昨年夏に石巻にボランティアに行って以来、ずっと気になっていた被災地のその後の姿。
自分の眼で今の状態を見たい、
子供たちにも、同じ日本でどんな事が起きたか見て感じてもらいたい
そして被災地を訪れることにより、復興支援になるのではないか
という思いで週末家族で行きました。
一ノ関まで新幹線で行き、世界遺産の平泉をさっと見てから
レンタカーでまずは陸前高田へ。
ここは当院の患者様が被災した場所であります。
その時の状況を聞いていただけに一番気になった場所でした。
鉄道は・・
△駅のホームの跡です。線路は無くなり荒れ果てていました。
△ 奇跡の一本松。海岸にひっそりと立つ一本松。
人々に勇気を与えてくれています。
周囲は家の土台のみが残りまだ瓦礫や日用品があちらこちらに散在しています。
街がまるごと消えてしまっていました。
その後気仙沼へ
△ 海から1Kmはある陸の上に乗り上げられた大型船。
△ なにも無くなってしまった土地に花がちらほら咲いています。
△気仙沼の復興商店街。
よく報道されていますが、私達が訪れた時はそれほど賑わっていませんでした。
お店の方には
「わざわざ東京から来てくれたの、ありがとうね。よく見ていってね」と言って頂きました。
気仙沼から、国道45号線を海岸線沿いに本日の宿泊地である南三陸まで走らせましたが、
この辺りは被害が凄まじく、低地にある街の多くが荒地に変わっていました。
橋が折れたまま、線路であっただろう場所は雑草が生い茂っています。
瓦礫処理はされていましたが、復興にはほど遠い姿の街々に言葉がでませんでした。
宿泊は
南三陸 ホテル観洋
ロビーやお風呂から太平洋を望める素晴らしいロケーションのホテルです。
このホテルは海辺に建っているものの高地のため、被害が少なく、
震災直後は被災者の受け入れをしていました。
今回宿泊したのは、このホテルで毎朝おこなっている
「震災を風化させない語り部バス」に乗るためでもあります。
1時間かけて南三陸町を回り、当時の様子を説明してくれます。
現地の方々がどのような思いで今まで過ごしてきたか、
現地を見ながら説明して頂きました。
被災地へ行くのは、不謹慎ではないか・・
そう思っている方も多いと思います。
私も今回はボランティアじゃありませんし、そう思いながら旅に出ました。
しかし、どの被災地でも
「
見て、聞いて、感じて、そして風化しないように伝えてほしい」
「来てくれることが観光収入となり被災地を潤す」
とおっしゃっていました。
ようやく瓦礫処理が落ち着いた様子ですが、復興はまだまだという感じです。
まだ始まったばかりの状況です。
だからこそ
支援する気持ちを今後も持ち続け、自分にできる方法で実行してゆきたいと思いました。
<追記>
宿泊した南三陸ホテル観洋は仙台から無料の直通バスがでています。
車の運転ができない方も、簡単に被災地へ行けますよ!
露天風呂が絶景でしたよ