新自由主義により、社会の二極化が進むアメリカ。
貧困層は安くて栄養価が高いジャンクフードを食べざるえない。
そして肥満になり、様々な疾病となる。
しかし、アメリカは民間の医療保険がベースのため、保険料が払えない貧困層は
病気になっても病院にいけない。さらに中間層は、病気になることにより、
高額な医療費が支払えなくなり貧困層になってゆく。
戦争ビジネスで貧困層の若者、移民者がターゲットにされ軍隊へ勧誘される。
学費や永住権の欲しさより、軍隊に入りイラクに行く若者たち。
無事に帰還してもPTSD(心的外傷後ストレス障害)等で、社会復帰できない例が多いという。
サブプライムローン、ハリケーン・カトリーナなど様々な取材が丁寧に書かれています。
現在の日本も「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」「医療制度の崩壊」
「派遣社員」「教育格差」などの言葉がメディアにあふれるようになった。
医療の現場にいる私は、政府が示す医療費の抑制、患者負担の増大を肌で感じている。
日本が誇る「国民皆保険制度」は「民営化」という言葉により崩壊しつつある現状。
「いのち」「安全」「教育」は格差があってはならないと思うが、残念ながら
今の日本はアメリカ社会を追従してゆくような気がする。
ゆりの木歯科医院HP