないの
だけれど・・・
なんだか わざわざ父に聞かなくても 
こうして この那智勝浦に家を建てて住んでいるという事実が
母への思いを語ってるのだと感じる

父の中に生きる母は 老いることがないのだろうな・・・
母はきっと今も幸せだろうな・・・
そんなにたくさん父と喧嘩することもなく
大切にされたまま父の中で生きることができるから・・・

わたしへの未練ってなかったのか?・笑
今 わたしはわが子と共に父のもとへもどった

わたし自身が 母なのかなって・・・感じる今日このごろだ・・・





100文字の世界・・・

2010-11-24 23:08:46 | 日記
1年以上のお付合いなのだけれど
顔もしらなければ 声も聞いたことがない友人がいる・・・

100文字の言葉のやりとりで その縁をつなぐ

その100文字の中に さまざまなドラマが生まれては消える・・・
たわいない言葉で傷つくこともあれば
そのシンプルな言葉に助けられることも たくさんある・・・
そんな世界が 魅力的で離れられない・・・マトリックスな世界・・・

仮想現実・・・
言葉は思いを越える・・・
あいたい・・・その言葉は時間を越える・・・

このまま マトリックスな世界に 溺れてしまいそうな 自分がいる・・

心に寄り添うこと・・・

2010-11-23 20:56:46 | 日記
11月22日・・・いい夫婦の日

この日にちなんだ日記になるかどうか・・・

今年にはいり調子を崩された旦那様が来院された
風邪のような症状で ずっと熱っぽく 咳がとまらなくなる

検査の結果 肺癌・・・末期
余命半年だった
奥様とご本人が希望された治療は
病院での治療ではなくて
たくさんの思い出をつくり 
家族と今まですごしてきたご自宅での治療
在宅治療を選ばれた
 
訪問看護による抗がん剤治療
もう これ以上の治療はない・・・
日々の痛みを少しでもやわらげる モルヒネによる緩和ケアが残るだけだった

介護に日々忙しい奥様の援助をすべく
ヘルパーとして 現場を担当することとなった

残り少ない時間を ちょっとでも快適にすごして欲しい
休む暇なく旦那様の介護をされる奥様・・・
ヘルパーがはいる2時間だけでも休んでほしい
張りつめた糸がきれそうなくらい・・・心の緊張が日々伝わる
旦那様との会話は・・・ない・・・
疲れているのだ・・・・

担当して3日目に・・・「休んでいてください(笑)あと洗濯と
寝室の掃除ですよね・・・」無理やりリビングのソファーに奥様を座らせてしまった
・・・日々の介護疲れから すぐに寝息が聞える

旦那様の寝室を掃除中に 少しだけ 旦那様と話すチャンスがあった
「どうですか?・笑」
「あ~ あんまりええことないけど・・・」
「奥さん きれいな方ですね・・・いろいろお話されますか?」
「笑 もう そんなん話しなんかせーへんで・笑 この病気になって
 初めて ありがとうって言いたくなったわ ほんまに ようやってくれるねん(笑)
 体はしんどいねんけどな あいつといっしょにおれて ほんまによかった」
・・・なんともいえない やすらかな笑顔で奥様のことを話された・・・
どうか どうか その「ありがとう」を奥様に伝えて欲しい

夫婦になって どれだけの時間が過ぎているのだろう?
きっと お2人の関係を脅かす事件もたくさんあったことだろうと思う
けれど 2人をつなぐ「心の絆」がそこにある
そして その本当に「愛すること」に気付くには 
病気という悲しい現実に直面するしかなかったことも事実だ
それから・・・3日後・・・旦那様は帰らぬ人となった・・・
サービスを担当して1週間目の朝だった・・・

日々 子育てに追われたり
日々 会社での仕事にもみくちゃにされたり
ほっとできる2人になることは できなかったりするけれど・・・
一番頼りにしてるお互いであることを・・・心のどこかで感じていて欲しい

・・・この限られた時間に出会った2人だから・・・



 


月夜・・・

2010-11-21 21:47:51 | 日記
夕食が終わって
叔父宅からわが家に移動途中

ぽっかりと浮かんだ月をみた・・・
ゆったりと 生駒山にのっかってる・・・

ほのかな月あかりが 山並みを浮かべている
このまま・・・・時間が止まればいいのに・・・・

ぷち さぷらいず・・・(笑)

2010-11-18 21:13:42 | 日記
会社への出勤は 6日ぶりの今朝・・・・

車は会社に置いてきているので
地下鉄出勤の朝

外の景色がみえる電車の時は
車窓からの情景に いろんな思いが浮かぶのだが
地下鉄は 味気ない・・・
寝るしかないっていつも思う(笑)

目的地に到着した
今朝は 自転車も会社だったので
「事務所まで 急ぎ足やな・・・」と覚悟して歩きだした・・・
車道との境目 縁石すれすれに歩いていると
1台の車が すれすれに寄せてくる・・・むむむむ・・
もう~なにぃ~怖いやん?

でも なんかみたことある車????
「ぎゃぁ~~~~(笑) もう びっくりするやん(笑)」
事務所が同じケアマネージャーだった・・・(笑)
「もう・・・電話してくださいよぉ~・・方向いっしょやねんから・・・」

そう 今週は 学校通いがあったので 先週金曜日に自転車と車を会社において帰った
彼女は 自転車も車もおいて帰った わたしに気付いていたのだ
事務所から最寄駅まで 徒歩20分・・・あははは どんだけ田舎やねん(笑)
自転車も車も わたしが休みの間も誰かが使う

彼女は わたしより5つ年下だが
この現場では 10年以上も先輩・・・敬語でのおしゃべりだ
だけど・・・ひとなつっこい性格とゆったりした雰囲気が とても親近感がある
おそらく わたしだけではなくて まわりのすべてがそう感じると思う
その雰囲気の向こうに 自信と確信がある
所長いわく・・・「きれいな顔して 言うことグロイやろ(笑)」
うん・うん・ポイントついてるなって 笑ってしまった
結婚して12年・・・子供にめぐまれず アメリカンビーグルを飼っているらしい
車の後部座席には 犬用のゲージがおいてある
彼の名前は 「おはぎ」・・・ぶぶぶぶ
真っ黒なビーグルならしい・・・「もしかして おいしそうなん?」
「ちがうんです・・・うんこ色なんですぅ~」
・・・それって あんこ のほうがええんちゃうん?・・・

こんな 彼女の「のり」が大好きだ
きっと 市役所の高齢福祉課の窓口で 
ぶすぶすと核心迫る言葉で 融通きかない役人どもを めったぎりしているのだろう(笑)
想像するだけで 爽快な情景(くすくす)
「えへへへへ・・・所長の前でしか 吸わないんですけどね」
メンソールのタバコを
こっそり忍ばせた彼女の横顔がとても可愛かった
 
お迎えほんとにありがとうね・・・